'22.8.26こども青少年・教育委員会【立民党】有村俊彦議員(鶴見区)
有村議員「早期実現、コスト、最優先は」
今回の検討がですね、もともと市長が公約の中で生徒全員が食べることを基本とする中学校給食といったことを掲げていることに基づいて進んでいるわけですけれども、それを実現させるために現時点で教育委員会として、サウンディングの結果からもいろんなことが具体的に数字として見えてきてるんですけれども、その早期実施を最優先にしようとしているのか、コストはできるだけ低廉な予算で実施することを最優先と考えているのか、現時点での考え方ちょっと教えていただけますでしょうか。
鯉渕信也教育長「しっかりとした給食の提供を大前提に検討」
しっかりとした中学校給食を提供することが大前提というふうに考えております。その上で先生おっしゃるようなコストであるとかそういったことも意識しながら検討をしているというところです。今資料で申し上げました通り現時点でデリバリー方式が1番実現性が高いのではないかと考えているというところです。
有村議員「市民は何を最優先に求めていると感じているか」
今回の資料を見てちょっと引っかかるのは、この実現性というのを見ると、やはりデリバリー方式が実現可能性が1番高いのかなというふうに見えるんですけれども。
本来であれば市民の生徒・保護者の皆さんが何を一番求めているのかというところをきちっと把握することが重要だと思っていて、そのための今回はアンケートであったと思っているんですけれども、アンケートの取り方については以前色々と意見を言わせていただいたんですが、なかなかそこからは幅広く読み取ることがなかなか難しい設問になっているという状況だったんですけれども、行政側の立場は置いといて市民の皆さんが何を最優先に求めているというふうに感じていらっしゃるのか、その辺の認識、見解ありましたらお願いします。
鯉渕教育長「温かさなど確認したが現実にできるかどうかで検討した」
今回のアンケートの中でもですね、栄養バランスであるとかまたおいしさであるとかまた温かさであるとか、そういったものを欲しているということを改めて確認しているところです。私どもは、現実にできるかできないかということを背中に背負っておりますので、アンケートだけで決めるということはとてもできません。現実性があるのかどうか、コスト負担がどれぐらいになるのか、そもそも土地があるのか、そういったことも含めて検討しているというところです。
有村議員「子どもの利用したくない理由はどう感じているか」
おっしゃっている事は非常によく理解しています。多分今おっしゃっている事は、実現させるための方策をしっかり考えた上でそれでそのアンケートの内容をできるだけ反映していくというようなことを進めていこうというふうにされているのではないかと思うんですけれども。
それで、このアンケートの方の中身について少しお聞きしたいんですけれども。基本的にサウンディングとアンケートは全く趣旨が違うものでありますから、生徒・保護者がどういうことを求めているのかということをちょっと確認していきたいのですが。例えばこの4ページのところでは、中学校給食を利用しなかった理由というところに触れているんですけれども、保護者は給食を食べて欲しいけど子どもが利用したくないと言っているからというのが1番多かったということなんですけれども、じゃあ、子どもが利用したくないと言っているこの理由ってどういうものなのか。これクロスしても上の生徒の方の意見とリンクさせるのが非常に難しいんですけれども、その辺はどういう風に感じていらっしゃいますか。
田中中学校給食推進担当部長「おかずやカレーを温かくしてなど。必要な視点」
いろんな側面いろいろなご意見お持ちの方がいらっしゃると思いますので1面だと思うんですけれども、やはり副菜への評価が低いというところですとか、後は自由意見のところでも、おかずが冷たいとかカレーなどが温かくしてほしいというご意見もいただいておりますので、そういったところはこれからも選択していただけるようにしていくために必要な視点なのかなっていうふうには考えております。
それらを整理させていただきましたのが、今回お示しさせていただいた1ページの資料のアンケート調査による現場分析と実施方針にかわらず中学校給食に求められる取り組みというところで整理をさせていただいたつもりでございます。
有村議員「アンケート結果の声をどう反映するのか」
これ非常にクロスが難しいですけれど、利用した理由は親の負担を減らしたいからというのが1番多かったという結果になっているんですけれども、利用しなかったお子さんも親の負担を減らしたいというふうに思っているけれども、何らかの他の理由があって頼んでいないというところで、そこの部分をしっかり把握とするということって重要だと思っているんですね。単純にその気持ちが少ないということではないと思っていて、そういったことも今後しっかりと把握していくことがより良い給食につながると思っているんです。
で、明らかにこの結果でわかるのは、中学校給食を利用しなかった生徒さんに対しても、親は4割位は給食を食べて欲しいと思っているのは事実ですよね。だから食べることを基本ということに、給食を食べることを基本とすることによってこの課題は大きく改善されるということ結果でわかると思うんです。
後はもう一つ先ほどご答弁の中で触れてらっしゃった配膳に関してもですね、現場は私の地元の中学校なんかでは各クラス毎でかなり頼んでいる数が違っていて、たくさん頼んでいるクラスは業者さんは教室まで持ってきてくれるわけです。で数が少ないところは自分で取りに行かなくちゃいけないという、業者さんの事情はそれはその通りだと思うんです。だからこういったことも課題で10ページあたりで示されていると思うんですけれども、こういったことを食べることが基本とすることによって、こういった課題も大きく解決されるというふうに読み取れていると思うんですよね。
でそうしたことがこのアンケートからも読み取れると思うんですけれども、アンケートからあと温かいものが食べたいだとかいうような様々な声があると思うんですけれども、それらをアンケートから今後どういう風に反映をしていきたいと考えているのか、その辺をもし見解があったら教えていただけますか。
田中部長「献立改善や味付け工夫、量の調整など取り組みたい」
繰り返しになる部分がございますけれども、こちら資料の1ページのアンケート調査による現状分析と今後の中学校給食に求められる取り組みということで、そこにちょっと整理をさせていただいたんですが、例えば繰り返しになりますが、副菜の味については評価は分かれております。それから量も多い少ないっていうような意向がございます。
それから栄養バランスですとか温かさへのご要望も多くございますので、そういったところについては今後の献立の改善ですとか味付けの工夫、一人ひとりに合わせた量の調整などに取り組んでいきたいと考えております。
温かい状態で提供できるかどうかということについては引き続きの検討ということで、私どもいろいろヒアリング等をして検討して参りたいというふうに考えております。
それから、食育の取り組みが非常に重要ということも、このアンケートから見えてきた部分でもございますので、そこもしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
有村議員「市民の声100%できない事情ある、市民と共有し理解を」
最後意見になりますけれども、全くフリーで市民の皆さんの声を聞けば、それは1番良いものが良いということになるのは当たり前であって、なかなかそれ100%受け止めて実施するということができない条件や事情があると思うんです。そこをしっかりと市民の皆さんと共有することが1番大事だと思っていまして。
例えばこの費用面に関しても、そりゃあ自校調理で全部完璧にやればそれが一番いいのかもしれないけど、もしそうじゃなかった場合には、初期投資費用がこれだけ違っていてだとかトータルでも300から400億位の差があって横浜の財政状況を考えるとというような全体でですね、ご理解いただけるような努力って必要だと思っていますし、後は早期実現に関しても、しっかりと伝えていくということも重要だと思っておりまして。
行政側、議会側は今までずっと議論してきたからわかっているのが当たり前でだからそれでいいんだというふうにしてしまうと、市民が置き去りになってしまうので、ここを、なぜそういう方向になったのかということを理解いただくことに今後さらに力を入れていただきたいということをお願いしたいと思います。
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