わたしの耳のおできちゃん

6月に聴神経腫瘍摘出の手術を受けました。
今は8月、まだまだ体調は万全ではありません。
いろいろ知りたいけど、経験している人がそんなに多くなく、10万人に1人、とか聞いたので、誰かの役にたつかな?あと、自分のメモとして残したいと思います。


見つかったのは、2015年12月。
耳鳴りがやまないなーと思って耳鼻科へ。(すぐ病院に行く派です)
薬で様子を見るも、治らない。
先生が、ないと思うけど、もしかしたらの可能性があるからMRI受けて、と。
結果、「聴神経のここんとこに、おできができてるね」
余談だけど、お医者さんってわりと「おでき」って言葉を使う気がする。
緊張感ないようになのか?手術してくれた先生もおできって言ってた。

それで紹介状を持って近所の総合病院へ。
かなり小さい腫瘍だった(3ミリとか4ミリ)ので、「よく見つけてもらえたね」と言われ、ひろ先生(あとから調べたら名前ちがった)に感謝!
小さいし、おそらく良性だし、とりあえずは半年おきのMRIで経過観察。
ごく稀にだんだん小さくなって消えてしまうこともあるんだと言われた。
わたしのも消えろ!と思った。
この時点で、原因が腫瘍である以上は耳鳴りは治りません、と。
ちょっとショックだったけど、だんだん耳鳴りにも慣れてあまり気にならなくなってきてたから、まあいいか、て感じだった。

半年おきにMRIを取りながら6年。
3年?4年経った時に「ちょっと大きくなってるね、まだ小さいけど」
あー消えてくれないタイプだ、嫌だな。でも症状何も出てないし。
先生も「まあしばらくは経過観察かな。」

聴神経腫瘍の場合、ほぼ良性なので取る手段は3つ。
① 生活に支障がなければ経過観察
② 摘出手術
③ 放射線治療(ガンマナイフってやつ)
ただ、③はまだ年齢が若い(そんなに若くない、40代です)ので、リスクがある。
②はかなり大変な手術なので積極的にはやらない(たぶんこの先生がやらないのだと思う、あとできる病院が限られてる)
ということで、①をしばらく続けてきた。

そして去年、2022年の夏。
急に一段階耳鳴りが強くなった気がして、その頃から耳がちょっと聞こえづらくなってきた。
秋に受けた健康診断の耳の検査で、右耳の高音がほとんど聞こえなかった。
電話もだんだん聞きづらく、左で受けるようになった。
周りがざわざわしてる場所で、人の声を聞き分けられなくなった。

12月の定期MRIで、その話をしたら、
「うーん、聞こえづらい以外はそんなに症状ないんだよね?」
と、80代の患者さんの画像を見せてくれた。めっちゃデカい。私の10倍以上の大きさの腫瘍。当時私の腫瘍は8ミリくらいだったか。
「この方はここまで大きくなるまで経過観察して、ちょっと圧迫してきちゃったから手術したんだけどね」
え!けっこう衝撃。こんなになるまで平気だったの?ていうかコワイ。
このままだとこうなるかも?どうすべき?

「まあ聴力のこともあるし、心配だったら、たくさんこの手術をしてる先生を知ってるから、一度話を聞いてみる?」

それで順天堂大学医院の近藤先生のところへ。
でも12月、1月、2月と激務で、結局行けたのは、3月。
先生はあっさり、
「あなたは若いから、おそらく死ぬまでに絶対手術をしなきゃいけなくなると思うよ。やるんだったら40代のうちにやることを、薦めます」

それで、今年やろう!って思った。
そうだ、京都行こう、的な。

何にも知らないし、先生の話し方とかで安心して何も怖くなかった。
「あ、じゃあ今年やりたいです。4月か6月なら仕事の調整できるので。」
逆に先生が「いま決めます?ご家族に相談とかは…?」て驚いてた。

それで、いちおう夫と両親に相談(報告?)をして、手術を決めたのでした。

#聴神経腫瘍 #腫瘍摘出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?