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2018/12/17

なんとはなしに夏ごろに自分がここに書きつけていた日記を読んで、めちゃめちゃ元気だなぁ、と他人事のように思った。口調が明るい。夏の日差しを感じる。最近は寒くてもうだめ。全然だめ。眠いし、やたらとお腹がすいて、お腹がすくとさみしくなる。

ついでに小説も読み返していたのだけど、すっかり結末を忘れていたりしてそれこそ他人の書いたものを読んでいるみたいだった。文体自体は完全に自分なので面白い。書いているときはくだらないなと思っている内容だったとしても、日記も小説も書いて保存しておくとあとから読むのが楽しい。ナルシストだからなのでしょうか。とくに小説は読み返すと、当時興味を抱いていた事柄を思い出す。自我ってなんだろう、とかね。

近ごろは『キャッスル』という海外ドラマをみているせいで作家とミューズの関係、がマイブームで、そんな小説を途中まで書いてみたのだけれど完成させられるかどうかわからない。書く/書かれるという関係の非対称性になにか惹かれるものがある。

作家とミューズの他にもともと好きな人間関係があって、それは「叔父と姪」なのだけど、この間『EVA』というスペインのSF映画を観ていたら、“主人公が科学者で姪をモデル(=ミューズ)にAIを作る”というフェティシズム盛り合わせな内容だった。その晩は興奮で眠れなかった。(というのはさすがに大げさかもしれない。)AIを初期化するための言葉が「目を閉じると何がみえる?」というもので、とにかく美しく、SF映画はいかにポエティックであるかがなにより大事なんじゃないかしら、と思った。

なんだかぐるぐるとやらなきゃいけないことに追い立てられていて、安心する隙間がない。たまにはこうして文章を書きましょうね。それよりも本当は、美味しいケーキを突然ご馳走されたりしたいのだけど。普段人徳を積んでいないと、ふと他人に甘やかされたいなと思ったときに頼りの綱がない。来年から頑張りましょう。

#日記

💙