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「生物都市」を思い出していた。

諸星大二郎の生物都市というデビュー作を思い出していた。
帰還した宇宙船に触れた人々がどんどん「感染」して、
身体が地面や機械、身の回りの物質と粘りついてそのまま同化していってしまう
鳩は飛び立つとき電線を脚にはりつけたまま
宇宙船の飛行士は、宇宙服と身体が一体化していってしまう。
自転車のタイヤは地面に粘り付き、
なんとか「感染」から逃れようとする主人公は地面に粘りつく靴底をなんとか剥がしながら駆けていく。
最終的に全体に取り込まれてしまった人々は、そのまま意識まで全体とつながっていく
乗っ取られていくのと、繋がっていく安堵感 恐れて逃げていた人が、静かに全体とまざりあい一体化していく。
もう一人の主人公は山の中で無頼に生きている人と自然を楽しんでいる。
都市はみな溶けて、一体化してしまった。そんな世界を彼らは知らない。

身の回りの人たちは、ほとんどが摂取してしまった。
クラウス・シュワブが「人間がハッキングされる時代がくる」と述べている動画を思い出す。
これを知っていても、クラウス・シュワブが誰なのか、またその映像のでもとがどこなのかなどわからない。だから
だれもが接種するんだろう。
LINEも、 Facebookも拒絶して、しかしネットやMacintoshとは切っても切れない。
先日 新しいiPadをアクティベートした。結局iOSを最新にする。そして、なにやら長い文章を読み切れないで同意する。
生年月日と名前、居住地などのデータを固有のipアドレスと紐づけた時から、ワタシのプライベートはどこかに吸い取られ、一人だけのものではなくなった
つまり、全体と同化することに同意してしまったも同然なのである。
それからLINE、Facebook、そして脳をハッキングする成分が含まれていると言われている惑珍の接種まで、人々は許してしまった。
果たしてそれが本当なのか嘘なのかなんてこと、私たち個人にわかろうはずはない。そして、このような反応を示す人も、示さず受け入れる人も、全て計算済みなのだろう。神は彼らに力を与えてしまった。どんな方向へ私たちを連れていこうとしているのだろう。
抵抗し続けるより、受け入れた方が楽に決まっている。死ぬ時は死ぬのだから。なにが正しいかなんてことはわからない。
だから、なにもかも受け入れてしまった方がいいと、それが楽だよとささやく。
山奥で独立して自給自足し、都会と触れ合わないように用心しながら住む。それが果たして幸せなのかどうかもわからない。
まったく、えらい時代にきてしまったもんだ。

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