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完璧人間

世の中には「普通」を尊ぶ風潮と「個性」を尊ぶ風潮があります。

私にもその風潮があります。小学校の真ん中あたりのまだ小さい頃、「普通」をとても意識していました。例えば、色が選ぶことができるものは「白」を選んでいました。「白」が全ての色の「基本」だと思っていたからです。それから、ワッフル屋で味を選ぶときは「プレーン」を選びました。何段にも並んでいるものから一つ取る時は上の左隅のものをとっていたし、シリーズものは下から順番に積み上げました。人を描く時は、丸い顔にラグビーボールのような目、ギザギザ前髪の「どうぶつの森」の初期設定の男の子の顔を描きました。つまり、自分にとって「普通」というものが定まっていたのです。中学校にあがると校則がたくさんあったので、それを守っていれば「普通」でした。
でも、中学二年の三学期あたりから休み時間も勉強するようになりました。そんな人はクラスに一人いるかいないかくらいのものなので、「普通」ではなくなりました。
高校にあがると「個性」を出そうとする人がたくさんいたのと、巷でも「好きなことで生きる」という標語が流行ってか、私にも「個性」ブームが訪れました。言動はいつも他人とは違うものを好んで選択しています。そして、服は流行りものは絶対に嫌でした。流行とは追いかけるものではなく創るものだからです。

今も「個性」ブームですが、「普通」も取り入れながら人間やっています。

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