黒川 禄

初めまして。『渡り梟の語り屋』の、黒川 禄と申します。小説や詩など言葉に関する物が好き…

黒川 禄

初めまして。『渡り梟の語り屋』の、黒川 禄と申します。小説や詩など言葉に関する物が好きです。 読んでもらって旅をしてきたような、初めての光景を見てきたような、そんな風に楽しんでもらえる作品を書きたい。できることを一つずつ頑張ります。

最近の記事

『【声劇】月の綺麗な夜のこと』投稿を終えて

こんばんは、黒川 禄です。 この記事はあとがきのようなものですが、気が向けば読んでいただきたく。 ようやくひとつの区切りに会えたなぁと思います。 長い時間をかけて夏のスランプをこの10月に乗り切りました。 そして作り終え、ようやく投稿に至るまで、実に時間がかかりました。 色々な物がぐちゃぐちゃな、すごく生々しい感情が残っているうちに書きましょう。 長い前置きは不要、とは分かってますがどうか書かせて。 この作品は本当に、ひとつのスタート地点で割と大きめなトラウマで、今回も

    • 今、悩む僕へ。

      やりたいことが分からない? やってきたことが正解か分からない? 自分が何になりたいのか、何がしたいのか分からない? 自分が何が出来ているのか分からない? 分からないことしかない。そんな自分はダメな人間? ノンノン! 落ち着きなよ、黒川 禄。 僕にとって夏はそういう季節だろう。 冬が明けて4月から積み上げて、得意なことも苦手なことも挑戦して、自分に出来ることが増えて、ちょうど活動することに慣れてきて3ヶ月、違和感を感じて4ヶ月、8月が近づくと、いつも思い悩む。 「あれ、

      • 声劇『雨の日に始めまして』

        録音、ライブ配信で見れるようにしましたのでお使いください。 秒数間違えていたらすみません。 こちらのBGMと合わせて使う場合の秒数になります。 使ってみた方居たら、感想いただけると助かります。 使わせていただいた素材 効果音ラボ様 https://soundeffect-lab.info/ ・ドアを開ける1 ・引き戸を開ける2 ・洗濯機スイッチオン ・洗濯機動作終了 ・洗濯機動作中 ・雨が降る1 ・雨が降る2 ・雨の街の道路 ・傘を差す ・傘に雨が当たる ・傘を閉じる

        • 試作:短編台本『雨の日に初めまして』

          長い台本を書く練習をしています。試作品ですがよろしければお使いください。 一ヶ月ほどで書き直してこちらの記事は消します。 ●紺野:大学二年生。実家を離れて一人暮らし。内向的な男性 ○瑞己:大学二年生。実家を離れて一人暮らし。外交的な女性 ○「あの、コーヒー買ってきますけど、貴方も飲みますか?」 ●いつものコインランドリー、僕の表情を気にすることなく声をかけてきてくれたのは君だった。 ○「お好み、あります?」 (タイトルコール) 『雨の日に始めまして』 (どちらかでもあわ

        『【声劇】月の綺麗な夜のこと』投稿を終えて

          63円

          「あ、これいいな」 ふらりと立ち寄った雑貨店、ラックに並べられたポストカードを見て、君の顔が浮かんだ。 手紙やハガキなんてもう何年出していないだろう。 絵柄に惹かれ買った一枚。 書き方なんてすっかり忘れていたから、帰りの電車の中で調べた。 なんとなく袋から出して眺めていて気づいた。 切手がいるんだった。 最寄り駅で降りた僕はそのままコンビニに直行して、レジにいた女の子に声をかける。 「50円切手ください」 女の子はきょとんとした後「ハガキ用の切手ですか?」と聞いてきた。 僕が

          【開演】

          会場の電気がすべて消えて、 先程まで聞こえていたざわめきが、 水を打ったようにシーンと静まり返る。 会場に鳴り響くブザーの音、 思わず息を飲んだ。 幕が、上がった。 静かに舞台の上を歩く足音に反して、心音はゆっくりと音を上げていった。 この日が来た、この日が来たのだ。 ずっと待ち望んでいた。 この舞台の上で、素晴らしいものが創られるこの日を。 ままならぬことは多くあった。 それでも諦めず、信じて、 やっと、やっとこの日はやってきた。 大きく息を吸い込んだ。 第一声が会場

          少しだけ心の整理がついた。 どうしていきたいのかはまだ少し見えない。 けれど、次はどうするべきかは少しだけわかった気がする。 全部まだ曖昧かもしれない。 けれど、見えたことをまずやるべきだと、それだけははっきりわかった。 少し辛くはあるけれど、僕はまだ進んでいくことができる。

