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東京マルイP90TR近代化カスタム(純正FET組込+ショートストロークスイッチ化)

●東京マルイP90TRを入手しました。

長方形を横に寝かせたような特徴的なデザインは好みが別れる所ですが機能性はともかく、何処かしら異星人テクノロジーのリバースエンジニアリングによるデザインかのように見えるので私は好きです。

一般的な銃、例えばAR15やAK等はグリップやトリガーの前に機関部がありますが、P90はグリップやトリガーの後方側に機関部を配置するデザインを用いており、ブルパップと呼ばれる種類になります。

ブルパップは狭い場所でも取り回しをしやすいコンパクトな全長を保ちつつも、長いバレルを計画できることが特長で命中精度を高めやすい構造です。

そんなブルパップのエアソフトガンを使ってみたく東京マルイP90TRを入手しました。

当初、ノーマル状態では消耗しやすい接点の保護の為に、SBDを導入し手持ちのニッケル水素バッテリーでの運用を考えていましたが、今後のことも考えて現在主流となっているリポバッテリー運用時の作動性と耐久性を上げより使いやすくする為、最新モデルのP90+のFETsystemパーツとSTINGER Airsoftのショートストロークスイッチを組み込み、近代化カスタムを実施しました。

今回はじめてP90の分解するにあたり、基本的な分解の流れはSTINGER Airsoftのショートストロークスイッチの組み込み解説サイトを活用しています。

こちらのサイトが非常わかりやすいので、NOTE記事では分解順序等は割愛し、作業中気が付いた点やポイントなどを中心にをまとめています。

なので、分解順序を知りたい方は、ここまで読んでいただき申し訳ないのですがSTINGER Airsoftのショートストロークスイッチ組み込み解説サイトや動画をご覧下さい。


●あらかじめインターネット情報でP90は数ある電動エアガンの中でもトップクラスにメカボックスを取り出しメンテナンスしやすい設計と聞いてはいました。今回自分で分解してみてあらためてP90の分解のしやすさを実感しました。

ストックカバーの中にあるネジ2本とメカボックス 固定カバーを外す「だけ」でメカボックスがするすると出てきます。
グリップのネジを外したりセフティレバーを外す必要のあるg3シリーズの数分の1の労力でメカボックスを取り出せます。

写真の下側にある、電子基盤が付いた方のパーツが最新モデルP90+のパーツです。

これにショートトリガースイッチを組み込んだ上で交換します。

当初、社外メーカー製のmosfetを組み込もうとも考えましたが、ハンダ付けやヒューズが別途必要なのと、P90専用設計のものを試してみたく東京マルイ純正のFETsystemを選択しました。

メーカーでは推奨されてはいませんが、P90のこの分解のし易さは内部構造まで手で触れて弄ってカスタムして楽しむ為のものだと思えてます。

●スイッチボックス分解時の注意点は、スイッチにある小さなバネの向きです。

ショートストロークスイッチを組み込む際は分解が必要な場所なので、バネの取り付け方向を確認しておきます。

モーター配線の引き回しポイントはマイナス側のコードをメカボックスの隙間を通すこと。

配線が不自然に折れ曲がることなくスムーズに配線できます。

電気系統に関して、新型と旧型ではモーター配線の太さの違いがありました。下が旧型のP90TRの配線、上が新型P90+の配線で写真では若干わかり難いですが新型の方が一回り配線が太くなっています。

リポバッテリーのパワーを効率良く伝達し作動性を向上させる為のバージョンアップかもしれません。

地味に苦労したのがカットオフレバーの取り付けです。

新型P90+のパーツではでは、カットオフレバーを押さえるパーツがスイッチボックスに追加されている為、先にスイッチボックスを取り付けると、カットオフレバーの取り付けが非常に難しくなりました。

