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週刊ユグド通信Vol.9『十七聖騎士団Ⅰ』

 前回のアンケート結果が以下の通りになりました。

接戦ですね

 チェンクロの聖騎士団はモブや故人も含めると30人以上になります。問題は『聖箴騎士団』のようにあまりに情報が無さすぎて語れることがほぼない騎士団があることをご了承ください。


十七聖騎士団とは?

十七聖騎士団とは聖王国の信仰の要である大神殿を守護する幾多の騎士団から選ばれた聖王直属の精鋭部隊。聖王国を平定すべく十七聖人の元に集った十七の騎士団がその由来とされるが、その真偽は定かではない。それぞれが聖王国の伝説に因んだ名前を持ち特別な使命を有する。 序列第1位の『聖剣騎士団』は聖王直属の部隊。団長は十七聖騎士団の総帥を兼任し、序列第2位の『聖血騎士団』は聖王の守護を担う。また序列第三位以下の階位に上下はないものの、第十四位以下は戦闘以外が主任務の特殊な部隊である。(絢爛豪華の聖騎士シンフォニア『聖剣騎士団の務め』伝承ユリアナ篇『若き聖騎士達』参照)

 騎士団への入隊資格は騎士や貴族の家柄なら士官学校。庶民は騎士養成所がある。聖騎士団は基本的に家柄が重視されるが、王都の戦いでの補填やユリアナの方針もあり最近は実力が重視される傾向にある。(聖都外伝『騎士団の過去』2017『聖楽の指揮者』参照)

十七聖騎士団の序列

第1位【聖剣騎士団】

マリスの所属は言及されていませんが状況的には聖剣

 初代聖王が用いたとされる聖剣を守護する聖王直属の最精鋭部隊。団長は聖騎士団の総帥を兼任し、剣聖を兼ねることも多い。聖剣には特別な力があるようだが使用者の生命を削る模様。現在は建国の祠に安置されており建国の祭祀にのみ持ち出される。

【団長】

後の聖王カドリウスが団長を務めていたが、彼が聖王に即位した後は同期のユーゼルが就任。ユーゼルが王都陥落で亡くなった後はアインスロットが団長を務める。
・カドリウス

先代聖王

先代聖王にして先々代聖剣騎士団団長。騎士の中の騎士呼ばれる剣の使い手でありながら、したたかで柔軟な思考を持った茶目っ気のある好人物。
・ユーゼル

先代聖剣騎士団団長

先代聖剣騎士団の団長。カドリウスとは同期で彼の後を継いで団長に就任。王都陥落の際には多くの老将達と共に殿を務めて前線を維持したが力及ばず殉職する。

・アインスロット
現聖剣騎士団団長。伝説の騎士ランスバーンの子孫で性格は生真面目。若い頃から家柄と頭の切れを先輩騎士や貴族達に煙たがられているが、聖王ユリアナや部下達からは全幅の信頼を寄せられている。それでも自身の能力を卑下してしまうきらいがある。

【団員】

・パーシェル
司祭の称号を併せ持つ将。
日中は騎士として訓練に励み、夜は司祭として人々の相談に乗る生真面目で怒りを表に出すことはほとんどない穏やかな人物。その分怒らせると微笑みを崩さず威圧感を醸し出す。
・ライラック
王都の戦いでほとんどの部下を失った将。
時間さえあればかつての前線に赴き部下達の遺品や遺骨を回収し続けていることから、一時は戦場の死神と揶揄されていた。部下を失った負い目から自身を卑下しがちだが、全ての部下を把握する程に人望は厚い。
・ルーノ
魔祓いの一族出身の騎士。呪いや幽霊への豊富な知識と対抗手段を併せ持つものの、知識が仇となって元来の怖がりを加速させてしまっており幽霊が大の苦手。
・エレクシィ
聖剣騎士団の軍旗を掲げる旗手。味方を鼓舞し敵の注目を集める危険な任務ながら軍旗を槍代わりに敵を薙ぎ払う。性格は生真面目で融通が利かずガサツで無頓着な為に皆をはらはらさせることもしばしば。
・マリス
団長アインスロットの歳の離れた実弟。兄譲りの生真面目さと自信のなさから自身を過小評価しがちだが、一族に伝わる奥義を習得する等成長目覚ましい。現在は外海へ留学中。
・ベイドとモロフ
王都決戦で負傷した聖剣騎士団の将。
・ホープ
元ライラック隊の隊員。王都奪還作戦で負傷した為、後退している間にライラック隊が壊滅。別部隊に再配置されていた。
・ジャック
元ライラック隊の隊員。王都奪還作戦で戦死。

