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宝塚記念 前哨戦回顧 ロジカルラップ分析

宝塚記念の前哨戦回顧を基にした、ロジカルラップ分析を書きました。

天皇賞春・大阪杯・鳴尾記念
出走馬の前走は、この3レースがほとんどですので、
この三つのレース回顧からラップ分析をして出走馬を中心に短評と書いています。
前哨戦で見せた走りから、宝塚記念の予想に繋げられるようなポイントもあるかと思いますので、皆さまの宝塚記念予想の一助になれば幸いです😌

※こんなレースも回顧してほしいや、この馬の短評がほしいなど要望あれば、可能な限りお応えして金曜日まで追記していきます!※

では、よろしくお願いします😊


天皇賞(春) 回顧


レースタイム:3.16.2
12.7 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.2 - 12.8 - 13.3 - 12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.7 - 13.2 <23.4-24.9>
前後半(60.5-60.3)  後傾持続型失速ラップ戦

昨年のディアスティマが逃げたレースラップと前半~中盤にかけては大きな差がないラップで逃げたタイトルホルダー。
タイトルホルダーが刻んだペースで秀逸なのは、前半を60.5で入り、中盤(7F-11F)63.5と中盤は上手くペースを落としたものの、この中盤で後方からラップを上げようとすれば、後方の馬はラストの5F前に脚をつかい苦しくなるのが分かっているので、このペースが落ちついた中盤でも動けない。
更に、後半を60.3で走れる能力を出されると、後方からこの5Fで追い上げを開始する馬は、11.9-11.5-11.7地点で差を詰めるのは容易ではなく、タイトルホルダー以上の脚を使える馬がいなかった。

勝ち馬のタイトルホルダー
スタートが速く、この長距離ではどの馬も後半まで脚を溜めたいため、中盤までに前を追っていくのは自滅の確率が高くなる。
それを逆手に取って前半から一定の距離を取りながらの逃げをうち、後半を60.3でまとめたタイトルホルダーの競争能力の高さは改めて恐れ入りました。
菊花賞でも見せたように、内回りコースでのコーナリング適性も高いタイトルホルダーにとっては、阪神で行われる長距離レースは今後も崩れにくい条件。
ラスト1Fも大きくラップがかかっていたが、通常逃げ馬はここでラップが落ちると差されるところ、後続のほうがバテているところに、タイトルホルダーが刻んだラップの厳しさを物語っている。
宝塚記念でも中盤で息を入れた形のラップを刻めるようだと、2200とはいえ後半の加速に優れるタイトルホルダーを捕まえるのは簡単ではなく、再度の逃げ切りも十分だが、同型で中盤に全くラップを落とさないパンサラッサの存在が鍵を握りそう。

2着のディープボンド
勝負所でズブいことは百も承知で本命に推しましたが、タイトルホルダーに対して想像以上についくことができず、テーオーロイヤルを交わすのが精一杯。
テーオーロイヤルの脚が上がったところに、タイトルホルダーがいる想定でしたが、その更に先にタイトルホルダーがいてはお手上げでした。
今回は完敗だったが、後方勢も脚を伸ばせないところで、テーオーロイヤルを捕まえられたのは地力の証明。
有馬記念ではパンサラッサの逃げでも好位を取れたディープボンドが、距離が延びた天皇賞春で追走に苦労するのが競馬の面白いところ。
中山2500と阪神3200で、なぜディープボンドがこうも追走の感じが変わるのかが正しく理解できれば、宝塚記念でディープボンドが好走できるか否かをひも解くヒントになると思います。



大阪杯 回顧

レースタイム:1.58.4(過去10年2位タイ)
12.3 - 10.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.8 - 12.5 <23.2-24.3>
前後半(58.8-59.6)  前傾持続型失速ラップ戦

