幻冬舎BL〜2022年の場合〜

今日まで!

去年から今年まであんまり幻冬舎BL小説読んでねーな…となって、なにをおすすめしようかとしばし悩んでました。というか、幻冬舎(ルチル)から出てると思ってたら、これ徳間じゃね?(キャラ)みたいな。別にあえて買ってなかったわけじゃない…。

あんまり近刊じゃないし、半額の対象になってるかまでチェックしてないんですが、興味あったらお使いの電子書店であらすじ見てみてください〜ということで🌸

ちなみに去年書いたnoteはこちら↓

朝霞月子「第八王子と約束の恋」

読んでいて、かわいい!かわいい!かわいい!(大声)になること間違いなしの作品🐰
9回も嫁に出されて9回も破断になってる不憫な大国の王子(受)と、一途攻です。とてもよい大型ワンコ一途攻。
後半になるにつれ、実は〜!?な展開が多くて、あんまりネタバレするのもなあと思うんですが、この二人はタイトル通り、たしかに「約束の恋」を果たすんですよね。受も知らなかったところで攻の涙ぐましい努力によって。
父王の早世によって攻は若くして王になるのですが、そこから「約束の」受を貰い受けんとすべく、ひたすら真面目に王としての政務に取り組んで最初は反対していた周囲の理解を得て、ようやく受の国へ結婚を持ちかけられるまでに。
個人的には、攻の年齢(終盤に明かされる)に属性追加!ありがとうございます!となりました。
この二人は序盤にあった初夜イベントに失敗(攻のアレがデカくて受がビビってしまい…)するのですが、政治的な結婚だったはずだけど攻のことはどんどん好きになっていき、あの初夜が原因で母国に送り返されてしまったら…!という受が、一生懸命で可愛い。なんだろう、この受、すべてに一生懸命で愛さずにはいられないんですよね…。賢王に愛され、国民にも愛される王妃であり続けるでしょう。そんなお話です。
生真面目可愛い二人の可愛い恋愛が読みたい方におすすめ!

ちなみに名前だけチラッと出てくる受兄のスピンオフもあります。こちらはとても守銭奴な受で、攻とは犬猿の仲から始まる、なかなか一筋縄にはいかない恋愛模様です。趣は違いますが、こちらもおすすめ。


市村奈央「蜜色エトワール」

元フィギュアスケート選手、現バレエダンサーな攻と、有名仏バレエ団を退団して母国であるはずの日本にきた受。
情緒が育ちきっていないが故に伸び悩んでいた受なのですが、攻によって本当の意味で感情や共感を学び、識り、そして本当の意味で自立する。
おすすめシーンはスケートデート、初めてのスケートで興奮してうっかりフランス語が先に出てしまう受がかわいい!
受は両親ともに日本人だし、生まれも日本ではあるものの、物心ついた時からフランスにいて、国籍ももうフランス(日本国籍は廃籍済み)。なので、箸使いもうまくないし、思考も会話も日本語より先にフランス語が前にくる。
才能があってバレエの勘もいい攻に、バレエのために生きていた受が教えてあげたり(教え方はうまくはないけれど)逆に日本の暮らしを攻が教えてあげたりと、対等でお互いを導き高め合っていく関係が好き。
受が依存のように一緒にいた当て馬(アルベリク)とのさよならのシーンはギュッとなる。二人の関係はきっと恋でなかったのだけど、たしかに愛ではあって。攻とは収まる場所の違う大事な人ではあると思う(こういう関係性、すご〜く好き)
バレエの面ではこのアルベリクは攻の憧れの人だったり、勝てないところもたくさんありそうだし、本編ラスト時点では彼のほうが受のことを理解していると思う。それが二人が結婚を決めたくらいには逆転しているんだろうな〜(作中で結婚します)末永く幸せであってほしい。
どうでもいいことですが、私は非言語芸術がチョトニガテ……理解がムズカシイ……。

杉原理生「羊とオオカミの理由」

弟離れのできないオカン体質の年上鈍感受と、受弟の同級生の年下策士攻。
家に転がり込んできた攻と最初はバチバチの関係だったのだけど、たぶん攻は好きな子はからかいたいタイプで、受は鈍感なのでまったく通じてなかっただけなんだと思う(笑)
そんなただただ感じの悪い弟の友人だったのが、受弟との関係を疑っていたのを攻にバレたあたりから、弟に手を出さない代わりに口説かれるという約束をしてしまう受。実は恋愛下手でウブで、チョロい。かわいいですね。
ヌイグルミ王子と呼ばれている受(女児向けヌイグルミを作っている)が悩んでいたオオカミの造形に攻からアイデアを閃いたところから、読者はこれは攻のこと好きだな…と気づいていたよと思うほどの鈍チンな受。まさか自分が好きになるとは選択肢にもなかったような。
攻との関係が深まるにつれ、受と同じくらいブラコンだった弟センサーが発動して、受弟と攻が大喧嘩したりするも、最後は正式に攻が受宅に同居することに。弟も目の届かないところでアレソレされるよりも…と同居を承諾するという。仲直りというよりも停戦、和解で、どこまでもブラコン。この兄弟、血は繋がっていないので、攻はいつまでも警戒心は緩められなそう〜。特別が特別すぎる。
ということで、好きをちゃんと伝えたら結構尽くす一途攻になっていった感じのある年下攻でした🧸

杉原理生「赤ずきんとオオカミの事情」

「羊とオオカミの理由」のスピンオフ。「羊と〜」の受弟と、作中で別れてる(痴話喧嘩とは攻談)と言われていた前作攻従兄弟のカップル。大学生、同学年(受は一浪なので年齢的には一個上)。
好きな相手には重たいくらい一途で一生懸命になってしまうのに、そのせいで負った傷とトラウマで、虚勢を張っている受が純情可愛い!この「可愛い」は攻も思っている。
前作では可愛いブラコン弟という顔をしていた攻ですが、実は手が早いし、策士の腹黒。お兄ちゃんだけにはいい格好しいで、可愛い弟で居続けようとしている、まさにブラコン。
純情でウブな処女だった受のために肉食で手が早かった攻が順番を守ろうと草食のガワを被ったら、それが原因のひとつになって別れを告げられてしまったため、今度の攻はオトモダチから丁寧に丁寧に下拵えをしながら距離を詰めている。
受のほうは、本当は別れてからもずっと好きなのに、もう傷つきたくないからという気持ちからの防衛本能で前半はギクシャクしている(というか受が攻のことを意識して、気にしまくっている)のだけど、なんだかんだで攻の掌で転がされている感が否めない。この受も結構チョロ可愛い。


今年はこんな感じで「カワイイ!」をご紹介してみました🐰
ちょっとざっくり走り書きになってしまったので、後々また手直しをします…とりあえず今日までにUPしないと意味がない…!と書いたものでして(言い訳)
参考になれば嬉しいです!来年こそは大型シリーズについて書きたい…!

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