【不思議体験記07】震える彼女が見た黒い人影
はじめましての方へ
ご覧くださっている皆様。はじめまして。
幼少期から少し霊感があったようで、色々な不思議体験を経験してきました。大人になり、ワンネス体験をしてから、この世の真理を悟り、怖いものが無くなりました。
その内容を幼少期からの記憶をたどり、少しずつnoteで記録をしていきたいと思います。
長いストーリーのものもありますが、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。
【不思議体験記07】震える彼女が見た黒い人影
仲の良い友人と深夜まで雑談
高校生のときの話です。
高校生から外国の学校へ入学することになり、寮暮らしになってしまいました。
慣れない外国、英語も全く話せない私は、想像していた楽しい高校生活とはほど遠いような苦労の連続でしたが、まだ若かった事もあり徐々に順応していきました。
そんな中、仲良くなった女子と週末のある日、私の部屋で夜遅くまで雑談で盛り上がっていました。
楽しく会話をしていたはずなのに・・・
夜の1時を過ぎたあたりでした。
まさか私もこんなに夜遅くまで話が盛り上がるとは思ってもいませんでした。
国が違う者同士の恋愛話や失敗談などが新鮮で面白かったのでしょう。
思春期の女子らしく、小さな事でもクスクスと笑ってしまうような時期だったのです。
夜ご飯を食べた後から、もう何時間もそうやって他愛もない話で盛り上がっていたのに、ずっと笑顔だった友人の顔が突然凍り付きました。
さっきまで自分から積極的に話をしていた彼女は、顔がこわばったまま無口になり、何も話さなくなってしまいました。
そしてベッドの上に体育座りをして座った状態で顔をひざの方に向け、うつ伏せたまま顔を上げようとしないのです。
身体が震えだした友人
様子がおかしいのでどうしたのか聞いてみると、しばらくしてようやく弱々しくつぶやきました。
彼女「人がいる・・・」
私「え、人?どこに!?」
部屋は10畳くらいのスペースにベッドと机がそれぞれ2つあるだけの狭い空間です。
人がもしいるならすぐに気がつくし、ドアはずっと閉まったままでした。
私には誰も見えなかったのです。
そうするうちに彼女は小刻みに震えだし、鼻をすすり出しました。
泣いているようでした。
私「誰もいないよ。人って、どこにいるの??」
私には見えないこともあって、彼女に再度聞いてみました。
すると彼女はその人のいるらしい方角を指さして、またか弱い声で口を開きました。
彼女「あそこ・・・あの部屋の角に。。。黒い小さい人が座ってこっちを見てる・・・怖い・・・」
そういって彼女が指した方角を見ましたが、やはり私には何も見えません。
でも、身体を震わせながら泣いている彼女を見て、まさかそれが嘘だとは思えませんでした。
後日教えてくれましたが、数時間前に廊下を歩いているとき、その黒い影のようなものが移動しているのを目撃したそうです。
いつ私の部屋に入ってきたのかは分からないのですが、彼女は普段からたまにそういったものが見える霊感のある人だったそうです。
外国にも幽霊話はある
その日は私も流石に怖かったですが、そのまま部屋にも居づらいだろうと思い、自分の部屋に戻ってすぐ寝るように伝えました。
彼女は部屋を出て行く時も、ちらっとその角を見て急ぎ足で帰って行きました。
それから1週間くらい私も気味が悪かったですが、やっぱりどう頑張っても何も見えないので、忘れることにしました。
見えないものはしょうがない。
そして外国でも幽霊話はあります。
ある先生から1度、私達の学校にまつわる怖い話を聞かせてもらったことがあったのですが、ちょうどその話に出てくる男の子が事故で亡くなってしまったのが、私達がいた寮の近くにある小さな池でした。
彼女が見たのがその男の子だったのかは分かりません。
ただ、座っていると言っていた角はせまく、体格の大きな大人では座るほどのスペースはありませんでした。
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