猫作家「福嶋吾然有」
オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第12弾は福嶋 吾然有(フクシマ アサリ)さん。
猫に魅了され絵を描き始める。モチーフは常に猫が主役となっており、猫の魅力を最大限に表現する方法を摸索しながらミクストメディアで表現している。現在、滋賀県にて25匹の猫達と暮らしている。
イギリスでデザイン、イラストレーションを。帰国後には、日本画を学んだ。その後、コラージュやアクリル絵の具、岩絵の具など様々な素材を用いた独自の技法を編み出している。そういう経歴もあって、日本画から取り入れた繊細なタッチと共に、逆に日本文化ではあまり見かけない鮮やかな色使いを実現している。
個展はもちろんのこと、猫フェス等、猫が関連するイベントには、必ずといっていいほど彼女の作品が展示・販売されている。中でも「ねこ休み展」は開催頻度が高い為、気軽に行ける展示会かもしれない。私も時々行っている。「ねこ休み展」は、プロ・アマ問わず人気の猫クリエイターが集結する合同の写真展&物販展である。
彼女の、繊細に描かれているリアルな猫の絵も好きだが、ポップで色彩鮮やかに描かれている猫も好き。元気が湧いてくる。
アーティスト紹介を続けてきて、面白いと感じたことがある。それはそのアーティストを知るまでの道のりについて。
例えば、「福嶋吾然有さんを知る」には、「美術」、展示会や技法から調べるよりも「猫」から辿った方が近い。美術好きな人は意外と彼女のことを知らず、猫好きな人の方が彼女のことに詳しかったりするかもしれない。
「知るきっかけ」や「出会う入口」に、色んな道のりがあるのは面白い。彼女の「猫」のように、好きなものを表現することが、より近いファンや仲間を増やしていくのだろう。
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