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オズの魔法使いのミュージカルを観たら、小さい頃のなりたいを思い出した


先日、『DOROTHY~オズの魔法使い~』という、オズの魔法使いのミュージカルを観に行きました。

オズの魔法使いは有名な作品で、ストーリーとしてはご存知の方も多いと思いますが、私自身はなんとなくしか記憶がなかったので、ほぼ初見の気持ちで鑑賞することができました。

(舞台としては今開演中なので、ネタバレしない形で書ければと思うのですが、原作から結構アレンジがある設定となっており、話を知っている方でも楽しめると思います!)

結論から言うとすごく良かったです!

歌も演出も素敵でその流れも今思えば、気付きに影響していたのですが
今回は主にこちらの作品の衣装やビジュアルを通して、自分の内なる想いに気付くことになりました。


まず主人公のドロシー!
ドロシー役の桜井さん、顔が小さくて、目がパッチリして、肌が光っていて、
まさに芸能人って感じで、主人公として見応えありました。
スタイリングは、髪が長くて艶々くるくるで、ザお嬢様っぽいワンピース
と白いヒールの靴を身につけていて、キラキラしていました。

私のなりたいとは違うけど、好きだし美しいしかわいいっ!
と思いながら見ていました。

次に、魔女役の方々の登場で、
黄色、オレンジ、青、生地も贅沢に色取り取りの衣装に
デザインも素敵な衣装にウットリ…
着る機会はないけど、こんな派手な衣装がお似合いな人生、憧れるわ…

男性キャストの方のかかし、ブリキ、ライオンの衣装も、
そのままというより内面を表してるというか、キャラクターと一致していて、
全体的に衣装のこだわりもすごく感じられる舞台でした。

舞台のストーリーを追いながら
先日から考えている靴のヒントを求めて、考えたことは
自分だったらとれが着たいと思うかでした。

今までのファッションとの向き合いの結果
私らしくて好きなものとして考えてるのは、
SFっぽいもの、Iラインのもの、寒色系のもの華やかでもスッキリしてるもの

それに近かったのは青くてシュッとした、西の魔女の衣装で、
その美しさには恐れ多いけど、その姿に憧れるし、なれるならこうなりたいなあ思いました。

でも、その空間に様々なファッションが同時に集まって目に入る時間で
物語も自分に向き合うようなテーマの作品を見て、改めて自分の心を見直して
ほんとに着てみたいのはどれ?と自分に問い直したところ

私らしいものとした衣装は、なんだか、それは頭で考えてる答えというか
本当はそれよりももっと着たい衣装がその場にあるように感じました。

なんだか、他の魔女が着ている意味不明なくらい派手なデザインだったり、逆にドロシーみたいにザ女の子のフェミニンな衣装、"私のキャラ"じゃないけど、本当はこういうの着てみたいんじゃないの…?


自分の心に向き合ったところ、その答えはYESでした。


自分なりに自問自答して色々と考えてきた中で、私の中でそれらのファッションは自分の性格には似合わない、機能的を好む自分の思想にも合わないので、
見てる分には好きだけど、少しだけ小物で取り入れられたら良いかな?ゾーンにカテゴライズしていたのです。
でも本当はちゃんと真正面から試してみたかったんだなと。


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こちらに気付けたキッカケとしては、
その日に更新があった、ゆとりさんの服と部屋の関係性のnoteで、
服と部屋の雰囲気は一致してくるのではないかという記事でした。

私自身は実家に暮らす身で、100%好きにできるのは自室くらいしかないのですが、幼少期に引っ越しだ時に自分で選んだ壁紙やカーテンのままで、
今はリモートワーク用の部屋兼になったので、拘りといえばデスク周り位なものでした。

今までも新しい部屋にしたい!気分を変えたいと思う時もあったのですが、なかなかうまくいかずで、仕事部屋になったタイミングに、机とイスを試行錯誤した結果に今の自分にしっくりするものを選んで配置替えをした結果、
特に他の不満もなく、現時点としては落ち着く部屋と感じています。