第2位【聖血騎士団】

役職上名家出身で腕と人格を伴うと思われる。

聖王と王位継承者を守護する騎士団。十七聖騎士団の中でも最も規模が小さい。団員の数は定かではないがそれでも数十人はいる模様。"聖血"とは聖王の血統を指すのだろうが詳細は不明。

【団長】

 ・ベルヴィード
 前聖王カドリウスの弟でユリアナの伯父。兄への対抗意識から長く王都を離れていたが、兄の忘れ形見であるユリアナを守る為聖血騎士団の団長を務める。

【団員】

・カイ
ユリアナの身辺警護を担う勝ち気な団員。聖都を飛び出したユリアナを探していた。
・ライネル
ユリアナの身辺警護を担う気弱な団員。出奔したユリアナの決死の覚悟を止められず"暁の騎士団"にも参加していた。

第三位【聖域騎士団】

普段は聖都にいることが多い

 聖剣騎士団に次ぐ主力部隊の一角で、主に聖都と大神殿を守ることを主任務とする。拠点防衛に限れば聖騎士団最強。"聖域"とは聖都を指すものにも聞こえるが、更にその中でも聖域とされる場所があるのかもしれない。

【団長】

・ウェイン
 聖騎士団の実質的なNo.2。性格は冷静沈着質実剛健な一方、熱い魂を内に秘めた熱血漢でもある。時に冷静さを失うアインスロットや猪突猛進なダナディに苦言を呈し諫めることも多い。

第四位【聖戦騎士団】

先頭を走るダナディと殿を務めるガーランド

 聖騎士団の先鋒を担うことが多い突撃部隊。進軍、撤退時の突破力に関しては他の追随を許さない。
ユグドの代表的な"聖戦"と言えば九領軍の精霊島侵攻を指しますが、騎士団が指す"聖戦"が同意義かは不明。

【団長】

・ダナディ
"聖戦の呼び声"と呼ばれる咆哮で味方を鼓舞し敵を怯ませる聖戦騎士団の団長。かつては後先は後回しにする猪突猛進な騎士だったが、親友ウェインの背中を見据えて最近は冷静沈着な判断を心がけている。

【団員】

・ガーランド
豪華絢爛な鎧で敵を引き付ける殿を務めることが多い聖戦騎士団の将。如何に過酷な戦場からも生還することから不死鳥の異名を持つ。あまりにジンクスが多過ぎて本人も把握しているのか怪しい所がある。
・マドックとテリー
聖戦騎士団の団員。

第五位【聖典騎士団】

個性が強いのに不協和音と縁遠そうですよね

 主任務は式典の警護と古典歌劇の発掘。聖典騎士団が発掘を進めている歌劇が"聖典"なのかは不明。

【団長】

・アレス
 如何に些細な危機にも颯爽と駆けつける聖騎士の鑑のような人物。あまりに暑苦しい為同期や先輩からはうざがられているが、後輩や部下から慕われ遂に聖騎士団長を務めるに至る。

【団員】

・ローエンディア
見目麗しく品行方正、高潔な精神に類い稀な剣技から多くの人々を魅了する聖典騎士団の将。
自身の容姿が自己評価を左右することに辟易していたが、自身の美しさは外面に留まらず人々を鼓舞することを知り受け入れつつある。
・オデット
かつては何かに取り憑かれたように突撃を繰り返していた聖典騎士団の将。猪突猛進な性格は相変わらずだが、最近は一歩踏み留まるようになった。

後記

今回はここまで。次回は第六位から第十位の騎士団と団員について触れたいと思います。

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