確実に誰かが犠牲になるだろうとわかる案件(シナリオ)

2013年 03月09日 20:45


・高レベルモンスターの存在(LV8)
・ほか敵総力の不明 → PCたちの2倍の数でした
・1週間近く離れたアジトへの襲撃 → 道中は難易度15以上になります
・付き合いの長いNPC人質あり → 見捨てればその日のセッションが終わります
・時間不足 → 時間が経てば人質の命はありません
・協力者不在
・人質の受け渡しは逃げ場のない地下室で

 今日のPL参加させて頂いたりゅうたまキャンペーンセッションは、久しぶりに無理難題で倍満くらいがついていた気がします。
 信頼関係のあるGMですから、きっと大丈夫なんだろうと思っていましたが、大丈夫ではありませんでした。
 こういうセッションは、PL同士での妥協点の探り合いになり、緊張と諦めが入り交じり、非常にエキサイティングなメタ進行を伴います。

 僕のキャラクターは以下の通りでした。

 ・ネイティブアメリカン
 ・軍人
 ・不治の病に侵され余命を宣告され除隊し旅に出る
 ・旅の目的は「集落の外の世界を見て回る」

 過去形ですが、セッション中に死んだわけではありません。ちょっとそこら辺の解釈でPL参加者たちとGMとで揉めてる最中ではあります。

 これは全員が生きて戻るのは無理だなぁと思うにあたり、セッション中にいつ死んでもいいように準備を整えていました。

(村での相談中に)
「人質交換になったら俺が応じる。
 心配するな、この中で一番タフなのは俺だよ」

(依頼主とペアでの行動時に)
「いいか。大切なものを助ける為に、それ以外を犠牲にしても仕方がないんだ。
 俺がチャンスを作る。躊躇うな。後ろを振り向くなよ。
 お前が躊躇えば、お前の大切なものが死ぬぞ」

(抗弁する依頼主に)
「俺も生きて帰るつもりさ。生きて帰れたらそれが一番だよな」

(村を出る前に犬を買って)
「俺がいなくなったら、アイツら淋しくなるもんな」

(野営中に依頼主との会話で)
「十分すぎるほど装備は整えた。
 この金はとっておけ。俺にはもう不要だ」

(最後の晩の野営中に)
「お前たちと一緒に旅をして色んなものをみることができたよ。
 思い残すことはもう何もない。ありがとう」

(敵に包囲されて絶体絶命の時に)
「俺が残る。俺の命は病気で残り短い。お前たちはまだ旅の途中だろ」


 最終的にGMがギブアップしました。

 バランス調整をしくじっていたようで、どうしようもありませんでした。
 PCたちが行動の宣言を確認したあと、「次回どうするか」を棚上げにして解散となりました。
 僕のキャラクターがどうなったのか、生死は不明です。
 GMからは「保留にしておいて。考えておくから」と告げられました。
 煮え切りません。
 不愉快ですらあります。
 死なないことに越したことはありませんが、最善を尽くす過程で他のPLと四苦八苦しながら相談し、ドラマを創り上げたものが保留にされてしまうんです。
 新しいキャラクターシートを貰えない不自由さをはじめて体感しました。

 他のPLとは相談の結果、「問題ない」「美しい物語になる」となった選択を自分たちのパーティは選び、自PCは礎になったんです。
 GMにも確認をとって、「それで構わない」となったにも関わらずの処遇です。そのように進行し、終わろうとしたにも関わらずの仕打ちはたまりません。

 「もうこのキャラクターは使いたくありません」

 そう告げました。
 でもそれはGMには許容できないようです。
 意固地になってるわけではなく、「救済策」を考えてるように思えました。誰にとっての救済なんでしょうね。
 そんな救済は要りません。
 
 でも、GMがそういうのであれば、セッションに参加し続ける以上は仕方がありません。僕自身は不愉快になろうとも、意固地になる必要も全くないので、GMの采配に従います。
 別に酷いGMではないんです。
 自分の裁定(マスタリング)の重さに耐えきれずギブアップしてしまっただけなんです。

 次回まで記憶から消しておきたい案件でした。

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