ただ私の雑な性格を知る人は驚くかもしれないくらいフェミニンというかガーリーなのです。
薄ピンクの壁紙に白いカーテン、お姫様ベッドのようなザ女の子要素が残った部屋。

そのnoteを読んだ時には、外と家でのギャップがある状況の今の自分の部屋と服については、違和感というよりは、見せる自分と見せない自分として別でもいいんじゃないかなあという風にも感じていたのですが、それが頭に残っていたのだと思います。


それに気付いた時、小さい時の記憶が合わせて蘇ってきました。

幼稚園でのクリスマス劇のこと、当時の私は天使役をやりたかったのですが
私は当時、運動神経がよく、がさつで口もたつ活発な子だったので、その時はおしとやかだったりおとなしい子達が天使役となり、私は結局、羊飼いの役になりました。

当時の私は悲しい気持ちもあったのですが、羊飼い役が嫌な訳ではなかったのと、多分活発な性格にも合っていたために、私の羊飼い役はとっても好評だったので、私もすっかり調子に乗って、私の路線はこっちなんだ!と、思ってしまったんだと思います。

それから、年を重ねて、年齢に合わせて必要な程度女の子らしさの要素も少しずつ取り入れてはきたのですが、性格的な一面からど真ん中は敬遠しがちだったり、取り入れても心とはチグハグだったりで違和感があるという経験から

そういうフェミニンな甘すぎるテイストの服や近い服は、買ったとしても違和感が拭えず結局はすぐ手放してきたので、それらの服は私以外の人のための服というか、制服化するにあたっては、外では無理に取り入れる必要はないなと、距離を取ろうとしていました


でも舞台を観ていて、そして自分の部屋の風景を思い出して、それはちょっと自己防衛で、人からのイメージに寄り添って、無意識になりたい本心を隠していたんじゃないかと気付いたのです。

制服化する時に、私は自分の内面と外見を一致させたい、と自分で言っていたのにも関わらず、自分の"女らしさの薄い"性格に近づけすぎると、それはそれでなにか足りない感覚も感じていて、思考ががんじがらめになってしまう。

今思えば、それは制服への向き合い方が間違っていたせいというよりは
"性格に似合う服" を選ぶことへの抵抗感というか、そういう"似合う"や他人の評価に抗いたいという心の叫びだったんじゃないかと気付きました。

あとは、私は性格に合うものたちも変わらず好きなのです。ただ自認する"性格"から遠い雰囲気を必要以上に敬遠していたせいで、"なりたい"と"好き"と"似合う"がごちゃごちゃになって、自分の気持ちとズレて捉えていたのかなと。

オズの魔法使いの舞台が持つメッセージも合わさって、素直に向き合えたというか、そんな自分がいることや、それを外にも出したい自分を認めても良いんじゃないかと思えたのです。

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ファッションとしては、ここ最近ずっと自問自答して準備をしている靴のヒントを求めていたところがあったのですが
そらについては、どちらかというとの鞄のヒントが見つかったように思います。

自己紹介についてアイテムとして、妄想クローゼットに入れる鞄は、これまでは"自分の性格らしい"自分を表現するものとして、考えていたところが多かったのですが
今は、同時にロマンチストになるアイテムとして、そんな小さい頃のなりたいを込めたアイテムを選びたいし、秘めた内面の自分を“語らず語れる“ファッションでの自己紹介をしても良いんじゃないかなと思っています。

そして、そのバッグに合わせるのは靴は、試着でなんとなくしっくりきてた“シュッとした細身のローファ“が合いそうな気がしています。



「オズの魔法使い」という、自分に足りないものを求めてする冒険の旅を通じて
私も自分の中の大切なことを思い出すことが出来ました。


おしまい




長期的な何かに還元したい🧧❤️‍🔥