【IPOセカンダリー戦略・その1】初値買い上昇売り

IPOセカンダリー戦略の基本的なパターンをいくつか紹介していきたいと思います。初回はIPOセカンダリーでもっとも単純で基本的な戦略です。

「初値買い、上昇売り」

ですね。

とにかく上場初値が正に鉄火場というIPOで、1つ目に考えられる戦略です。実はこの方法は鉄火場という名の通り「センス」的な部分が多分に必要になってくるので難易度的には相当難しい戦略になります。

ここで言う初値買いのポイントは考えられる地点で2つありますが、「予想していた初値よりも高い初値で買う(割高吊り上げを追いかける)」、「予想していた初値よりも安い初値になったので買う(割安と見て買う)」です。

この戦略であげている「初値買い、上昇売り」は1つ目の「予想していた初値よりも高い初値で買う(吊り上げを追いかける)」のみを指して紹介します。

なお、「予想していた初値よりも安い初値になったので買う(割安と見て買う)」という方法は基本的には戦略には含まれない程度で成功することが極めて少なく推奨しません。公開価格より初値プラスで、大手の予想や自分の予想よりも安い初値がついた場合は、基本的にその銘柄でIPOセカンダリー参戦はパスするのが正しいと感じています。

では、予想していた初値よりも高い初値なのに追いかけて買う場合、どういった利益パターンがあるのでしょう?基本この戦略は高い部分で買って、さらに高い株価で短期間で売却して利益を得ないといけない、高度な緊張感を必要とするので、あまり売却ポイントを高く設定できません。

1.初値買いから、10%以内の上昇のある価格(銘柄ごとに決めておく)で売却
2.ストップ高張り付きで、ストップ高で売る
3.ストップ高張り付きで、初日を持ち越して翌日の寄りでどちらでも売る
4.ターゲット価格を決めて、そこを超えるまで待って売る

1から順番に成功確率が高く、後に行くほど成功時の儲けが大きい売りポイントになります。個人的にはこの中でもほぼ1から2までを「初値買い、上昇売り」をする場合は推奨します。時折、4までいける銘柄も出てきますが、かなり複数の条件が重なっていて出てくる銘柄で少なく、それを分かった上で取引するのは至難の業です。

この戦略は買いのポイントで、そもそも普通の状況では買えないような高い株価での買いから入る戦略です。正に鉄火場で、「鉄は熱いうちに打て」ということで、時間が経つほど扱いが難しくなります。

IPOセカンダリーは多くの方が、初値で買って高く売って利益を得ようというこの戦略を第一の基本としてギャンブル的に売買を楽しんでいる人が多くいます。この激しい波にして利益を得るには、できる限り想定よりも小幅でも良いから儲けるように動くというのが重要になってくる戦略だと感じます。

値幅が激しいIPOの初日の売買は、一撃でたくさん儲けたいという欲が源泉です。多くの方が売却パターンの2以降で大きな利益を得たいと狙って参加しています。

その儲けたいという欲の中の激しい売買で、こっそりこぼれ落ちた値幅を取れるパターンが出てきた時に参加するというのが「初値買い、上昇売り」の基本方針と言えそうです。




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