ピンモン

9歳です。エナドリを辞めました。1日1本は飲んでいたのに。

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圧倒的人気を誇るエナジードリンク monnster は、カラフルで目立つパッケージで若者から支持を得ている。定番のピンク・緑・オレンジ・ホワイトに加えてコーラ風味も発売された。ここ最近の人気はレッドブルより高い。1本200円程度で入手できる一番身近な薬剤。飲む麻薬。

タバコのように臭いを気にしなくて良い。酒のように規制されていない。より身近な薬物。

出勤日の朝、何にも食べられないとき、エナドリを入れる。朝ごはんの代わりのつもりが、これ一本で夜まで十分持つ。カロリーは50kcal程度だが、なんだか動ける。低血糖になりかけて手足が震えることもあったが、それでも動ける。たまに膝下の筋肉から、四肢の筋肉から力が抜けていく感覚があった。お弁当の入った箱をぶちまけた時は流石に冷や汗をかいたっけ。

エナジードリンクが怖いのは、一本で何とかなると勘違いできるからだろう。エナドリ一本で朝から晩まで働けてしまう。元気の前借りができる一杯。

三大欲求の一つ、食欲をないがしろにすると、他の睡眠欲や性欲もなくなるらしい。睡眠はエナドリとの相性が最も悪い。就寝時間の6時間以上前に飲んでいても、眠れないことが多かった。

車両事故を起こした時、僕の社用車には20本以上のモンスターの空き缶があった。仕事で元気を使い果たして帰ってくる頃には、料理をする気になんてなれなかった。エナドリに甘えて甘えて依存する頃には、体内に糖分しか残ってなかったんだと思う。糖分でいっぱいになった身体からは甘ったるい匂いで幸福感を感じる。元気なんだなって自覚できる。なまじ力が出る。ぶっ倒れる直前まで、まだいける!と思わせてくれる幸せのドリンク。たった200円で脳をごまかせるなんて、科学の力はここまできたか。

一番身近な麻薬、ご賞味あれ。

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