前半58.8は過去10年(G2時代含め)で最速、2番目に速いのが2017年の59.6であることから、いかに速い前半1000mだったかが過去走と比較しても良く分かるが、2F目の10.3もコース形態を考えても相当速く負荷がかかるラップだが、それ以上に道中のラップが厳しい。
L2F目まで最もラップが落ちたのが、4F目の12.2で、道中もまさに淀みないラップで走り、後続を楽にさせないペースで逃げを打ったジャックドール。

ハイペースの前傾ラップは、前崩れの差し追い込み決着になることが多いですが、そうなるケースは後続と前目を走る馬のラップ差が大きくなるケースだが、今回は隊列が早めに決まり、道中で縦長馬群が動かなかったことから分かるように、後続の馬も3F目付近からはジャックドールとほぼ同じラップを踏んでの追走を余儀なくされた。
こうなると先頭との差を詰める際に脚を使わなくてはならない分、後続の馬は後半59.6以上の速い脚を使って追い上げなくては勝ち負けに加われない。
結果、厳しい追走を強いられた後方勢も、前にいた馬たちと差のない上がりしか使えない結果になり3コーナーで8番手以下から掲示板に届いたのは、アリーヴォただ一頭のみ。

高速ラップのロンスパ適性が明暗を分けた大阪杯になった。


勝ち馬のポタジェ
近2走は後方からの競馬でしたが、今回は好スタートから3列目の内という絶好のポジションを取って流れに乗った。
追走にも余裕があり、直線は真ん中から外目に出して後続を抑えきった。
上りがややかかる、持続力を求められるレースになったこともポタジェが持つ持続力を最大限に活かすことになった。
この特徴は兄弟にも良く表れていて、半姉のルージュバックも持続力を活かすレースに滅法強かったが、瞬発型ラップではその力を出し切れなかった。
全兄のケイブルグラムは、芝の上がり勝負で勝ち切れず、ダートの持続ラップ戦で勝ち上がったように、持続性に富んだ脚を活かす一族。
ポタジェも直線をあれだけの手ごたえで迎えながら、ラストはビュっと斬れる形ではなく、とにかくバテずに長く脚を使った。
持続型ラップ戦では、毎日王冠でシュネルマイスターやダノンキングリーと0.2差のレースを見せていて、適性外の天皇賞秋でもハイレベルメンバー相手に6着と善戦していたポタジェが、最も適性が合うレースでその力を発揮した結果だった。
今後もこの持続型ラップ戦では安定して走ってくることが想像できるが、瞬発型ラップ戦やスローの上がり勝負のようなレースでは、ラップ適性が上回る馬に遅れを取る可能性が高いことはしっかり覚えて、今後のレースでの馬券戦略に活かしたい。

3着のアリーヴォ
小倉大賞典の回顧でも持続型失速ラップ戦では軽く扱えないと書いていたのに、ここで評価しきれなかった自分が情けない。。。何のために回顧していたのかと思うばかりで、改めて予想する際に書いた回顧をしっかり見直すべきだと反省。
未勝利戦から勝ち上がりは全て持続型ラップ戦で、1勝クラスで足踏みした際は瞬発型ラップ戦という、典型的なロンスパ型の馬。
小倉大賞典も、あれだけ緩まないラップのなかを中団から鋭く伸びてきたように、今回の緩まない厳しいラップをコーナーで位置を押し上げていった走りは小回り巧者の差し馬のそれでした。
今回も唯一、3コーナー8番手以下から馬券になったアリーヴォですが、ラスト12.5の区間で脚色が一緒になってしまったのが惜しかった。
G1を取るにはここでのあと一押しがほしい。
この一押しを埋めるのは、現状では距離短縮が利きそうな感があるので、もし小回り1800~2000の夏競馬に出てくれば無双してもいいくらいのポテンシャルを感じる。
宝塚記念はやや長い印象で舞台設定は合うが、上がりがかかり過ぎない持続型ラップ戦なら。

