ダイスの出目を誤魔化す

2013年 03月22日 01:42


 同席したプレイヤーさんがダイス目を誤魔化す。

 GMとしてその状況を確認したら、さてどうしたものかと思います。あまりに不自然な挙動は、もしかしたら隣のプレイヤーさんにも気づかれているかもしれません。

 付き合いも短く薄く、特に好評価をしてるわけでもなく、それでも「セッションがしたい」と言われれば、他所の卓を紹介するかあるいは同席をします。
 その結果が「ダイス目を誤魔化す」に至れば、落胆がある程度あります。20年来の友人にダイス目を誤魔化すプレイヤーがいるので、耐性がついているつもりですし、観察も相応の時間を費やしていたと思いますが、やはりそうなってみないと(目撃してみないと)判断がつかず、前もって対応を決め打ちするのはできません。
 
 こういった誤魔化しをする方は一定数がいらっしゃいます。
 オンラインセッションではこういうことができないのでいいよなぁと羨ましがる程度に、それなりの頻度で辟易しています。
 GMが悪いのか、他のPLが悪いのか、何を求めているのか色々と考えます。考えた結果、GM(自分)が悪いんだろうなぁと思い、次回誘う場合はそのプレイヤーさんの好みに合うようなシナリオを組もうと心に決めます。ダイスで悪い結果がでても楽しめるように。
 ダイス目を誤魔化されるのは、GM(自分)が悪い、考えるのが面倒なのでそう思うようにしています。自分のことは自分でどうにかなりますが、他人様のことは複雑なフィルタがかかりますので、自分のことだと思った方が気が楽です。

 ずいぶんと前に、「ダイス目を誤魔化すのが楽しいと思えるプレイヤーならそれもさせておくのもやむなしとする」というご意見を頂いたことがありました。
 詳細は聞いていませんが、いちいち気にしていてはセッション(その卓自体が)がつまらなくなるとという説明があるのではないかと思っていますし、単純に「別にそれでいいや」という意味だったのかもしれません。
 そういう考えもあるんだなぁとぼんやりと思いながらも、僕自身の答えは変わらず「許容しない」です。
 ただ、やはり卓の保全は大事な課題ですし、その場で「やめてー」といってもつまらなくなる可能性がありますので、「許容しないとはいえ、その場での制裁は行わない」というスタンスが基本的になっているように思います。
 セッション後に指摘をするのも面倒なので、「誘わなくなる」だけの話しです。どれくらいの期間を誘わないかは、セッションの内容次第にもよりますし、相手側からのアプローチにもよります。

 ただし、参加している他のプレイヤーさんの様子を窺い「誤魔化し」が他のプレイヤーさんにバレていた場合、判断を悩みます。
 「二度とそのプレイヤーさん同士で卓を囲まないようにする」か「数年は避ける」のか悩みます。
 他人の気持ちはよくわかりません。
 自分の気持ちでさえよくわからないのに、どれくらいの期間なんてナイーブな問題を悶々と考えるのもとても疲れます。なのでたいていは「二度と」になります。双方のプレイヤーさんには伝えません。何か月か後、何年か後に、なんとなく察して下さればそれで十分です。

 TRPGはコミュニケーションの遊びです。
 自分で書いておいて違和感を感じますが、「宣言」だけで進むセッションでもGMとPLのコミュニケーションかと思うので、違和感の原因は「いまさら感」という違和感でしょう。置いておきます。
 コミュニケーションの遊びですが、問題解決において「住み分ける」ことを選んだ場合、言葉を省略してしまいます。
 コミュニケーションなど面倒くさいです。察して下さい。あなたは低評価をつけられて、卓に迷惑をかけると判断を下されたのです。ご自身で気づき、ご自身で改善しない限りは、GMに責任があったとしても、GMは万能ではなく、遺憾ながら余計なお荷物を抱えていては荷物に潰されてしまうのです。
 友人であれば、この限りではないのですが、そうでない限りは面倒くさいので疎遠になります。
 それ以降の交友は煩わしく、セッション以外でも疎遠になるのは、僕が偏屈だからでしょうけど、周りに吹聴しない分は良しとして頂きたいものです。
 僕は聖人君子でなければそもそもできた人間でもありませんから、誰かと袂を分かつことに、余所から観ても何の違和感もないでしょう。安心して僕の生活圏内で遊んで貰えればいいと思います。僕はぼんやりとその様子を小耳に挟む程度の関係になります。

 そのようにコミュニケーションを断絶すれば、誤解を招くことはあるかもしれませんが、僕は一切の危害を加えられるわけでもなく、あまり気になりません。それでも僕が気にすることがあるとすれば、誰かが発する「セッションがしたい」という言葉でしょう。

 ダイス目を誤魔化す程度のことでは、せいぜい1年くらいは付き合わないくらいの距離の取り方です。また、次の機会はちゃんと遊べるようになるといいなぁと、そんな美しい思い出にしてそっと仕舞い込むことで、さほどストレスなく割り切ることができます。


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