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コロナウイルスで感じた人間の根拠のない不安

多くの識者が指摘しているとおり、今の日本の雰囲気は東日本大震災の時の感じと似ている。

あの時も、日本全体を”根拠がない不安”が覆い尽くしていた。

そうしてソワソワすると、人々は”根拠がない安心”を求めて生活必需品を確保し始めたり、一見すると正しそうだが科学的には誤っているデマを拡散しはじめる。

ぶっちゃけマスクなんてつけたって、1ミリもコロナウイルスの予防には役にたたないし、残念ながら26度のお湯ではコロナウイルスは不活化しない。

しかしそれでも人々は、マスクを求めてドラッグストアに早朝から並んでしまう。

何故か?それぐらいしか”根拠のない安心”を手軽に得る方法がないからである。

残念ながら、科学的に正しい知識は普通の人々には”根拠がない安心”を与えてくれない。

安心神話ともいえる寓話がいま1番求められているのである。

「病は気から」
医学の世界にはこんな格言がある”病をみて人をみず”。
人間の不安には2種類の不安がある。

やっかいなのが”根拠のない不安”だ。
まさに今の日本の空気感がそれにあたる。
懇切丁寧に正しい知識を説明しても不安は解消されることはないだろう。

もっと本質的なところである、根拠のない漠然とした不安というものへの対処が思ってる以上に大切なのだと気づかされた。

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