【麻雀本レビュー】世界最強麻雀AI Suphxの衝撃(お知らせ著)
天鳳の特上卓で打ってるMicrosoft社製麻雀AIの「Suphx」の牌譜を題材とした麻雀戦術本
著者は第14代天鳳位の【お知らせ】さん
主な流れは、Suphxの数多ある牌譜の中から、【お知らせ】さんがチョイスした牌譜でのSuphxの打牌の意図を解説していくというもの
基本的に真面目を通り越して、ガチの麻雀戦術書になっている
笑いどころか面白いことは何一つ書いていない(興味深いという意味での面白いはアリ)
はっきり言って読みづらいです
著者が東大卒の理系というのも関係していると思うが、無駄なモノが一切ないにも関わらず、膨大な文章量で、これは論文なんではないかと思うほどです
私は麻雀本を電車の座席に座って読むことが多いのですが、そんな雑多な環境ではまったく頭に入ってこないぐらい難しい本です
おそらく、そうとう頭が良くないと、読むのが苦痛で途中で投げかねないと思います
自分で書いてる、著者の【お知らせ】さんは仕方ないですが、編集者の方はよくこんな堅苦しい文章ばっかりの本を出版しようと思ったと驚きます
書店の麻雀本コーナーで平積みしてたら、食い付きが良さそうなインパクトのあるタイトルですが、無茶苦茶ターゲットを選ぶ本だと思います
おそらく、買っても良い層は麻雀の上級者かつ「天鳳高段者」ぐらいでしょう
中級者ですらもて余す内容です
初心者は買っても無駄です(先に他の本を買って勉強すべきだと思います)
私個人の感想としては、「特上卓のポイント配分で天鳳位を目指すことに特化した麻雀AIの戦術」だと思うので、天鳳以外の麻雀を打つ人にとっては、考え方の参考にはなるがリアル麻雀の実践に役にたつかどうかは微妙な本だなと思いました
ネタバレになるので中身はあまり書けませんが、基本的なスタンスが「ラスは絶対回避しなければならない」から「放銃のリスクは極力負わない」ように「手牌をスリム化して安全牌を持ち」つつ「後手に回った時にローリスクで押し返せるように打つ」というふうになっています
ほとんどがこの大前提を踏まえたものになっており、それに加えて打点よりにするケースと、生牌の字牌と一枚切れの字牌の扱いの違いを解説しています
天鳳で上を目指す方にとっては役にたつ本だと思います
ただ、リアルでSuphxみたいに打ったらジリ貧になると思うんで、私には役にたたない本でした
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