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わたしの耳のおできちゃん 髄液漏編

手術前のS先生の説明でびびった、髄液漏ですが、じつはわたしコレに悩まされました。

ICUから戻った日、寝てたら鼻からたらーん、と鼻水が。
あれ、と思ってティッシュで拭くも、その日何度かたらーん、があった。

髄液がこんなふうに漏れるっていうのは聞いてなかったので、それが髄液とは気づかず。
次の日もたらーんを感じ、看護師さんに言ってみた。

医師と共有され、「鼻水が垂れたと聞きましたが」と回診で言われた。
「それ髄液漏かと思います。鼻をかまないように、様子を見てください」

…鼻かんじゃってた。
知らなかったんだもん。鼻水と思うじゃん。
ていうか怖いやつじゃん!

ただこの2日を過ぎると、出なくなった。
毎日、「鼻水どうですか?」と聞かれたけど、おさまりましたーと答えていた。
術後一時的に落ちてきたのかも、ということでひと安心。

ところが。退院して3日後。
また、たらーんが来たのです。
外出から帰って、家でひと息したところで、たらーん。
あれ?これって。

退院後に鼻水垂れることなんて想定してなかったから、どうしたらいいかわからない。
その日は日曜。
とりあえず月曜まで待って、まだ垂れるので病院に電話した。
ただお医者さんは電話には出てくれない。事務の人に伝言してもらうのみ。
事務の人は「とりあえず来れるのなら来て先生に聞いたらどうですか?」
確かにそれが一番安心。

近藤先生はいなかったけど、CTを撮って、チームのA先生が話を聞いてくれた。
量や頻度的に今のところ大丈夫。
手術の時に脳の膜を少し傷つけていて、そこから髄液が出て、耳の中に入っていて、それが少し落ちてきてるから、傷が治ったら耳の中の髄液もなくなり、漏れることもなくなる、と。
「どばーっと出てきちゃったらまたきてください、まあおさまると思いますよ」
あまりに漏れるようなら再手術の可能性もある、と。

こわすぎる。その日からしばらくわたしは髄液の恐怖、再手術の恐怖に怯えて暮らすことになる。

水曜から仕事に復帰。
鼻は垂れ続け。止まらないのでこわくて土曜にまた電話したら、来てもいいですよ、と言われたのでまた病院へ。
救急対応のため、若手の先生と話す。
CTも撮る。話はA先生と同じ。
今のところは大丈夫。
今のところは、ていうのが怖い。

次の木曜に、近藤先生の外来があるのでその時まで様子を見ることに。

仕事しながらもびくびく。
メンタルに来て夜中に不安で目が覚める。

寝てると喉の奥に髄液が垂れ、むせて目が覚める。
横になってガーゼを鼻のとこに敷き、鼻から出す。
会社でもガーゼハンカチを常に持ち歩く。
という日々でした。

そして近藤先生の外来。
開口一番、「ごめんなさいね。不安だったでしょう。」
お医者さんでごめんなさい、って言う人初めて。
安心感に泣きそうになった。
「不安だったんです〜泣」

そして、画像を診断、説明してくれた。
再手術や処置をしなきゃいけないほど漏れることはほぼない。しばらく垂れていても大丈夫。
半年垂れても大丈夫。不便だろうけど。
傷が治ればおさまるから。あれ?て思うくらい急に垂れなくなります。
安心して大丈夫。
腫瘍も良性だったし、ちゃんと取れてるし、もう治りました、と言ってもいい、と。

よかった〜。
主治医の安心感はんぱない。

聞きたいことを全部聞いて、2週間後に!
その前に止まっちゃうと思います、と言われた。

そして6日後、無事に髄液は漏れなくなったのでした。
あーこわかった。

ちゃんと体が治っていってる、を実感したのでした。

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