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サントリーニ島|路線バスとタッチ決済

 島の空港に近づいて、サントリーニ島を眺めた最初の感想は大きな島だなということでした。この島をストリートビューで回った時の思い出が影響しているのか、もっと小さな島かと思っていましたが、各都市間の距離は10kmほどでした。
 
 イアと比較すると都会的な喧騒を感じる場所でした。夕陽が水平線に沈んでいくのを見ることができます。崖側には白い洞窟住居と一般的な建物がランダムに密集して並び、狭い路地が多く存在しています。

 ただ、青いドームの教会や風車などがほとんどなく、丸みを帯びた特徴的な建物も少ないので壁紙用の写真として有名なのはイアの方です。しかしイアと比べると空港から路線バスが直接繋がっていることもあり、観光客もお店も多くありました。sunsetを謳うレストランも多かったです。
 
 島の主なスポットを繋ぐように路線バスが走っていますが、Google mapの乗り換え案内では何も出てきませんでした。バス停に書かれた時刻表と日本語で書かれたブログを参考に、空港から路線バスに乗り込みました。
 
 英語で調べてみると路線バスの公式サイトが出てきて、島全体の時刻表を手に入れました。30分-1時間間隔だったので、飛行機を予約する際に路線バスの時刻表も確認できるとよかったですが、それは訪れたあとに気づくことなのです。

 路線バスといっても、観光客のスーツケースを運ぶためか、高速バスや修学旅行で使われているようなバスでした。ほとんどのお店はクレジットカードが利用可能でしたが、バスのチケットは全て現金でバスに乗り込む際かバスの中での購入でした。各都市間のチケットは基本的に1.8€で、2€にすれば扱う硬貨が圧倒的に減るのになと感じました。

 バスが空いている時は問題ないですが人が多く乗っていて立ち乗りの人がいる時には、チケットを売るスタッフと乗客とで押し合いへし合いです。乗客のほとんどが観光客なので、スタッフは一つ一つのバス停で叫んで教えてくれました。しかし、ほとんどのバスは有名観光地が発着点なので途中で降りる人は少なかったです。
 
 また、バスターミナルも混沌を極めていました。バスの停車する場所が決まってるのではなく、様々な行き先のバスが並んでいるだけでした。そしてそれぞれのバスは「どこどこ行きだよ」とただ叫んでいたり、何も言ってなかったりします。

 時刻表通りではない場合もありましたが、自分から正しい行き先のバスを混沌の中から見つけるしかありません。チケットの売り方やバスターミナルの作り、公式ウェブサイトなど改善できる点は多くありそうでしたが、土地とコストの問題があるのかなと思いました。
 
 現金のみの店舗も多少ありましたが、ほとんどのお店はカードマシーンを所有していてカードでの決済が可能でした。デンマークでは客がカードを持ったまま自分で機械を操作して決済を行うのに対して、ギリシャでは客が店員にカードを渡して
操作したあと、PINコードを入力するという流れでした。

 多くの観光客がVISAやマスターカードのコンタクトレス決済(タッチ決済)を使用しているためなのか、カードを見ずにタッチしようとする店員が多くいたことが興味深かったです。え!コンタクトレスに対応してないの〜とでも思ったでしょうか。

 多くの観光客がタッチで会計を済ませていく中でPINコードを入力せねばならないのは手間であるし、セキュリティの観点からも少し怖く感じます。しかしタッチだけで決済できることは諸刃の剣とも言えそうです。 
 
 デンマークにはデンマーク料理と呼べるものがあまり多くなかったので、国を代表する料理が色々とあるのは新鮮でした。デンマークと比べると物価は安く、観光地の素晴らしいロケーションのレストランでデンマークの一般的な外食と同じか安いくらいの値段でした。

 スーパーでは500mlの水が六本セットで1.2€で売っていてビックリ仰天しました。もちろん観光地では一本2€で売られていました。


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