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J.M.Weston 180

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実証実験とでも言うのだろうか、やれサイズがハーフ違うとフィット感がどうだとか、レザーがどうとか色がどうだと合わせがどうとか、ロゴが古いだとかなんだとか。

そんなのはよく考えたら好きなモノを収集するための都合のいい言い訳であって、ちょっとその興味の範囲を出てしまえば途端に妻が言う“同じようなもの”に成り下がるのだ。

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まあいいのだ。集めたくなるくらい好きなものがあるということはきっと悪いことではない。

そうである、またJ.M.Weston 180 シグニチャーローファーである。

ちなみに足は2本だ。

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バーガンディーのボカルーカーフのシグニチャーローファー。

カナカナばかりで反吐が出そうだが、色味は素晴らしい。確か2017年だかに限定モデルだ、ということで購入した。

EVXというのはなんなんだろうか。ウェストンの型番の数字的にレザーが何かを示す部分であることは確かであるので、EVX=ボカルーカーフなのであろう。

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限定モデルということで限定っぽくライニングのレザーは黒だ。これがシックで気に入った。

とあるセレクトショップで靴を試着した際に“珍しい靴を履いてますね”と声をかけてもらったことがあるのだが、ああいう際の対応は困ったものだ。

そうなんです、から始まっていついつ買ったとか、どこ限定だとか蘊蓄を垂れるべきなのか、

はたまた、そうですかね、だけで済ませるクールさを見せつけるのか(そんな対応したらコミニュケーションが苦手な人だと思われるのもシャクなのでそれもどうなんだ)。

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この妖艶な陰影。足を入れた状態より単体の方が靴は大抵美しい。

ワックスを乗せてビカビカにしてやろうかとも思うが残念ながらその技術を持ち合わせていない。

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横方向に走る履き皺のほかに、うっすらと縦方向に走る皺がなんともエレガントだ。

履き込むほどにこの縦方向の皺も深くなってくる。

赤とも黒とも取れない、かといって紫とも表現するのも憚られるバーガンディという色味はオールデンが得意とする印象が強いかもしれないが、Westonも負けてはいないようだ。

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あと何足集めたら気が済むのだろう。

明日は近い色味のソックスを合わせてグレーのフランネルのパンツを履いて颯爽と出かけよう。

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