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【統率者/EDH】今こそ「お帰りランド」が見直されるとき

どうも、くろです。
皆さん、遂にモダンホライゾン3が発売されましたが、統率者戦楽しんでますか?今回の記事はいつものようなデッキ紹介記事ではなく、とある土地サイクルに関する考察みたいなものです。考察と書いてみましたが、その実は『言うほどわるいもんじゃないよね?』『むしろ年々強くなってるんじゃね?』って話をしたいだけです。それではどうぞ最後までお付き合いください。


「お帰りランド(バウンスランド)」とは

今回考察するのは、ラヴニカ・ブロック初出のタップイン2色土地サイクル「お帰りランド(バウンスランド)」です。MTG公式の記事では「お帰りランド」、MTG Wiki では「バウンスランド」と呼ばれています。

構築済みデッキ常連

その能力は、以下の通りです。


~はタップ状態で戦場に出る。
~が戦場に出たとき、あなたがコントロールする土地を1つ、オーナーの手札に戻す。
(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)を加える。


各ギルドに対応した色の組み合わせマナ2点を生成してくれまが、戦場に出たときの誘発型能力でほかの土地1つを戻さなければならないため、そのまま使うのではトータルのマナ生成量は普通に土地を置いた場合と変わりません。

構築済み統率者デッキではほぼ確実に収録されているカードですが、タップインを嫌って構築済みデッキ強化で土地基盤に手を加える場合には高確率で入れ替え候補に挙げられたり、一から構築する場合ではそもそも候補に挙がらないなんてことも?

「お帰りランド」って実はそんなに弱くない

EDHにおける「お帰りランド」の運用説明については、私がいちから書くよりも詳しく説明してくれている記事があったため、そちらを紹介しておきます。下記の記事は2018年に執筆されたものですが、今でも十分参考になると思います。

そして、初代ラヴニカ・ブロックが発売した2005年から19年が経ち、「お帰りランド」のデメリットである”土地を手札に戻す”能力を逆に有効活用できるカードは、本当にたくさん増えました。

「お帰りランド」と相性のいいカード/効果

  • 両面カードであるスペルランド

  • 魂力ランド

  • サイクリングランド

  • 戦場に出たとき能力を持つ各種土地カード(出たとき能力を再利用)

  • 戦場に出る際カウンターが載って出る土地カード(例:《宝石鉱山》)

  • 上陸(戦場のマナ生成量を1マナ増やしつつ、次ターンに置く土地を確保)

  • 回顧(戦場のマナ生成量を1マナ増やしつつ、回顧用の土地を確保)

  • 土地をアンタップする能力

  • 《厳しい試験官》ー(2)支払わないことでバウンスを打ち消す

  • 土地枚数が少ないことがメリットとなるカード

  • 土地のプレイ回数を増やすカード

  • ランパン呪文/能力

とりあえず、ぱっと思いつく範囲で挙げただけでもこれだけありますね。ほかにもこんなカードあるよって方は教えてください。

なんで今さら「お帰りランド」?

そりゃまぁ、モダンホライゾン3(MH3)が発売されたからです。モダンホライゾン3 では、アンコモン(とても重要)の単色ボルトランド 10種と初の多色の両面カードであるスペルランド 10 種が収録されました。

 アンコモンボルトランドその1
アンコモンボルトランドその2

両面カードであるスペルランドは、ゼンディカーの夜明けが初出のカード群で、戦場に出る際に3点ライフを支払ってアンタップインできる両面カード(通称「ボルトランド」)は、カジュアル構築で使うにはちょっと気が引けるお値段でした。

なかでも青は特に…

それが今回アンコモンで各色2枚ずつ収録され、いずれも色があっていれば積極的に採用してもいいレベルです。

有効2色スペルランド
対抗2色スペルランド

多色のスペルランドは流石に強制タップインですが、序盤に置ければ色マナの安定に貢献でき、先に触れたボルトランドサイクル同様、中盤以降に「お帰りランド」で回収したときのバリューが高いカードも多いです。赤緑、白緑、青赤、(防御視点では、黒緑)は序盤プレイしていきたいカード達ですが、土地カードに詰まるようなら第2面でプレイすることで(テンポ損するかもしれませんが)土地事故を回避することが出来るかもしれません。

そういえば、(執筆時点で)ちょっと前に晴れる屋様のEDHオタクカード紹介でも、両面カードであるスペルランドが紹介されていましたね。

序盤の安定性に寄与出来て、そのうえで手札に戻した際のバリューも高いカードが環境に大量投入された今こそ、「お帰りランド」が見直されるときなのでは?!

カジュアルEDHにおいて、マナが使いきれないターンやタップインが許容できるターンは間々あります。たしかにアンタップイン出来る多色土地ばかりでデッキが組めれば、毎ターン理想的な動きが出来るでしょうが、そのためにはそれ相応(もしくはそれ以上)の金額を土地カードにかける必要があります。それに対して、タップインさえ許容できれば今後さらに可能性が広がっていくであろう「お帰りランド」、多色(特に2色)の統率者デッキを組み際、一度試してみてはいかがでしょうか。

最後に

今回の記事、これまでと大分毛色の違うものでしたがいかがだったでしょうか?読んでくださった方に少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。それでは次の記事でお会いしましょう。

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