ポケットの中の小さなお話

4時28分。
布団でまるくなっている。肩と腕がつめたい。冷えこんだ空気が家のなかに流れている。明日(正しくは今日)で11月も終わってしまう。いつもiPhoneのメモに書くスピードでnoteに文字を打つ。べつにやることは大して変わってない。いつもどおり。

店は暇だった。ほとんどティッシュ配りで外にいた。まあ、ティッシュ配りと称したおさぼりタイムです。駅前に立っているのは楽しい。今日はフォロワのツイキャスを聞いていた。ただの一般人のふりをしながら。ときどき電柱の真似をしながら。どこにも存在していない気になりながら。だれか、見つけたら声かけてください。ね。そしたら近くの喫茶店でコーヒーでも飲みにいきましょうよ。

そういえば初めて店に来たオッサンは、ああだこうだと説教じみた自分語りを、延々としていた。私と1時間はなした程度ですべてわかったような顔をして、オッサンは自分が気持ちよくしゃべるために、私を消費した。それに気づいた瞬間、私のHPはぺらぺらになった。でもオッサンの想像力は、私のHPなんかより、もっとぺらぺらなんだと思う。頑張りすぎて大切なことを忘れてしまったんだと思う。さみしいんだと思う。
会計してから既に20分くらい過ぎて、ひと口しか減っていないワインを眺めながら、はやく帰らねーかなぁ、なんて考えてた。あのオッサンたぶんもう来ないんじゃないかな。来ないでほしいな。

言われなくてもわかってるよ。
そろそろロマンスどうにかしなくちゃ。

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