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ロックバンド「サカナクション」

オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第5弾はサカナクション。

日本のロックバンド。2005年結成、2007年デビュー。山口一郎さんを中心とした男女5人で構成される。 バンド名は「魚」と「アクション」の単語を組み合わせた造語。

ひねくれたこと・いい意味でふざけたことをやりたく、バンド名にはあまり用いられない「サカナ」を入れ、変化を恐れずにやっていこう

名前の由来通り、彼らは次々と新しい試みにチャレンジしている。

そのひとつに「6.1サラウンドシステム」を取り入れたライブがある。通常のステレオに対して、前後左右から包み込むように聞こえる音響システム。前方のメインスピーカーに加え、両サイド、後方、ステージ中央などにスピーカーを配置し、臨場感のある音響を保ち、また会場のどこにおいても最前列と同等に質の高いサウンドが聴こえる。

2016年11月には「株式会社NF」を設立。代表取締役 山口一郎。

音で空間をデザインしたり、企業と音をタイアップ以外で結びつけることができたら、これまでにない音楽の新しいシステムをつくれると信じております。「音の可能性」を信じ、誰もまだ踏み込んだことのない分野を突き詰めてロックバンドが持つ夢をNFでアップデートしていきたいと思います。
引用:<https://nf.sakanaction.jp/about/

複合カルチャーイベント「NF」を運営していたり、空間のサウンドディレクション、サウンドシステムのプロデュースも手掛けている。例えば、愛知県蒲郡市で毎年開催されている「森、道、市場」のステージプロデュースは代表例のひとつ。

また、昨年は「あいちトリエンナーレ」において、完全暗転の会場で音楽演奏する試みを行っていた。私はもちろん行ってきたのだが、暗闇の中感覚が研ぎ澄まされた状態で、音楽がとても立体的に感じられた。かつてない新しい体験にとてもワクワクした。

現在、COVID-19の影響により、特に音楽業界ではライブの中止・延期が増えている中、過去のライブ映像をYouTubeで配信する試み「#夜を乗りこなす」が話題となっている。

在宅中の人々が異なる場所で同時に同じ作品を楽しむことで、インターネット上に興奮のうねりが起こる時間。それは自分が1人ではないと実感し、寂しい夜の不安に寄り添ってくれる

2019年6月に発売されたアルバム『834.194』のインタビューで、山口一郎さんは以下のように答えている。

音楽の聴かれ方が変化していく中で、CDや作品を創り続ける意味やコンセプトが重要になる時代が来ると思います。未来に評価されるためには、曲だけじゃなく届け方や伝え方もアップデートしていきたい。
引用:<https://event.rakuten.co.jp/rmagazine/interview/sakanaction/>

常に時代を見つめ、その変化に合わせながら、自分達をどう表現していくかを考え抜かれていて素晴らしい。音楽の可能性をさらに広げてくれそう。

そういえば楽曲の話をしていなかった…。でも好きな曲は選びきれないので、最近「FFBE」TV CMソングとなってまた注目を浴びている「グッドバイ」を紹介しておく。2014年の曲。ちなみにこのMVには中条あやみさん出演している。

この機会に色々聴いてみてほしい。

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