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事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである(ニーチェの言葉)

本書を読んでいる途中、初版が7年前(2014年)であると知り、驚いた。
というのも、本書の内容が、あまりにも現在の状況を語られているようにも感じたからだ。
つまり、ずっと前からこの世界は、本書で説明されているシナリオどおりに
進んでいるから、そう感じたのかも知れない。

『この世界の支配者』は存在するのか?
本書では、『この世界の支配者』を『彼ら』と表現している。
世の中では、『陰謀論』と片付けられてしまう話だが、
『陰謀論』という概念は誰が作ったのかを知り、『陰謀論』と言われる話に耳を傾け、
自分でしっかり考えた上で、それをどう思うかを判断すれば良いと思う。

確かに、この手の話には、虚実入り交じっている。
でも、嘘だと思っていることも事実かもしれないし、
事実だと思っていることも嘘かも知れない。
おそらく、私なんかが、真実の瞬間に出くわす可能性は、
ほとんどないだろうから、
本当の事なんて一生分からないのかも知れない。

ただ、私はこの世界には、大いに『違和感』がある。
矛盾する話があまりにも多いとも感じる。
そんな時は、目先の動きにとらわれていることが多い。
現在のコロナパンデミックなんて、正にそうではないだろうか。
国会の答弁では、PCR検査の陽性反応は、イコール感染ではない、
と厚生労働省の役人が答弁をしている。
コロナ対策を行っている厚生労働省の役人が、大人数で宴会をする。

これは、ただ気が緩んだだけの話ではない、と思うのは考えすぎなのか。
実態を知っているからこそ、行動できることかも知れないし、
ある種のメッセージなのかも知れないし、
本当に何も考えずに行動しているのかも知れない。
真偽は、本人たちから本音の話を聞かなければ、わからないことだけど、
世間では、マスコミでは、非難する話ばかりになるだろう。

コロナ禍において、日本の死者数は減っているそうだ。
インフルエンザの患者もぐっと少なくなり、
肺炎での死者もぐっと少なくなったそうである。
コロナ対策で、減ったのだと言う人も多くいるだろう。
でも、反対に若者の気が緩んで感染が拡大しているという批判も多い。
コロナで亡くなったとされる方の年齢を聞いても、何かおかしい、と思う。
本当に違和感だらけだ。

ちなみに、本書は2014年に初版が出版された本だから、
こうしたコロナパンデミックについてなんて、全く話にはないので、
今までの話は、本書の内容の感想と言うより、
本書を読んで、今の世の中を見た感想であるのかも知れない。
でも、私の中では、世界に対する違和感の理由が少し分かったような気もしている。

本書では、著者が調べてきた色々な情報がふんだんに述べられている。
その中で、私が印象的だったのが、ある『国』の方針が説明されており、その方針をすすめた人物が誰かを知ったことである。
以下、本文を少し引用してみると

以下は『ある国』の基本方針だったのだが、一体どこの国だかわかるだろうか?
① 電気は全国民、無料。電気代の請求書が存在しない。
② 銀行は国営。全国民に与えられる融資は、法律で金利ゼロパーセント
③ 住宅を所有することが『人権』とみなされている
④ ずべて(違うという意見もあり)の新婚夫婦に、アパート購入費用として、政府からおよそ500万円が与えられる
⑤ 教育と医療は無料。識字率は83パーセント
⑥ 農園をはじめるための農地、住居、器具、種、家畜が、すべて無料で与えられる。
⑦ 外国に行くための資金が国から与えられる。さらに、住宅費と自動車経費として月およそ13万円が支払われる。

とまだまだ続くが、ちなみに、この国は、<彼ら>によって潰された国であるらしい。
ちなみに、この国は、『リビア』であり、かのカダフィ大佐がなした政策であるそうだ。
著者のアフリカの知人たちは、決まってカダフィを『アフリカの英雄』と呼ぶそうだ。
私の知っている『リビア』や『カダフィ大佐』の情報と全く違うではないか。
ニュースで見聞きした話と、本書にある話と、どちらが真実かを知りたい、と思い、ついついまた、新しい本を購入しようとしている💦

このことについても、どう考えるか、自分がどう行動するか、
どう理解するかについては、人それぞれだと思う。
ただ、自分は違和感があることについては、
調べていきたいなと思うだけでもある。

あとがきに、著者がこの本を書いた理由として、娘ができたこととあった。
このことを読んだとき、私は激しく同意した。
自分にも息子と娘がいて、本当に愛おしく思う。
2人の子どもが成長していく世界が、
2人にとって幸せな世界であってほしい、と切に願う。
子どもたちにも、自分が感じたように、
家族を持ち、子どもといることの幸せを感じて欲しいとも思う。

陰謀論であろうと、なかろうとは関係ない。
子どもたちにとって、明るい未来となるよう、
私たちは、しっかり考え、偏らず、真実を見極める力を身につけ
行動していかなければいけない、と思う。


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