          少しだけ心の整理がついた。 どうしていきたいのかはまだ少し見えない。 けれど、次はどうするべきかは少しだけわかった気がする。 全部まだ曖昧かもしれない。 けれど、見えたことをまずやるべきだと、それだけははっきりわかった。 少し辛くはあるけれど、僕はまだ進んでいくことができる。

          『鏡に向き合う』

          鏡面に映る自分を見て 口角をぐっと持ち上げてみる そうした顔は少し歪で 自分が求めた姿じゃなかった あの子のように笑いたくて 可愛い自分になりたくて けれどなぜだかうまく笑えない いつか可愛くなれるかな ためらいながらも映る姿に 私は心を決めて言う 「世界で一番可愛いよ」 自信の無い女の子が鏡を見てがんばるお話

          『鏡に向き合う』

          あなたと交わす杯に どんな意味を込めましょう 今日を楽しむ享楽を 一日を終えた労いを 明日もよい日にと少しの祈りを そしてこれから先もずっと あなたと過ごせることを願って 約束を込めて交わしましょう

          あなたと交わす杯に どんな意味を込めましょう 今日を楽しむ享楽を 一日を終えた労いを 明日もよい日にと少しの祈りを そしてこれから先もずっと あなたと過ごせることを願って 約束を込めて交わしましょう

          教授の言葉を聞きつつ走る シャーペンの先を目で追った チョークの音とわずかなざわめき 退屈な時が過ぎていく ふと響いた高い声、君の声だとすぐに気づいた 憧れるばかりまばゆい君と 同じ空間にいるのがうれしい 君の声をたどってしまい ついつい目のいく窓際の席 そんなの時間が少し楽しい

          教授の言葉を聞きつつ走る シャーペンの先を目で追った チョークの音とわずかなざわめき 退屈な時が過ぎていく ふと響いた高い声、君の声だとすぐに気づいた 憧れるばかりまばゆい君と 同じ空間にいるのがうれしい 君の声をたどってしまい ついつい目のいく窓際の席 そんなの時間が少し楽しい

          頑張る君も素敵なんだけど、疲れた時は少し休んで。明日から一つずつやっていこう。

          頑張る君も素敵なんだけど、疲れた時は少し休んで。明日から一つずつやっていこう。

          『私の声を聞いてください』

          声が 出ない 人と話すための声は出るのに 自分の言葉を話そうと思うと 声が 出てこない 話したいことは沢山あるの うれしかったことを 悔しかったことを 好きなことを 私は話したい 人に合わせるのは難しくないけど その後自分を取り戻すのは 少しだけ 人の助けがいるのね うれしかったことを話したいな 悔しかったことも悲しかったことも話したいな 好きなことを話したいな 自分のことを 話したいな 掠れた声で歌ってみる 今の気持ちに近しい歌を 少しだけ声が出てきたから 少しだけ

          『私の声を聞いてください』

          あなたが好き

          お話ししましょ 小さな私の声を聞き あなたはゆっくり振り向いた 目を見開いて驚く顔が 可愛くって笑みがこぼれた あなたの声が好きなんです あなたの表情(かお)が好きなんです あなたの優しさが好きなんです がさつなところは、苦手かもしれない 全部好きとは言えなくても あなたがとっても好きなんですよ

          あなたが好き

          ハクセキレイ

          大きく尾羽を振り上げて ご機嫌に跳ねる小鳥を見る 私に気づいて駆け出す姿は 愛らしくてとても好き 丸いおなかの白い羽 ふわふわしてて撫でてみたいな 白と黒と灰色の モノトーンでファッション 可愛いと格好いいのギャップに 眺める私は一目惚れ 飛び立つ姿を目で追いかけて また明日と言葉をこぼした ハクセキレイ可愛いなってだけ思って書きました。あのかわいさは最高。

          ハクセキレイ

          晴れ渡る空を見て 大きく息を吸い込んだ 空の青を 青葉の緑を 小鳥のさえずりを 風の軽やかさを 太陽の光を 吸い込んだすべてが僕の力になる ほら さっきまでの憂鬱な気分が 今は晴れやかで すがすがしくも感じられるよ

          晴れ渡る空を見て 大きく息を吸い込んだ 空の青を 青葉の緑を 小鳥のさえずりを 風の軽やかさを 太陽の光を 吸い込んだすべてが僕の力になる ほら さっきまでの憂鬱な気分が 今は晴れやかで すがすがしくも感じられるよ

          表裏の想い

          表に向ける感情の 裏にある想いを覗いてみた 人に見せる姿の中が どんな中身か気になった 楽しませたいと思う気持ちに 寂しく嘆く想いがあった 明るく優しい姿の裏に 助けてと叫ぶ中身があった ああ いつも優しい君も そんな風に感じるんだね どうか僕の前でくらいは 休んでくれていいんだよ

          表裏の想い