FLSUN SRのベッドについて
FLSUNのSuperracerという3Dプリンターのベッドはちょっと前から標準的に使われているテクスチャー付きのガラスベッドなんですけど、これに印刷物がくっつかいないという問題を抱えていました。色々対策とかしていたんですが結局”アルコールで拭く”というのが一番の解決策でした……
印刷途中にベッドから剥がれる
条件出しに3DBenchyを印刷していると、写真のアーチのところで前の層がノズルの上昇にくっついてきてしまうのか上側に反ってしまい、ここにノズルがあたって印刷物をベッドから剥がしてしまうことがあります。ベッドにがっちりくっついていれば大抵は平気なんですが……
アルコールで拭くとコーティングが落ちるので良くない、という話
”ベッドにテクスチャを付けてるコーティングがアルコールに弱いものだった場合、アルコールで拭くと溶けてしまって良くないので、端の方をアルコールで拭いてみて落ちないか確認して大丈夫だったら使いましょう。”
みたいな話をどこかで読んで端の方を無水アルコールでちょっと拭いてみたところ、拭いたティッシュに黄色い物がべっとりとついたので”これはあかん”と思い水拭きだけでやってましたが、どうにも付かないので結局スティックのりのお世話になっていたいました。しかしこれをするとガチガチにベッドのガラスに張り付いてしまいネジ止めされているベッドから剥がすのに毎回苦労してました。
そして簡単に外せないベッドのこびりついた糊を掃除するのもかなりめんどくさいし、外すたびにベッドの調整やり直しになるのでめんどうくささも倍増です。
仕方がないのでPEIコーティングの板を買う
サイズを間違えて買ってしまいました……造形エリアが260Φって頭があったので260Φを買ってしまったんですけど、当たり前ですがベッドはそれより大きいのでちょうどよいサイズは270Φです……
しかし、期待したほど付くかというとそうでもなく、結局このPEIコーティングの板に定番のスティックのり”シワなしPit”を塗って運用していました。かんたんに外せるので残った糊の掃除も楽ですしね。
やっぱりアルコールで拭けって書いてある
PEIもこんなに付かないのか、変だなとは思っていたんですがまあ糊塗れば付くしいいかなとも思ってた所で買った所のFAQに”あんまり付かないんだけどうして?”って話があって、そこには
”保護シートの糊が付いているから剥がしたら一度アルコールできれいに拭いてから使ってね”
って書いてあるじゃないですか。よく考えたらポリイミドが簡単にアルコールで溶けるわけはないのでそりゃ拭いたほうが良いに決まってます……
拭いたらきれいに付くようになりました!w
あれ、元のベッドも?
考えてみれば元のベッドにも保護シートは貼ってあったので、その糊は残ってるはずです。まあ一度拭いたぐらいで溶けるコーティングの量は大したことないだろうという判断の元、元のガラスベッドも一度きれいにアルコールで拭いてみることにしました。案の定ちり紙は真っ黄色になりましたが……
ガッチリ付くようになりました!
とはいえやっぱり簡単に外せないと面倒くさいので上にPEIの板乗っけたまま運用してますが(ノズルワイプのG-Code書こうとして失敗して傷つけたりしてしまいましたが)とりあえず一度はアルコール等できれいにしないとうまくは付かないですね。
それにしても、糊のせいで糊を塗らないと付かないというのも本当によくわかんないですね?(いやそうでもないのか?)
とにかくこれでリニアアドバンスのK値を出すテストパターンを印刷できるようになったので、他の値ともども調整を進めていきたい感じです。
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