4着のヒシイグアス
直線で3着馬と併せ馬、勝ち馬の1馬身後ろから良い脚を見せたが、ラスト100で上位3頭に比べて脚が上がってしまい遅れを取ったが、それでも勝ち馬から0.3差なら十分の内容。
休み明けの一戦でもあり、叩いた次走は更に面白そう。
次走は不明も距離延長がプラスになるとは思えないラストの走りだったので、距離短縮で見たい。
天皇賞秋で5着、香港Cでラヴズオンリーユーと接戦できる能力は本物で今後も中距離路線では能力上位の一頭。

11着のキングオブコージはこのラップでの追走経験がなく、後方寄りの位置取りになってしまい力を出せなかったが巻き返しは可能。

16着に惨敗したウインマリリンに関しては、道中のポジショニングは2列目のラチ沿いとレースを見ているときは絶好位に感じましたが、如何せんこれだけのハイペースを追走した経験がなく、この位置では厳しいレースになりました。
ここまで負ける馬ではないので、もう少しペースが落ち着く2200や2500のレースで再度期待します。

最後に、エフフォーリアについて
敗因は様々語られていますが、自分が考える要因は二つ。

ラップからは、全体的に流れたラップが要因ではなく、前半の3Fが34.6で入る過去最速レースラップをスタートから後方に置かれてしまった位置取りが痛かった。
追走して位置を上げていきたかったが、このペースでは一気にポジションを上げることもできず、更に外を回される負荷は大きかった。

とはいえ、流石に負けすぎなのは状態面の影響は否定できない。
状態面に影響した最も考えられる要因は、【土曜輸送からくる追い不足】ではないでしょうか。
これは競馬予想TVで、競馬エイトのヒロシさんが指摘されてたポイントですが、
陣営が渋滞を嫌がり、金曜日の午前に輸送を選択。
前日輸送でもなく二日前輸送。
金曜日も馬場で追えず、土曜日も1時間15分の乗り運動のみと、今までとは全く異なる直前の調整過程は、いくらエフフォーリアとはいえレースまでの気持ちの入り方などは想像以上に難しかったのではないでしょうか。
予想をするにあたっては、ラップや能力だけでなく、こういったことにも気を付けておかなくてはならないことを、今回のエフフォーリアの敗戦が教えてくれましたので、今後の予想に繋げていきたいです。
この姿がエフフォーリアの能力でないことは明白。
巷て言われている早熟説も自分は否定的ですので、次走はまた強いエフフォーリアの姿が見れることを期待したいと思います。



鳴尾記念 回顧

レースタイム:1.57.7
12.4 - 11.3 - 12.4 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 11.1 - 11.9<22.7-23.0>
前後半(60.1-57.6) 後傾高速持続型失速ラップ戦

今年の中京開催では、金鯱賞の1.57.2に次ぐ2番目の好タイム。
ジャックドールが逃げて刻んだ(59.3-57.9)の後傾ラップより、前半が緩い分後半5Fのラップが57.6とかなりの高速ラップに対応できるスピードが要求されたことに加え、馬券になるには高速ラップのなかで速い上がりを繰り出せるトップスピードも要求されたレースになりました。
特に、中団に構えた馬は後半4F(11.4-11.3-11.1-11.9)と一気にラップが上がった区間のL3F目(11.3)で馬群が詰まったことから、見た目以上に後続はラップ負荷が大きくなったレースに。

3着のサンレイポケット
3コーナー~4コーナーを7番手のインでロスなく回ってきて、直線向いた際は勝ち馬(ヴェルトライゼンデ)の直後まで迫ったが、L2F目(11.1)区間で勝ち馬のギアチェンジ力との差で一気に3馬身近く引き離された。
ただ、ここからがサンレイポケットの真骨頂でラスト1Fで11.9とレースラップで0.8秒も失速した我慢比べのラストで持続的に脚を使い、勝ち馬の0.1秒差まで迫って見せた。
3コーナーから手が動いていたことでも分かるように、長く脚を使うタイプの馬で、大袈裟に言えば、7速までのトップスピードが無い代わりに6速でどこまでも走れるようなイメージの馬。
このレースでも3着に敗れるのは、上がり上位馬が33秒台のようなレースは本来ラップ適性とはズレるため。
それでも、昨秋の天皇賞秋・JCで連続4着と絶対能力の高さは証明されていて、得意のラップバランスであればG1の舞台でも上位争いは必至。
例年、宝塚記念はロンスパ向きのレースになる傾向が強いが、今年の阪神(芝)はとにかく高速で例年のような上りがかかりやすいレースになるかどうかがポイントか。

