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私が子供を2人と決めた理由


私には男の子と女の子、2人の子供がいる。

私自身は、私の下に弟が2人いる3人姉弟で、大人になった今でも仲はいい方である。
だから当たり前のように、私自身の子供も女、男の順番で3人産むつもりでいた。

しかし現実は、男、女の順で、子供は2人だ。

息子を出産した時に、
『あぁ、自分が3人姉弟の長女だからって、子供も第一子が女の子とは限らないよね…』と、
その時になって、当たり前の事をやっと実感した。

それから数年後に娘が生まれ、イヤイヤ期の息子と、赤ちゃんのお世話で心身共に疲れ、正直、3人目はいいかな…と思ったのだ。


何故だか、3兄弟(ここでは姉弟と限定しない)で育ったら、自分も最低でも子供を3人産むのだと、変な基準ができてしまった。誰に言われた訳でもないのに、何となく義務や使命のようなものも感じていたのかもしれない。母と同じ人数を産んでやっと一人前だと。
だから3人目を産むか産まないか、本当に悩んだ。

でも私は極度の面倒くさがりで飽き性、自分の好きなタイミングで物事を行動したいところがある、要するに自分勝手な人間なのだ。
これは子供が生まれれば変わるかなと少しの期待をしていたが、残念ながら少しマシになったくらいで、殆ど変わることはなかった。

もちろん言葉を話せない乳幼児期は、何かと気にかけて子育てをしていたが、幼児期になり、1人である程度遊べるようになると、付きっきりになることが減り、ゴロゴロと1人ベッドで過ごす日も増えていった。

「ママー!ママー!」と呼ばれて1人の時間を邪魔されるのもストレスだったし、子供の遊びに付き合うのも苦手だった。
そういう時に、『あぁ、私って子育て向いてないなー』と思うのである。

子供はもちろんすごく可愛いし、愛している。
例えば何か事件や事故に巻き込まれたら、私の命を捨ててでも子供の命を救いたいと思うし、
子供に危害を加える人がいたら例え自分が犯罪者になろうとも相手を追い詰めるつもりだ。

とにかく子供には辛い思いや悲しい思いをせずに幸せな人生を送ってほしいと思っている。
それでも『早く成人して、独り立ちしてくれないかな〜』と、考えてしまうのだ。

そう思っている自分に気が付いてから、母が子供を3人産んだからと言って、私もそれを真似する必要なんてないのだと考えるようになった。
当たり前の事だけど、私と母は別の人間で、性格もキャパティシーもそれぞれ違うのだから。

私の性格とキャパティシーを除いて、私が子供を2人までにしようと思った理由がいくつもある。
以下箇条書きにて紹介。

・一男一女を授かれ、男女両方の育児ができたから満足。

・軽自動車に乗れる。(車のローンは返済し終えているが、家のローンがあるので乗り続けたい)

・レストランでテーブル席に座りやすかったり、ケーキを切り分けやすかったり、温泉で2・2で平等に分かれて入れたり、何かと割り切りやすくて楽。

・両手で手を繋いだり、添い寝をする時も間に入るだけでいいので、ポジション取りの争いがない。

・性別が違うので、兄弟間で比べられる事があまりない。

・これは男女の兄妹(姉弟)のみ該当するのだが、よく「男女2人の兄妹(姉弟)はお下がりができなくてお金がかかるし、実質ひとりっ子が2人いるようなもの」と言われることがあるが、お下がりに関しては親はいいとして、お下がりばかりもらう下の子が可哀想だし、男女どちらの服も選べる楽しみが増える。節句一つにしても同性だと家庭によっては上の子の兜(雛人形)とまとめられてしまうし、かと言って1人1つずつ用意してくれたとしても、2つ分の場所を取るし、短期間しか使わないものなのに、結構な金額をもう一つ買うとなると無駄な出費に思えてしまう。
男女の兄妹(姉弟)はひとりっ子が2人という話も、私からしたら「それって兄妹(姉弟)とひとりっ子の両方味わえるいいとこどりってことだよね?」と思ってしまうのだ。

・子供3人以上で社会形成ができると聞くが、社会形成は幼稚園や保育園でできるし、むしろそれを形成する場所だから家庭の中までそれを持ち込もうとは思わない。

・子供の数が増えるほど親の目や関心が子供1人に向く時間が短くなる。

・3人育てられるとしても、2人ならいざという時金銭的にも精神的にもゆとりができる。

・もし何らかの事情で片親になったとしても2人までならギリギリ育てられそう。
(私が片親育ち、夫が4人兄弟でそれぞれお金に苦労した幼少期だった。3人からはいざって時に厳しいと経験済み)

・3人産むと、どちらかの性別が1人になってしまい、疎外感を感じてしまうかもしれない。
(実際私がそうだった。もし3人以上産むなら男女2人ずつの4人が理想。家計が苦しくなるので4人は諦めて平等に男女1人ずつにしようと決めた)

・子供の行事、自分の予定など把握しておく事が大変だと感じるし、長期間育児に時間を取られたくない。

・親がいなくなった時、お互いを支え合ってくれる。
(1人だと色々な責任、辛さ、寂しさ、悲しさを全て自分1人で背負わなければいけないし、3人以上だと他の2人任せでもいいかという、どこか他人任せな気持ちが芽生えやすいし、財産分与なども平等に分けるのが大変)

・子供の数が増えるほど、女性の幸福度は下がるという論文を見て、自分のストレス軽減のためにも2人までにしておこうと思った。

最後の理由については、あくまで私は統計を参考にしようと思っただけで、何人子供がいようが幸せ!という人もいるだろう。しかし大抵の人は無意識に“自分は不幸なんかじゃない”と思いたい気持ちが働くのではないかと思う。誰だって自分の人生を否定したくはないから。


思いつく限りのメリットを書いてみたが、この他にも2人で良かったと思える理由が出てくるかもしれないし、逆に、3人いればよかったな〜と思う日が来るかもしれない。

誰にだって理想がある。
でも実際に産んで育ててみないと分からない事がある。
自分の知らなかった性格、キャパティシー、家族を養える経済力、家庭環境…。

世の中には、どうにかなる!で産む人が多いように感じる。
私にはそれが無責任な賭けに思えてしまうのだ。
どうにかなればいいが、どうにもならなかった時、子供が辛い思いをしないかが心配だ。

最後に、ここまで散々2人のメリットを語ってきたが、あくまで私個人の価値観や考えであって、
ひとりっ子、3人、それ以上が悪いとはならないし、人の幸せなんて本当に千差万別だ。

私は今の私の家族の形が合っていると思うから、昔の私のように3人目を迷っている人、または2人目を迷っている人。
子供2人、一男一女、4人家族だと、こういう良いところがあるよと、誰かの参考になればと思って今回書いてみた。


拙い文章なうえ、長く書きすぎたからそろそろ終わりにしようと思う。


ではまたの機会に。

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