見出し画像

コンシェルジェはいねぇが?

社会の問題っていろいろありますよね。不妊治療、空き家問題、高齢者介護、後継者問題、相続etc....
でも、これってどこに相談すればいいのか、パッと分かる人ってなかなか少ないと思います。

専門家はいるけど他分野に精通した人は少ない

専門家は世の中たくさんいます。自分の得意分野に関しては豊富な知識と経験を持っているのですが、他分野のこととなるとサッパリという方も多いです。ワイドショーなんかで弁護士の人が医学について全く見当違いのことを言ったりとか、結構ありますよね。
一方、「コンシェルジェ」という職能を良く耳にします。どういう職能かというと。

”館内の案内から、観光、レストラン、劇場、航空機、船舶、鉄道などの切符手配、さらにタクシー、レンタカー、通訳、翻訳、弁護士、医者、などの手配や紹介まで広くサービスや情報を提供する。ヨーロッパ系ホテルの花形的存在"とのこと。ホテルのロビーにいるのがコンシェルジェですが、最近はタワーマンションにもコンシェルジェがいたりしますね。

意外といないコンシェルジェ

相談事があって役所に行ったけどたらい回しにされた!ということはありますよね。縦割り組織だったり、専門化が進んだりすると結局どこの誰が解決するの?ということになるわけですが、これはホテルのコンシェルジェのようにはなかなか一筋縄でいきません。みんなそれぞれのセクションや専門分野の正義や秩序で動いているので、他はどうなのか分からない、他のことは関係ないなんて態度になりがちです。

空き家問題の専門家も指摘する

だいぶ前ですけど、住宅雑誌や週刊誌などで数々の記事を執筆されて著書も多数ある空き家問題の専門家の方を尋ねてお話を伺ったことがあるのですが、その方も「コンシェルジェの不足」を指摘されていました。誰に相談したらいいか分からない。どこに行ったらいいのかも分からない。という状態が空き家問題の解決を難しくしている要因というのです。ですから、そのコンシェルジェが欲しいのですが、全ての分野に精通した人がなかなかいないというのが悲しいかな現状です。

コンシェルジェではないけれど

実は今、空き家の再生にチームで取り組んでいて、「再生したいけど、どうしたらいいか分からない」と仰る方のお手伝いをしています。やりたいことはハッキリしているので、とりあえず手を付けるべきことをアドバイスしたのですが、それだけでも重かった一歩が前進に向かったというお言葉を戴きました。
と思ったら、全く他の分野で「コンシェルジェ不在」という話があって、解決の方法はないかと意見を求められて、どうしようか悩み中です。

そのうちAIがたちどころに解決方法を指示してくれるようになるのかも知れませんが、悩むだけ悩んでみます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?