★税理士タケちゃんの「税務調査にビビる税理士?!」★

経営者であれば誰もが通る道、税務調査。
経営者が税務調査を怖がることは理解できる。
でも、この前にお会いした人は、経営者ではなく、税理士なのに近々実施される税務調査に非常にビビッていた。

話を聞いていくと原因が分かった。
何とか所得を下げたいというお客さんの「要望(というワガママ)」に合わせ過ぎて、虚偽の申告をせざるを得なかったらしい。

税理士法第1条(税理士の使命)は我々税理士に「独立した公正な立場」を求めている。つまり、税務署・納税者のどちらにも偏らない中立性を求めている。
しかし、税理士報酬の出どころがお客さんであることを鑑みれば、どうしても顧客寄りになってしまいがちだ。

僕はその税理士さんに聞いた。
「ホンマにそのお客さんのこと大切に思っていますか?」と。
すると「いつも無理ばかり言われるから、出来たらもう契約解除したいんだけど、年間●●万円もらっているから、それが無くなると思うと・・・」と。
僕は言った。
「あり得へん!!!」と。

小学生向けの租税教育のように「税がいかにアリガタイか」を経営者に今さら説く必要はない。
でも、その経営者のことを本当に大切に思うのであれば、そして、これからももっと伸びて欲しいと思うのであれば、社長の人間性をこれ以上歪めない為にも、顧問契約を解約される覚悟をもって、ちゃんとその経営者と向き合うべきだ。

・・・そんな真面目な事もたまには考えるタケちゃんなのでした。


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