ダメ人間脱却計画

今年も早いもので気が付けば一月が過ぎ、この時期にゾワゾワとやってくる「何か始めなきゃ」という強迫観念に襲われている。

かといって本業の忙しさにかまけて目を背けていれば、いつの間にか忘れているので、例年「何もしない」という選択肢を選び続けてきた。

これは怠惰以外の何ものでもないと思う。


そんなダメ人間と呼ぶに相応しい自分に決別すべく、今年は何かやる！そう意気込んではみたものの、肝心の「何か」が見つからない。

そもそもが今まで「何もしないこと」を信条にしてきたダメ人間なのだ。
いざ始めるにしてもすべきことが分からない。


「何を、どうするんだ……」
「……」
投了。

いやいや終われない。これでは例年の過ごし方と変わらない。

とにかく何でもいい。何かあるはずだ……何か…

そこで唐突に閃いた。

「そうだ、文章を書こう。」

かねてから文筆には憧れはあった。
だが憧れはあっても実際に書いた事はない。憧れるだけのダメ人間。

しかし今年は違う。
何事にも挑戦する事に意味がある。
昨年は小さなきっかけから、好きだった怪談を公の場で語り始めた。　
有り難いことにショーレースや配信媒体などを通じて多くの企画に呼んで貰えた。
今年に入ってからもその勢いのまま、リアルイベントに出演させてもらう機会もあった。



そうだ、今までに聞いた怪談を文章に書き起こしてみよう。


我ながら立派な目的だ。
ダメ人間を脱却する蜘蛛の糸。

まずは日記でいい。
文章を書く上でルールを覚えよう。
作法もあるだろう。
なにせ知識ゼロのダメ人間なのだ。
一つ一つ学んでいくしかない。
手始めにnoteを始めてみよう。

この一歩は大きい。
ダメ人間の夜明けは近い。