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サマリー王決定戦 入選作を公開!

ボードゲームサマリー王決定戦、たくさんのご応募ありがとうございました! 難易度高めな募集内容にもかかわらず、15名もの方にご参加いただき、17点の作品が寄せられました。審査の結果、選ばれた優秀賞1点、佳作4点のサマリーを審査員の選評と共に公開します。


優秀賞『4人の容疑者~湯けむりに消えた謎』用サマリー 

こーたさん作

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手書きイラストが特徴的。詳細はルールブックに任せる等の思い切った構成が高評価を得ました。 

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審査評

タナカマ

手作り感溢れ、このゲームを好きだという気持ち、一緒に楽しんでほしいという気持ちが伝わってきます。
この気持ちこそが、サマリーを作るということの一番大事なところだったのかな、とあらためて思い起こされました。
一方で、イラストや例図のないもともとのルールブックの弱点を補完しているところも大きなポイントです。

別府さい

箱に収まる体裁の工夫が楽しいサマリーです。説明書の参照ページを記載するのもよいですね。
イラストがかわいらしく、製作者さん自身が楽しんで作られていることを感じます。
裏面を2人用サマリーにすることもできそうです。

鹿

手書きのイラストが味わい深く、ルールの概要がすっと入ってきました!文字の下のカラーマーカーも見やすくて、間違いやすい部分はルールブックにうまく誘導していて好感がもてました。


佳作『ゼロ』用サマリー

asaさん作

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小さなパッケージに収まるサイズでゲームの要点を見事に押さえた「使えるサマリー」として高評価を得た。

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審査員評

タナカマ

「これぞサマリー」というお手本のようなサマリーではないでしょうか。
カード一枚の表裏にバランスよく配され、ルール説明時に用いるにも、ゲーム中に参照するにも、とても便利なのではないでしょうか。
商品に含められててもいいぐらいのものに思えました。

別府さい

ラウンドの流れと得点計算は知りたいタイミングが異なるので、表裏に分けられているのはよいアイデアですね。カードの内訳がしっかり記載されており、プレイヤー目線になって作られています。情報の簡略化度合いがちょうどよく、書式部分の見やすさも含めてお手本になるサマリーです。

鹿

表面にラウンドサマリー、裏面に得点サマリーとコンパクトながら必要な内容が上手く纏まっていました。行間もあって読みやすく、これがあれば自信をもってインストできます!


佳作 『うんちしたのだあれ?』用サマリー

ぺけ。さん作

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終了条件、勝利条件をわかりやすく明記。子供同士で遊ぶことを想定して作られていることに注目が集まった。

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審査員評

タナカマ

誰がこのゲームを遊ぶのか?という点をしっかりと踏まえ、「うんちおきば」のような遊び心ある、しかもプレイのサポートになる部分を盛り込んであり、とても印象に残りました。
生き物の名前が明示されているのも、小さい子を含めて遊ぶ時に大いに役立ちそうです。

別府さい

情報が塩梅よくミニマム化されていて、「うんちおきば」があり、子どもが使いやすそうなサマリーです。せっかくなので漢字をひらがなにするとより良くなりそうです。

鹿

初心者、お子さんをターゲットにしたサマリーで分かりやすく、「うんちおきば」があるのがいい!つい自分目線でサマリーを作ってしまうが、皆で一緒に楽しむという優しさに溢れていました。


佳作 『ニューヨークズー』用サマリー

嶺美さん作

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要点をうまく盛り込みつつ、難解な部分は吹き出しで解説。ゲームをさらに楽しくさせる要素を審査員が絶賛。

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審査員評

タナカマ

ルール要約系は遊び心を持たせたものが少なかったのですが、その中にあって、象をガイド役に配し、目を惹きました。
文字情報が多くなりがちなだけに、こういったところのバランスがポイントになるのではないでしょうか。

別府さい

大きなくくりとしては情報の取捨選択がうまくできていると思います。
「手番で行うこと」の内容を文章から箇条書きにするとよりサマリーの意味を強められそうです。
ゾウに吹き出しをつけて喋らせたり動物コマの説明に実際の動物の写真を入れるなど、遊びの部分が効いています。

鹿

ルールの補完に主軸を置かれていて、私が初プレイで分かりにくいと感じた部分が整理されていて嬉しくなりました!サマリーもルールブックに色調を合わせていて見やすかったです!


佳作『テケン:太陽のオベリスク』用サマリー

酒元さん作

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アイデアを書いたラフでの応募ながら、荒削りだがテケンのアクションの相互効果をうまく伝えている。「2回目以降のプレイから使用するべき」「初回からら使うことが現在のシーンでは有効」等、特に賛否が分かれた作品。

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審査員評

タナカマ

ルールの要約や手番のまとめのような形になりやすいサマリーにあって、ゲーム内要素の相関関係をうまくまとめたアプローチを評価させていただきました。
メカニクスを読み解く、という面白さをスポイルしてしまうのでは? という懸念の声もありましたが、プレイ頻度が低くなりがちな昨今にあって、初回プレイから大きくプレイをサポートしてくれるのは、非常に助かるものだと思います。

別府さい

アクションの関係性をまとめたサマリーは、このゲームのシステムだからこそ必要なものだと思います。その突き抜けた着眼点が素晴らしいです。このサマリーにより、初めてこのゲームを遊ぶプレイヤーも行動指針が立てやすくなるでしょう。

鹿

まさか効果の相互関係のサマリーが来るとは思ってなかったので驚きました!文字と記号が被ってる部分が少し残念でしたが、こういった新しい切り口のサマリーに出会えて感動しました。

総評

タナカマ

選外となった応募作品も含めて、どの作品もとても完成度が高く、そこから入選作を選ぶのはとても大変でした。
と同時に、みなさんのゲーム愛、プレイヤー愛のようなものを感じられ、とても楽しく、刺激を受けました。
一点、 あえて言うならば、ルール要約タイプの場合、少し詰め込みすぎのものが多いように感じました。この辺りのアプローチが洗練されてくると、より質の高いサマリーが増えてきそうです。

別府さい

全体的に、不足がないよう情報を拾って作られているものが多かったように思いますが、サマリーとしてはもう少し掘り下げて情報整理をした上で文字を削ぎ落としてもよいかと感じました。
"説明書でできることはサマリーでやらない"ということに注意し、ですます調をやめたり、一行でまとめた下に補足を書くなどのまとめ方をすると、よりサマリーの意味を強められると思います。
すべての応募作品にコンセプトが感じられ、楽しんで工夫を凝らされていることが伺えました。おつかれさまでした!

鹿

皆さん本当にレベルが高くて驚きました。今回は特に斬新なものが多く、こんな視点でサマリーを作るのかと感動の連続でした。その中でも特に使いやすいものを高く評価させてもらいました。
サマリーを作るのは本当に大変で愛情がなければ出来ません。皆さんの愛情に胸が熱くなりました。

第1回サマリー王決定戦の入選作発表は以上になります。応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました。また第2回でお会いしましょう!



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