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居合刀初心者用 登竜門

●居合刀の概要

全長105cm 
刀身の長さ:2尺4寸5分(73.5 cmハバキ除く) 
鞘払重量:790g
記事作成時点のメーカー希望小売価格は36,630円(税込)

●鞘について

木製で鞘の仕上げは黒呂という艶があるタイプ。

鞘を触った感触は学校の音楽室にあったグランドピアノに似ていました。

●刀身について

刀身は超硬質砂型特殊合金製。

リーズナブルな価格帯の居合刀は金属製の鋳型に溶けた金属を流し込み刀身を成形しますが、登竜門の刀身は砂型を用いているようです。

砂型はコストはかかりますが、刀身の中に強度低下の原因となる空気の気泡が生じにくい利点があり、高価格帯の居合刀は耐久性の面からも砂型を用いたものが多くなるように思えます。

登竜門は価格を抑えつつも砂型刀身を使ったモデルとなり、本格的な練習にも対応しているようです。

表面は艶を抑えたメッキ仕上げで、刀身の左右に樋という溝ががある為、振ると音が鳴ります。

刃紋はシンプルな直刃仕様

鯉口は内部に調整加工がなくとも、緩くもなくきつくもなく、適度な硬さでした。なるべくこの状態で使い続けたいので練習時以外は鯉口くんを使っています。

●金物について

柄頭は龍の模様が、この龍は何処で見たような‥

刀身と柄を繋ぐ役目をもつ目釘は竹製で斜めに入っており、目貫は玉を手に持つ龍です。

縁の金物にも龍がいらっしゃいました。

どうやら縁と目貫、柄頭の金物のセットは居合練習刀ZS-105Sと同じもののようです。

登竜門とZS-105Sの販売は別々のメーカーですが、コスト面などから共通で使っている金物と推測しています。

ハバキは黒色仕上げで落ち着いた雰囲気です。

ハバキすぐ上の場所での刀身寸法は、
元幅:32㎜
元重:7㎜
でした。

鍔は海鼠(ナマコ)透かしの無地。シンプルな形状です。

磁石は付かないので素材は鉄ではなく亜鉛合金のようです。

販売元の東山堂のサイトを見ると現行品は模様が入っているので、私のものは少し前のモデルかもしれません。

●登竜門の特徴

バランスも良く、振り終わりに身体を持っていかれそうになる反動が少なく扱いやすいです。

居合練習刀ZS-103やZS-105Sはそれぞれ800g後半の重量ですが、登竜門は初心者用ということで重量が790gと軽く作られているのか大きな特徴です。

ラインアップとして更に軽い「少年•女性用」があり、軽さを求める方には選択肢がもう一段階あります。

刀が軽いことで、まだ筋力が足りていない初心者でも、長時間の稽古の終盤まで集中力を絶やさず振れそうです。

ただ、より重い真剣の使用を想定した練習には不向きなで、道場の先生に稽古の内容に沿っているかなど、事前にヒアリングが必要かと思います。

●軽量の刀について

居合刀を使い始めて間も無い頃、右肘を痛めたことがあります。昔、硬式テニスをしていた頃と同じ症状です。

刀を振るという慣れない動作の繰り返しは、居合初心者の私にとって負荷が多かったのだと思います。

しばらくの間は練習量を減らし無意味に素早く抜く等、雑な振り方は控えるようにしたところ回復してきました。

また、最近は体力に余裕を持って稽古ができるのは事故や怪我防止にも繋がると思い、自宅での短時間の練習ではZS-105S、道場で行う本格的な稽古に参加する時は登竜門と使い分けています。




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