マガジンのカバー画像

行って良かった旅・神社仏閣

46
公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
運営しているクリエイター

#わたしの旅行記

安倍文殊院と『大和十三仏霊場巡り』

安倍文殊院は645年からの歴史がある、安倍仲麻呂や陰陽師・安倍晴明ゆかりのお寺。 安倍元総理が、現職総理の時に寄進した灯籠も立っています。 そして、獅子に乗る文殊菩薩が有名。 9月に一度訪れたばかりだったのですが、『大和十三仏霊場巡り』の御朱印集めをしていたので、再度伺いました。 ◆安倍文殊院桜井駅発のバスを降りるとすぐ、門が見えています。 2024年は辰年! 前回の時はコスモス迷路でしたが、龍さんに変わっていました。 龍さんのように、勢いのある1年になりそうですね!

晩秋の奈良🍁談山神社ライトアップ

紅葉のライトアップをしている神社はたくさんあるようですが、今まで行ったことがありませんでした。 なので今年は行ってみようと、紅葉が美しいと評判の談山神社に、夕刻から行くことにしました。(※12/3迄で終了しています。) 冬に入りかけた晩秋、落ち葉とライトアップがとても美しかったので、今回は写真をメインにご紹介します。 (神社についての詳細は、過去記事を参照ください。) note公式さんに『今月の注目記事』に選んでいただいたこの記事は、後から思うと節目になっていたのかもし

奈良🍁當麻寺と『ふたかみやま』

當麻寺(当麻寺)は、奈良・平安時代よりもさらに古い、白鳳・天平様式の貴重な国宝が現存している貴重なお寺。 役行者の最初の修行地で、弘法大師ゆかりの寺院なので、古代大和から見て太陽が沈む『西』を守るお寺だったのかもしれません。 ここは奈良市街から離れていて、ついでに寄るには少し難しい場所。 なのでこの辺りをゆっくり散策しようと、ずっと行きたかった二上山の麓を歩けて道の駅もある、近鉄・二上神社口駅で降りてみることにしました。(最寄りは隣の当麻寺駅。) いつも遠く大阪側から眺め

“やまと“の秋🍁【山の辺の道】大和神社から大神神社へ

奈良天理市・桜井市にある『山の辺の道』は、伊勢神宮へ続く旅の始まりの地(元伊勢)、天皇・皇后の古墳、空海さん創建の神宮寺など、古代日本の歴史がつまっている地域です。 「トレッキング」ルートなので、自然を感じながら歩ける人気の古道。 健脚な人は天理駅から大神神社まで歩くようなのですが、神社仏閣でゆっくりしたいので、中間地点の駅近にある大和神社からスタートしてみることにしました。 そして楽しみにしていたのは、空海さん創建の長岳寺と、元伊勢のはじまりとされている桧原神社。 春

伊勢・神宮めぐり ひとり旅【後編】外宮から倭姫宮まで

神宮は神さまと人の共同創造のもとに整う、芸術作品のように感じます。 広い森の中にたくさんのお社があり、多くの参拝の人の流れができています。 でも人の流れについて行くと、見逃すお社が出てくるかもしれません。 調べてみると公式HPにはとても詳しい案内が載っていたので、予習してから行くのが良いのかもしれません。(今まで、全く知らずに行ってました!) ◆外宮前回は続けて内宮へ行ったので、正直外宮の記憶がありませんでした。 今回は日を分けてゆっくり歩いたので、発見した場所がたくさ

伊勢・神宮めぐり ひとり旅【前編】伊雑宮→夫婦岩と満月

誰もがすばらしいと感じる伊勢神宮なので、文章に残す、ということは今まで考えたことがありませんでした。 今回は思いがけず印象的なひとり旅になったので、記録として残しておこうと思います。 五十鈴川駅から年に1度は、内宮・猿田彦神社・月読宮を日帰りでお参りしていました。 外宮に行くと日帰りでは慌ただしくなってしまうので、申し訳ないのですが1度伺っただけです。 ずっと気になっていたので、今回は昔の風習通りに二見興玉 神社→ 外宮 → 内宮の順を守り、一泊二日で周辺もじっくりまわる