4着のギベオン
相性抜群の中京コースで、持続型失速ラップ戦になれば簡単に止まらない馬。
基礎スピードも高く、好位の内を絶好の手応えで回ってきたときは突き抜けるかと思わせるような走りでした。
ところが、ここから高速上りを使えないギベオンの弱点が出て、11.3-11.1の区間でもう一段ギアを上げることができずに上がり負けの4着。
時計がかかった21年の金鯱賞で、並みいるG1馬に先着したように、トップスピードが要求されない持続力ラップならG1でもと思うが、今の高速馬場の阪神ではギベオンには少し苦しい舞台に感じる。
宝塚記念での好走には雨が残る馬場になってほしいか。



京都記念 回顧


レースラップ:2.11.9
12.7 - 11.3 - 12.0 - 12.9 - 12.8 - 12.7 - 11.6 - 11.4 - 11.4 - 11.0 - 12.1<22.8ー23.1>
前後半:61.7-57.5  後傾持続型失速ラップ戦

前半に12.9-12.8-12.7とこのクラスとしては、ドスローのラップが3Fに渡って入ったが、マクリも入らずほぼ隊列も動かない流れになったことで、逃げ先行馬には絶好の展開に。
前半をゆっくり入れたことで、後半も想定より速く踏み出して、11.6と一気に1.1秒急加速し、加速しながら後続にも脚を使わせながらL2F目に11.0と最加速ラップ区間を自ら刻んだ時点で勝負あり。
3・4着馬以外の上位陣は、上がり幅が小さい形になり位置取りがそのまま着差に影響。
この5F戦を上がり33秒台で上がって馬券内争いに加わった、サンレイポケットとジェラルディーナの絶対能力は、このメンバーの中では相当高い。

1着のアフリカンゴールドは、前半がスローになる後傾持続型失速ラップ戦、特に上り幅が小さいレースに強い。
雨こそ降っていたが、馬場も悪くなく速いラップが出るような馬場もアフリカンゴールドに向いていた。
中日新聞杯でも好走したように、高速馬場の前残りや内が使える外差しが利きにくい馬場になると、今後もG2・G3では好走チャンスがありそうなので、トラックバイアスが強くアフリカンゴールドに向きそうなときは評価をしっかり上げるように取り扱っていきたい。
例年の宝塚記念であれば、コーナー角のきつい1~2コーナーからラップが一気に落ちついてくるので、アフリカンゴールドが単騎逃げで挑める、良馬場の宝塚記念であれば面白かったように感じるが、この馬にとってもパンサラッサの存在がどうにも厄介。
パンサラッサと喧嘩しない未来があればとは思うが果たして。。。



中山記念 回顧


レースタイム:1.46.4
12.7 - 11.2 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 12.2 - 13.5 <23.1-25.7>
前後半(57.6-60.1)  前傾持続型失速ラップ戦

中距離路線でパンサラッサにこの逃げを打たれたら、捕まえるのは相当難儀なことだろうと思わせる逃走劇。
過去10年のレースタイムとしては、5番目のタイムで特筆すべきタイムではないのですが、道中のラップに関しては、後続に全く良きを入れさせないラップ(当然自身も一貫して速いラップを刻んで厳しいはず)で進み、7F目まで11秒台中盤のラップで進まれては、後続も差を縮めることができず、ラストこそ13.5と大きく失速しているが、上りが出しづらい中山コースでもあり、後続がパンサラッサを捉えられるほど直線まで距離を詰められていないので、逃げ切るには十分なラストのラップでした。

