見出し画像

銀河鉄道に乗って旅に行きたい

史上最高自己矛盾人間の自分はやりたいことをできるのに時間を浪費するばかりの日々を過ごしている。贅沢な時間の使い方も質が良ければ別にいい。質のいい時間の使い方の判断方法は簡単で「なんでこんな無駄なことをしていたのだろう」と脳内で負けを認めた瞬間それまでの数時間は無駄だと理解させられる。ネットサーフィンと言う行為の中でも良質なものと悪質なものはある。おそらく違いは目的意識を持っているかどうか。慧眼の持ち主ならばインターネットポルノの中から新たな発見を掬い出す優れた人種もいるだろうが大抵の凡人は悪辣な欲望を吐き出すのに精一杯で目の前の世界でめいいっぱいになってる。
仕事をしてしまってるせいで、別の世界が見えなくなってしまっている労働麻薬中毒者の私にとって仕事をしないという過酷な選択肢は選択できない。趣味を持ちましょうと言うのが科学的自己啓発本にありがちな、だが科学的威光に裏付けされたオチなのだが読書如きで知恵が増えたところで己が身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれなんで言葉もあるらしいほど、精神を、肉体を鞭を打たなければならん時は必ず訪れるだろう。と書いたが、待っているだけでは一生時間をポルノのドブに捨て続ける恐怖の未来が見えてしまっている。
あー、旅に出たい。本当の自分の欲望は最低限の生活をしながら一日中図書館の本を読み漁り、30代半ばで社会に出てから実体を伴った学びを得て残り反芻しながら死ぬまで過ごすのが望みだったはず。だがあまりにも贅沢な夢物語は麻薬中毒に陥っている人間には出来そうもない。自分探しの旅なんて馬鹿がするものだと思っていたが、頭の中で反省オナニーしてるよりは肉体を現在と異なる環境に置くことのほうが絶対早いだろう。なんせ脳は外部からの刺激を持って思考を巡らせる装置なのだから外部刺激が変われば自ずと思考も変化するんじゃないだろうか。
よし決めた。10月までには金を貯めて弾丸一人旅をしよう。現状は宮沢賢治が過ごしたイーハトーヴの街花巻でも行こうかなとは考えてるが、どこに行くにしても10月には何処かには旅に行こう。それまでは頑張って生きていくつもりだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?