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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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2023年7月の記事一覧

一人旅・飛鳥で古代史を学び直す『奈良県立万葉文化館』

奈良の神社仏閣を訪れるたび、古代史について何も知らない、をつきつけられている気がしていました。 奈良は歴史が古いので、試験のための暗記科目でしかなかった歴史について、何もわかっていなかったことを再認識させられてしまうようです。 もともと聖徳太子から空海さんの時代に興味があったので、この際ちゃんと学び直そうと思い立ち、ひとりで飛鳥へ向かいました。 真夏の37℃を超える、晴天の日。 広大で高い建物がない奈良は日陰もなく、徒歩もレンタサイクルも厳しそう。(まず、歩いている人はめ

奈良天川村の夏・『山の神さま』とイチョウの木

遠方からも参拝する人が絶えない天河大辨財天社。 十津川村の玉置神社と同様、『呼ばれないとたどり着けない』神社として有名ですが、今までは2回、友人の車で連れて行ってもらいました。 今回はひとり旅(路線バス)でたどりつけるか、チャレンジ! 天河大辨財天社から洞川・龍泉寺へ行って、役行者ゆかりの場所を巡るのが目的でしたが、見つけたのは地元の方に大切に守られている『山の神さま』と、イチョウの木でした。 ◇来迎院のイチョウの木バスの本数が少ないので14時過ぎの到着になりましたが、近

初代天皇の霊畤と八咫烏の土偶・『等彌神社』

等彌(とみ)神社は、奈良県桜井市の鳥見山の麓に鎮座する古社。 鳥見山は、橿原神宮で即位した初代天皇の神武天皇が大嘗祭を行ったというまつりのにわ(霊畤)がある場所で、日本建国の聖地になるそうです。 創建年代は不詳ですが、10世紀前半の『延喜式神名帳』に掲載されているとのことなので千年以上は存在し、明治時代までは能登宮と呼ばれていたそう。 それにしても、名前の『とみ』にとても難しい漢字を使っているのが、何か不思議な感じがします。 前回記事の談山神社から桜井駅行きのバスに乗り

談山神社・神の森を守る大和の古社

談山(たんざん)神社は1300年以上の歴史があり、教科書で習った「大化の改新」で有名な、藤原鎌足がご祭神という神社です。(奈良県桜井市多武峰に鎮座) 神社裏山の談山は、645年に中大兄皇子と中臣(のちの藤原)鎌足が大化の改新の策を練っていた場所。 正直、中臣鎌足、中大兄皇子、大化の改新を思い出そうとしながらお参りしていてましたが、結局帰ってから調べました。(日本史を知らなさすぎ!) 今回は梅雨の晴れ間で急に出かけることに決めたので、JR桜井駅から終点までバスに乗っているだ

生命の親神さま・滋賀県『多賀大社』

ご祭神は日本の国土と、八百万の神々を産んだ伊邪那岐大神・伊邪那美大神。 地元では「お多賀さん」と呼ばれ、「古事記」以前から存在が確認されている古い大社(分祀社は全国に239社)らしいです。 「お伊勢さん」と呼ばれる伊勢神宮のご祭神天照大御神のご両親の大社ということなんですね。 延命長寿・縁結びの神として古くから全国的な信仰を集め、豊臣秀吉からの厚い信仰もあったそうです。 神社全体に、落ち着いた大人な雰囲気を感じました。 まずJR彦根駅から、乗ったことがない近江鉄道に乗り換