【悪用厳禁】モテに効く、カルト御用達の心理術とは?
*この文章は、今日を彩るボイスメディア「Voicy」にて放送した内容を書き起こしたものです。音声でお聴きいただける方は以下からどうぞ!
僕は「カルト」とか「人格改造講座」と言われているものについて、かなり若い頃から研究をしています。
というのも、大学進学に際して名古屋から東京に出たんですけど、その名古屋から東京に出たときに最初にできた彼女が「人格改造講座」と言われているものにハマってしまい、もう本当に人間が変わってしまった。
その彼女を奪還しに行ったのをきっかけに、どうしたら短期間で人をこれだけ変えられるのか、端的に言うと洗脳できるのか、マインドコントールできるのか、ということに興味を持ちまして。それからマインドコントロール手法とか洗脳手法というものに関して、深く研究をするようになりました。
洗脳の好例は、カルトにあり
去年になりますけど、「レディースコミックの巨匠」と言われている漫画家の森園みるく先生の漫画に原作を書いたんですね。『The洗脳〜心理学で読み解くオウム真理教事件〜』というタイトルの漫画です。リンク貼っておきますので、興味があれば覗いて頂ければと思うんですけれども。
「カルト」とか「人格改造講座」とかって、人の心をとても上手く操ることができるシステムになっているんです。「ヤマギシ会」とかもそうですけど、研究すれば研究するほど「相手に心理的リアクタンスを起こさせずに(警戒させずに)、こちらの思うように相手の人格や考え方を変えていく」ことができるようになっている。
褒められたことではないですが、実に上手いんです。本当、システマティックにできているなって、研究すればするほど強く思います。
今日はそのひとつの方法をお伝えしていくんですが、悪用は厳禁でお願いします。お伝えするのは、実際にカルトが使っている方法なので、悪用すると文字通り人の心を壊してしまいます。良い方向に。あなたが好意を持つ誰かに使って、その人との好意をあたためていけるように。その方向でモテに使ってください。
カルトの手法、「連続強化」と「簡潔強化」
ご紹介するのは「連続強化」と「簡潔強化」です。これは心理学だと「オペラント条件付け」とも言われているのですが、「報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的にある行動を行うよう学習させること」です。ちょっとなに言ってるか、わからないですよね。
「パブロフの犬」はご存知だと思います。犬がいて、たとえば「お手をしたらエサをあげる」ということを繰り返していくと、犬は「ご飯が欲しいな」と思ったときにお手をする。「エサをもらう」という利益を得るために、お手をしなければならないということが条件付けされるわけです。
これをずっとずっと繰り返していくことを「連続強化」と言います。「連続強化」では、お手をしたら必ずエサをあげていきます。
心理学での有名は実験は、犬ではなく、ジェームス・スキナーさんっていう方が考案した「スキナー箱」「スキナーボックス」と言われるものを使って、ネズミで行なっています。
どういう実験かというと、「スキナー箱」の中にはレバーがあって、そのレバーを押すとエサが出てくるようになっています。で、「スキナー箱」にネズミをずっと入れておくと、ネズミは「エサが欲しいな」と思うとレバーを押すようになるんです。「連続強化」ですね。
これは「ネズミの行動をコントロールした」わけじゃないですか。こちらがレバーを押させることを目的にエサを与えているわけなので。つまり、ネズミにレバーを押させたかったら「連続強化」をすればいいっていうことですよね。
モテに関していうと、たとえば相手が女性だとして、その女性からモテたければ「なにか」を連続的に与えていけばいい。「なにか」っていうのは最後に言いますので、ここでは「なにか」を連続的に与えていけばいいということだけ、覚えておいてください。
さて、ここからが心理操作の本番です!
