見出し画像

恋人のいない私が恋人の聖地に訪れた話in伊自良湖-4


0.前回のあらすじ

 昔学校の自然研修で泊ったことある伊自良青少年の家に足を運んでみた私。
 伊自良青少年の家はとっくに廃墟となっていたのだが、復活させようという動きがあるらしい。
 その後、伊自良青少年の家を後にした私は湖畔に戻ることにした。

1.動画撮影や読書や昼寝

 田舎のバスは本数が少ない。
 そのため、私はぶらぶらとしばらく伊自良湖に滞在していた。
 バスに乗るまでにやっていたことは昼寝や読書、動画撮影など。
 電車の始発の時間に合わせて出発したのだからすごく早起きしたのだ。
 とても眠くて大変だった。

 ピクニックシートがあれば、原っぱにゴロゴロと寝れたのになー。
 ベンチで寝るのも気持ちよかったが、今度はピクニックシートを敷いて寝たい。
 読書はアマゾンの読み放題のもので、一気に読み進み。
 普段は通勤の合間に読んでいたからこそ、久しぶりに思いっきり楽しめた。

2.柳ヶ瀬商店街をぶらぶらしてみる


 柳ヶ瀬商店街とは岐阜市の中心地にある大きな商店街である。
 昭和の時代には美川憲一が柳ヶ瀬ブルースを歌ったことでも有名になった。
 そんな柳ケ瀬商店街は近郊に大型のショッピングモールができたことにより、シャッター商店街となって静かな商店街になりつつあった。
 久しぶりに訪れてみた商店街はどんな風なのかと気になっていたものだ。

 まさか商店街にマンションが建てられるなんて思わなかった。
 多少風景は昔と変わりつつある。
 アクアージュ柳ケ瀬も少しだけ変わったが、昔の良さは残っている。
 このアクアージュ柳ケ瀬はイタリアの雰囲気を味わえるものだ。

 歩いてみると落書きがされていたりとひどい。
 けど、なんとなく雰囲気の良さは残っていて昔に戻った気分を味わえた。
 このアクアージュ柳ケ瀬を抜けた先には高島屋がある。
 ああ、ここは変わらないなあと思いながら左を見て私は固まった。

 見たことのない風景がある。
 新しい建物の広々とした空間、商店街の屋根を付け抜けるほどの解放感があった。
 柳ケ瀬グラッスル35という建物があり、なんともまあ楽しそうな雰囲気。
 この風景は柳ケ瀬では当たり前の風景になりつつあるのだろう。
 その時はさっさと家に帰りたいところで過ぎ去ったが、いつかは訪れてみたいところだ。

3.からくり時計を見た後に日常生活に戻る

 柳ケ瀬から名鉄岐阜まではあと少し、その後は北に進んだ公園でからくり時計を見る。
 ふらふらと歩きながらちらっと行列のできるカキ氷専門店の赤鰐の方をちらりと見た。
 ああ、すごい混んでるなあと思いながら通り過ぎる。

 昔から馴染みある風景も住むところを変えれば違う風景に変わる。
 そんな当たり前のことが身に染みてきた。
 センチメンタルナ気持ちになりながらもその場を後にする。
 故郷に帰ってきてよかったなあと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?