勝ち馬のパンサラッサ
このラップのどこが素晴らしいかと言えば、スタートからのぼりが続く3F目までが速いラップで入っているところ。
逃げ馬といえど、ここで脚を使うことは後半のラップを維持する際に致命傷になりうるので、この区間はなるべくペースを落として入るのが定石と考えるところを、35.2の速いラップで入り、且つ、次の4F目から11.1-11.3と速いラップを更に2F作り、追走してくる先行集団に対し、なし崩しに脚を使わせながら、直線向くまで大きく減速することなくラップをまとめているところは玉砕タイプ(肉を切らせて骨を断つ)の逃げ馬にとって、理想的なラップを刻んだことになります。
今後も2番手に位置する馬がしっかりとプレッシャーをかけ、早めにパンサラッサを潰しにいけるような馬がいない限り、この逃げが成立する可能性は高まりますが、速い上がりを使えない馬なので東京コースなどの直線が長くトップスピードの持続力が求められるコースに関しては、サイレンススズカのような逃げをうつタイプではないパンサラッサにとっては厳しいレースになることは予想されます。
それでも、宝塚記念は面白いと思いますし、何よりエフフォーリアにとっては、早めにパンサラッサを捕まえに行かなくてはならないので、自分の競馬に徹することを阻む厄介な存在であることは間違いないので、今年の中距離G1戦線を楽しくさせてくれる一頭です。



AJCC 回顧


レースタイム:2.11.7
12.5 - 11.4 - 12.6 - 12.3 - 12.4 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 12.2<23.6-23.9>
前後半(61.2-59.4) 後傾持続型失速ラップ戦

今年レースタイムは過去10年良馬場で行われた8回の内、3番目に速いレースタイムで決着。
過去10年のAJCCと比べても、前半4F目以降のラップが全て12秒前半~11秒台で構成され、且つ、減速区間がラスト1F目までほぼないラップ。
先行勢は平均ペースで脚を溜める区間がなく進み、楽ではない展開になった。
また、後傾ラップではあるが急加速区間がなく、前半後方で脚を温存した馬がスムーズに外から位置を上げていけたことで、4コーナー~直線入口では馬群が凝縮し、持続型ラップのなかで瞬発力を活かせる馬に最も有利な展開となった。

勝ち馬、キングオブコージは3番手評価でしたが、この勝利に驚きはありませんでした。
2走前のオールカマーは長期休養明け。
前走の中日新聞杯は57キロを背負い、距離短縮も手伝って久しぶりの先行競馬で勝ち馬から0.3秒差と復調を示していた。
休養前には、同距離同コースの湾岸Sを持続型加速ラップで快勝。
後半4Fを、11.7-11.5-11.3-11.5の高速持続ラップを4コーナー3番手から、上がり2位で押し切る内容はこのコースへのラップ適性の高さを示すものであったことに加え、次走の目黒記念(1着)・京都大賞典(3着)と能力の高さも折り紙付きであった馬で、前走の中日新聞杯で復調していることをもっと高く評価して、3番手以上の評価にするべき馬であったと反省。
素質馬が完全復調とあれば、今後の中距離重賞で目が離せない存在。
距離は2000Mより短くなってマイルのようなスピードが問われるより、中距離の持続力勝負に適性が高そうなので、日経賞・目黒記念・宝塚記念あたりで注目したい。

2着馬、マイネルファンロンに関しては、競馬予想TVで調教捜査官の井内さんが調教からの状態の良さを強調していたことから、状態面での上積みが大きかったのはあると思うが、ラップの側面からみても、後傾持続型ラップ戦への適性の高さも一因。
19年にはなるが、キングオブコージが勝った1年前の湾岸Sで逃げ切り勝ちと、中山2200という独特の後傾持続型ラップ戦で結果を出していた。
過去走でも後傾持続型ラップ戦に強く、長く脚を使うようなレースでは特にパフォーマンスを上げてくる馬。
適性幅が狭そうで、今後も好走・凡走を繰り返しそうだが、それだけに大凡走の後に馬券内といった今回のような状況が今後もありそうなので、走れる適性ラップと状態をしっかり見極めて推奨できるように注視したい。


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