さて、先の「スキナー箱」の実験には続きがあります。
相手の行動を制御するためには、「連続強化」よりも良いものがあるってことを教えてくれる実験です。「間欠強化」と言われているものです。
具体的にいきましょう。「スキナー箱」にある程度の時間いれられているネズミは「連続強化」ができているので、エサが欲しいときにはレバーを押します。「間欠強化」では、レバーを押したときに、エサが「出てくる」ときもあれば、「出てこない」ときもあるようにします。
するとネズミはどうなるかというと、もっと必死にレバーを押す。レバーを押したときに必ずエサが出てくるんだったら、お腹が空いたときだけカチャッと押せばいいわけじゃないですか。だから、お腹が空いていないときはレバー押しませんよね。
でも、レバーを押したときに「出てくる」ときもあれば「出てこない」ときもあると、常に押し続けなきゃいけない。エサを得るためには、常に押し続けなきゃいけない状態になる……これを「間欠強化」っていうんです。
実際、僕たちの身の回りには「間欠強化」があふれています。一番わかりやすいのは、パチンコとか、スロットマシーンみたいな射幸心を煽るギャンブル。「当たる」ときもあれば「当たらない」ときもある。だから「当たり」を求めてやり続けてしまう、依存になってしまう、通い続けてしまうわけです。
モテにおいても同じです。「連続強化」よりも「間欠強化」の方が効く。たとえば「ジラシ」とか、「オアズケ」とか、「ツンデレ」とかは「間欠強化」。毎回は確実には手に入らないから、より強くそれを求めるようになってしまうわけです。
「間欠強化」の使用上の注意
けれど気をつけてください。「連続強化」がないと「間欠強化」は効きません。ネズミの例で言うと、まずペダルを押すとエサが出てくることがわかる。その後に、出てきたり出てこなかったりするから、ペダルを押し続ける状態になるのです。
これも、モテにおいても同じ。まず「連続強化」をする。そして、相手が完全にその「連続強化」を求めるようになってはじめて「間欠強化」に移ります。そこで、与えたり与えなかったりすることで、相手をコントロールするわけです。
カルトでも全く同じです。最初は救済を与える。その人が困っていることに救済を与える、なんでもその人を受け入れて行く。そうすると、人はそのカルトに依存していきます。そこに行けば必ず自分には許しが与えられる、居場所があるっていう風に思いこむのです。
そこで急にポンッと冷たい態度を取られると「え? どうして? もっと僕を認めてくれよ」、「もっと僕を認めてくれるためには、なにをすればいいんだろう?」と思って、その宗教、カルトへの帰依が始まり、マインドコントロールされていくという流れです。
オウムを始め、多くの新興宗教、カルトと言われているところでは、この「連続強化」と「間欠強化」というのは、本当によく効果的に使われています。
モテに使う場合、どうしたらいい?
さてでは、モテに使う場合、なにを「連続強化」して、なにを「間欠強化」していけばいいかっていう話なんですが……これはもうズバリ「共感」です。「受容」です。「承認」です。僕が「KJS(共感・需要・承認の頭文字)」とブラック心理術の中で言っているものですね。
「共感」「受容」「承認」、これです。人は自分を認めて欲しくて仕方がない動物です。いま、コロナになってから人に直接会う機会が減ってしまったことで、特に「自己重要感」、「自己承認欲求」というものが大きくなっています。
だから「認めてあげる」「承認してあげる」「共感してあげる」を相手に対して与え続けるんです。「私こうだったの」とか「俺こうだったんだよ」と言ってくる相手に、「そうだったんだ、大変だったね」、「そうだったんだ、わかるよ」と言って、すべてを「共感」「受容」「承認」していく。「KJS」を繰り返していくわけです。
すると相手は、「この人はすごく私のことをわかってくれる」となってくる。そうすると、どんどん依存が始まる、というか、その人との距離が近くなってきて、モテてくるわけです。
そこでポンッと「間欠強化」。「共感するとき」と「共感しないとき」をワザと作るんです。すると相手は「これまでずっと受け入れてもらっていたのに、急にどうして私のこと受け入れてくれなくなったんだろう?」と思って、心がザワザワします。
心がザワザワすると、受け入れてもらうために自分の行動を変えていく。平たく言うと、媚びへつらってくる。すがりついてくる。共感が欲しいから言う通りになる。その相手から「どうしたらいいですか?」、「どうしたら共感くれますか?」という言動が出てくるようになるんです。
そのときにまた様子を見ながら「共感」「受容」「承認」を与える。「KJS」を与えていく……すると、完全に相手を依存させることができます。マインドコントロールの完成というわけです。
聞いていただいて「これはヤバいな」と思ったかもしれませんが、はい、かなりブラックです。かなりブラックですが、人の心というものは、このようにできているので本当に効いちゃうんです。
ただ、ただですよ。いきなりやってもダメですからね。まずその人になんとなくサブリミナルで好かれていないと、効きませんから。
だから、第3回目の放送でお伝えしたサブリミナルテクニック。うなずくとかの簡単なところからでいいので、まずは「無意識下の絆」=「サブリミナルリンク」を築いて、そこから「連続強化」、そして「間欠強化」と進んでいきましょう。本当に効きます。悪用厳禁で使ってみてください。