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マウント行為は赤ちゃん相手に行うのがベスト


ここ数年圧倒的に認知されたものの一つにマウンティングがあるかと思います。

自分のステータスや所有物、交友関係などを使って「私はこんなに凄いんですよ(お前らは雑魚)」と他人に見せびらかすような行為のことですが、
近年はそういったモノを使わずとも、相手の行為をとりあえず否定することで自身の相対的優位を保ったりといったものもマウンティングのテクニックとして使われています。
そういったお手軽テクニックがはびこった結果、身近な友人から職場の同僚、果てはネット上の見知らぬ誰かにまでを対象にマウンティングは日夜活発に行われています。

そんなマウント行為ですが、優越感を得られるという反面、常にある程度のリスクを抱えています。
顕著なリスクとしてはマウントしたつもりが逆に相手の方が優っていた時などです。これは非常に恥ずかしい。

例えば冴えない見た目の人間をターゲットにし、学歴などステータスをそれとなくアピールしてみたつもりが
後々相手の方が圧倒的に上だったことを知るパターンなどです。
マウント行為というのは「自分の方が凄くて上なんでよろしく」と相手や周囲に思わせる為の行為なので、失敗するとそのドヤ顔成分がそのまま自身に跳ね返ってきてしまいます。
1対1の関係性ですらかなり恥ずかしいですし、周囲を巻き込んでのマウント行為だった場合は一転自分の立場が圧倒的に下に見られてしまうという危険性があります。

ただしチョイスするポイントを間違えなければマウント行為は成功しますので、その見極めが重要です。
もしかしたら先の相手でも「海外旅行で〇〇に行った経験がある」だったらマウントを取れたかもしれません。
基本的に対象の人間が「〇〇したことのないもの」というのは比較的マウントが取りやすいポイントですので、ここら辺を抑えておくと良いかもしれません。
いずれにせよ安易にマウントを取るというのは危険なので、この相手ならどの要素でマウントを取れるのかという洞察力は必要になってきます。


しかしそもそも、それなりのリスクのことを考えるとマウント行為を行わなければいいのではという話はありますが、
マウントを取らずにはいられない人達というのは少なからず存在します。
プライドが高いにも関わらず能力が足りていないのでそのギャップをマウント行為で補わずにはいられない場合や、
元々劣等感が強く相手より自分の方が上だと思える部分が無いと自分の自尊心が保てない場合、
自分が常に集団の中で優位なポジションでいないと我慢が出来ず、新入りの人にまず圧をかける場合にマウントを使用するなどなど。

こういったマウントをせずにはいられない方達というのは
もはやマウント行為を行うべきかどうかという観点ではなく、一歩先を行く「どうやってどのタイミングで相手にマウントを行うか」というマウント前提のライフスタイルで活動しています。
ハナからマウント行為をしないという選択肢は無く、リスクよりもまずマウント行為が何よりも第一なのです。そうしなければ自分を保てない。

しかしいざ実際にマウント行為をさりげなく行おうとしても、付きまとうのは上記のリスクとなってくるわけです。
何よりもマウント行為は失敗した時のしっぺ返しが怖い。

ということで、今回タイトルにも書いたのですがそういったマウントを取りたくて仕方がないという方達は赤ちゃん相手にマウントを取ることをオススメします。これで常勝軍団の仲間入り。

まず赤ちゃんは全くの経験値がありません。マジで何にも無いです。
なのでどんな些細な経験でもマウントを取れます。圧倒的経験値の差。コンビニ行ってきたんだとかでも楽勝。
しかも赤ちゃんは就職はおろか学校にも行った経験がないのでどんな就職先だろうが学歴だろうが楽勝で圧勝です。

ここまで聞いても「いやそうは言っても私はそんな大したプロフォールではないし…」とまだマウントを取れるか不安な方も大丈夫。
なんと赤ちゃんは上記に加えて自分で歩くことさえ出来ないのです。それどころか日々のご飯も食べさせて貰わないと生きていけません。自力の食事すら不可能。
つまり「ちょwwまだ自分で歩くことも出来ないとかwwwww」という圧倒的マウントを取ることが可能な訳です。ここに食事の件も加えればさらに効果は倍。
この圧倒的マウントによる圧勝は一般人相手にはなかなか難しいです。
マウント行為をする方はその行為を行うことで自身が気持ちよくなっている側面もありますから、もうこれはぶっ飛ぶレベルで気持ちがいいわけです。

ただ注意点とすると、赤ちゃんと言っても1年も経つと多くの子が自力で歩けるようになってきます。
更には片言ですが言葉も喋れるようにもなってくるわけでこれはかなりの脅威です。
こうなると圧倒的マウントを取るのが少々難しくなってきますので、対象は常に0歳時の赤ちゃんにすることをオススメします。
今はありがたいことにYoutubeなどで赤ちゃんの動画を見つけることは容易いですので圧倒的脳内マウントを取れるかと思います。
ただしコメント欄にまで書き込むと一般人の目もあり、マウントを取るのはかなり厳しいと思われますので個人的にはオススメ出来ないです。


…もしかすると、ここまで読んで「いやいや赤ちゃん相手にマウントなんておかしいでしょ」と思われる方がいるかもしれません。
ただ個人的には、マウント行為を行わなければいけない背景には自身が抱えるコンプレックスの問題などがあるように思います。
しかしそれは本来当人が立ち向かうべき問題なのです。
例えばプライドが高いにも関わらず能力が足りていないのであればそれを補う為の努力をするというのが本来の向き合い方であり、マウント行為を繰り返した所で根本は改善出来ません。

それを他人に不愉快な思いを抱かせるようなことをしてまでマウント行為を行い、しかもそれによって本人も何ら改善しない。そしてこの誰も得にならない行為を繰り返す。しかもマウントに失敗したら傷つく。そしてその傷を埋める為にまたマウントを繰り返す。本当に何にも良いことが無いです。
更に言えば「自分が凄いんだ」と見せつけた所で相手がどう捉えるかなどは全くの自由であり、そんな予測すら出来ていない。
こういった当たり前のことにも気付くことの出来ない程度の人間がマウントを取れるような相手というのは本当にもう赤ちゃんぐらいしかいないわけです。
赤ちゃんには気の毒ではありますが、幸い言語能力もまだしっかり獲得できていないですし、当然インターネットも理解することは出来ないので、赤ちゃんにはノーダメージではあります。
ということで、今回ばかりは赤ちゃんにスケープゴートになっていただければなというのが個人的な意見です。
赤ちゃんでも人助けは出来る。


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