京都・伏見稲荷大社【下り・裏ルート】滝めぐりと神宝神社

外国人旅行客に人気No.1の伏見稲荷ですが、今回は古代の稲荷山信仰を少しでも感じてみたくて出かけました。 【登り】のあとの滝めぐりの続き、後編となります。 ※前編は下記です ↓ 下山してから多くの行場があったのですが、伏見稲荷の管轄ではない民間管理の地域のようなので、写真のみにしています。 前編の「白菊の滝」から、「七面滝」に到着。 山頂から降りたのは、赤線のルート。 https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1gFn4rcNK

京都・伏見稲荷大社 【登り】山頂へ

数年前に初めて行った時には山頂まで登れず、ずっと気になっていた伏見稲荷大社。 奥深そうな稲荷山について何もわからなかったので、今回は低登山の覚悟でトレッキングシューズで出発!(近々宮島の弥山にも登る予定のため、思い切って購入しました。) 現在のような華やかな状態になったのは近年で、もとは山がご神体であったのかもしれません。 猿田彦神や空海さんにもご縁がある、と聞いたことがあります。 今回は古代からの稲荷山信仰を少しでも感じたい、と思って出かけました。 コロナ前は中国か

路線バスで行く【龍神の瀧・夢淵】丹生川上神社中社

ずっと行ってみたかった、丹生川上神社中社。 奈良県吉野山にあり、『X』の形に交差して流れる瀧が有名です。 山奥なので普通なら車で行く場所ですが、平日に運行している地元のコミュニティバスに乗れば、車なしでも行けるらしい・・。 でも本当にたどり着けるのか、行きのバスでは不安でいっぱいになっていました! ◆路線バスでの行き方まず近鉄・榛原駅で降りて、奈良交通バスに乗り終点・東吉野村役場で下車。 コミュニティバスの情報があまりなかったので不安でしたが、ワゴン車で時間通り来てくれま

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

【世界遺産 吉野】金峯山寺と脳天大神 龍王院

『吉野』というと、山いっぱいの桜が有名です。 先日、ブラタモリ「奈良・吉野〜なぜ桜といえば吉野なのか?〜」でも紹介されていました。 かなり前に観光バスでお花見に行きましたが、『桜の名所』の印象が強すぎて神社仏閣の記憶がありません。 吉野に行きたいと思ったきっかけは、弘法大師・空海より前に現れる役行者(えんのぎょうじゃ)が開山、修験道の聖地という側面を知ったから。 吉野に桜が植えられていったのも、役行者が桜をご神木として信仰したから、でした。 子どもの頃から高野山にご縁が

飛鳥・岡寺(龍蓋寺)義淵僧正と空海の祈り

奈良県・飛鳥の岡山中腹にある岡寺は、少し離れたところに近鉄・岡寺駅という駅名にもなっているのですが、もともとは龍蓋寺(りゅうがいじ)という名前のお寺だったそうです。 暴れる龍を龍蓋池に封じた、という興味深い説話に由来しています。 その伝承から日本最初の厄除け霊場、またお花のお寺としても人気。 また真言宗なので空海さんのゆかりのお寺とは思っていたのですが、想像以上に空海さんのお寺でした。 真夏の暑い日、前記事で訪れた『奈良県立万葉文化館』から歩きました。 前方の山から吹く

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ

奈良天川村の夏・『山の神さま』とイチョウの木

遠方からも参拝する人が絶えない天河大辨財天社。 十津川村の玉置神社と同様、『呼ばれないとたどり着けない』神社として有名ですが、今までは2回、友人の車で連れて行ってもらいました。 今回はひとり旅(路線バス)でたどりつけるか、チャレンジ! 天河大辨財天社から洞川・龍泉寺へ行って、役行者ゆかりの場所を巡るのが目的でしたが、見つけたのは地元の方に大切に守られている『山の神さま』と、イチョウの木でした。 ◇来迎院のイチョウの木バスの本数が少ないので14時過ぎの到着になりましたが、近