旧型ではカットオフレバーを、スイッチボックスの後に取付けできましたが、新型ではカットオフレバーを先に取り付けて、歪めない様に気をつけながらスイッチボックスの押さえパーツに差し込みつつ、はめ込む必要あります。

モーター配線の引き回しについてもう一点気がついた点があります。これは新型旧型関係ありません。

下の写真は旧型のモーター配線の引き回し位置です。モーターホルダーにある出っ張りの内側、モーター側に配線を通しています。

モーターホルダーにある出っ張りは、これから外側へ配線が出て、メカボックスを固定する部品に配線が挟まれることを防止にする為のものと思っていましたが、どうやら違うよう。

試しにメカボックス固定プレートををあてがってみるとモーターホルダーの出っ張りとの間にすき間ができます。

ここでモーターホルダーの出っ張りの外側を這うように配線を引き回すと、配線の折れ曲がりが少なく済むのでこちらが正解なのかもしれません。

P90+のFETsystem組み込み後配線の一部がメカボックス 出し入れ時に外側に膨らみ、ストックと擦れやすくなりましたので、ポリイミドテープで固定と保護しました。

メカボックスには配線を固定する為の溝があるのですが、太くなったモーター配線の影響で溝からスイッチ配線が簡単に外れてしまうことを防止します。

ちなみにメカボックスを出し入れする際は、ストックを上下逆さまにしてメカボックスの上部の平らな部分をストックの中に沿わせるようにすると、配線の引っかかりが減りスムーズでした。

P90+のFETsystemは両面テープでプラスチックのプレートに固定されています。このプラスチックのプレートがFETsystemの電子基盤の位置決めをしてくれ良い仕事をしています。

プレートでFETsystemが固定されることにより、バッテリーの出し入れの際に若干動く配線の影響で基盤との接点が傷むことを防止する他、分解メンテナンスでメカボックスを出し入れする際にも電子基盤が不用意にストック擦れて傷むことを防止する効果があると考えてます。

●サイクル測定

バッテリーはギガテックのニッケル水素です。

P90+FETsystemインストール前は0.25gで秒間15発ほどでしたが‥

インストール後は秒間17発まで増えました。

P90+のFETsystem交換だけで秒間2発のサイクルアップをしました。加えてショートトリガースイッチの組み合わせで、カスタム前より格段にセミオートの連射をしやすくなりました。

この他にも、トリガーを引いてから弾が発射されるまでのタイムラグが減る為、銃のブレの影響も受けにくくなり結果的に命中精度も向上しました。


●これまでショートストロークスイッチ化カスタムはサバイバルゲームでセミオート主体で使う為のカスタムかと思っていましたが、私のようなプリンキング主体のお座敷シューターでも作動性の向上と連動した命中精度の向上を明確に体験できました。

P90は人間工学に基づいたデザインの効果で、銃を構えターゲットに狙いを付ける動作であるエイミングがとても安定します。この為他のエアソフトガンに比べて狙った場所に弾を当てやすく思えています。

銃を何かに固定したり委託をした状態での射撃では、P90よりも命中精度が高いものは数多くあると思いますが、自身の体以外には頼らず射撃をした際の命中精度はこれまで手にしてきたエアソフトガンの中でもP90はトップクラスです。今回の近代化カスタムで作動性も向上しさらに使いやすくなりました。

最後に、P90の個人的なお気に入りポイントは機能的なデザインからくる命中精度の高さと、分解メンテナンスし易さの他に、もう一つあります。

それは、手持ちのエアガンの中でも比較的発射音が静かな点です。

家具が少ないせいもありますが、部屋の中で使うエアガンの発射音は結構響き、ガスブローバックの89式などを使うと耳がキーンとなってしまいます。

P90は手持ちのエアガンの中では静かな方で、サイレンサーを付けると更に静かになります。

廊下と二つのリビングを連結した特設プライベートシューティングレンジでプリンキングをする際、お隣さんへの騒音を気にせず楽しめる点も、P90のお気に入りポイントです。



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