穴の話
水滴に濡れる電車に揺られながら
紡がれた中途半端な言葉
" 物語や人生のタイトルはいつだって「愛」だった。傷つけ、見つめて、癒やして、欲しがって、手放して、がむしゃらになって、散々だったろう。
いつもそこにあったのにあまりに近すぎるからみんな気がつかなかったんだ。
誰もが欲しがり、誰もが見つめることの出来なかったものを必死になって探したし空にも海にも手を伸ばした。雨のそぼ降るこんな東京にもきっと随分と前から当たり前の顔して愛はそこにいるんだと思う。 "
お釈迦様も神さまも
閻魔さまも左利きだったんだね。
「わたしが悪い」と言われた。
そっちのほうがよっぽど納得が出来るし
理解が出来る気がする。
だってそうじゃなければ一体全体
この悲しみと辛さと苦しみは
どうしてくれる。
私以外の何かの所為なら
そいつが変わるべきだ。
結局わたしが悪いと、思えば思うほど
世界は当たり前にまわっている気がする。
この雨は悲しみの雨
ありきたりな雨
わたしの雨
終
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