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中島美嘉、キャナルシティ博多で感動の再会

 去る4月23日に、中島美嘉が福岡市で行われたイベント「キャナルシティ博多 26th Anniversary キャナル誕生祭 FM FUKUOKA スペシャルステージ」に出演。そのときの模様が5月1日19時に、FM FUKUOKAの番組で放送された。
 中島美嘉はこの会場には3度訪れており、今回は8年ぶりとなる。8年前にはこんな出来事があった。彼女の前で福岡の小学生の子供たちが『雪の華』をサプライズ合唱。現在、高校生となったそのときの子が会場に駆けつけた。中島美嘉も当時のことは覚えていたようだ。「こんなに大きくなって…」と、驚きを隠せないようす。大勢のギャラリーが見守る中、感謝の言葉を手紙にしたためて、彼女の前で読み上げた。

 幼い頃に、ご本人に直接『雪の華』を聴いてもらえた貴重な経験は忘れられません。将来は音楽関係の仕事に就きたいです。またお会いすることになった際は、どうぞよろしくお願いします。


 細かい言い回しまで正確に再現はできていないが、おおよそ、このような内容の手紙だった。
 ラジオなので映像はないから、どんな様子かは見えない。でも、ここまで聴いていて、「あ~!これは目頭が熱くなるやつだよなあ」と思った矢先に、MC・斎藤ふみの「美嘉さん泣いてる」という発言があった。やっぱりな。
 ここで曲に移るのだが、レコーディング音源をただ再生するのではない。そのとき中島美嘉は会場で生歌を披露していた。そのライブ音源がオンエアされたのだ。これは貴重。曲目は『雪の華』。8年の時を経て、この珠玉のバラードを、今度は持ち主である中島美嘉自身が、この場でこの子に聴かせることになった。
 この手紙を読んだ後の歌唱だ。涙をこらえながら、又は涙が溢れ落ちながら歌っているのが、映像がなくても手にとるように分かる。声が震えて音程も安定しないのに抗いながら、懸命に良いパフォーマンスをみせようとする、彼女の歌唱が胸を打つ。
 この子の名前が、いつか何らかの歌詞カードやライブ映像のスタッフ・ロールなどにクレジットされる日が訪れることを祈りたい。それが中島美嘉のリリース作だったら、どんなに素敵なことだろうか。
 それから最近の食生活の話題に。先日出演した日本テレビの番組「バズリズム02」で話したこととも重複する内容。おうち時間が増えたので、体重が増えてしまったのを改善するために、食生活を見直しているらしい。

 TVをつけると、どんな番組でもたいていは食べ物の話になりがちだ。スポンサーとの兼ね合いから、そういう台本にでもなっているんだろうかと思ったが、どうやら本当に野菜食に関心が強いみたいだ。好物のラーメンを食べ過ぎても大丈夫なように、その分野菜もしっかり摂るのを心がけているようだ。
 

 もちろん新曲の話もあった。自身のキャリア初となる、セルフプロデュース作。まったく楽器もできず、未経験の状態から作詞作曲にも挑戦。

 バンドのボーカリストがソロ・デビューするときなどは、TVでは公表しないだけで、実は楽器も弾けるし、作曲もできて作りためたストックもある、なんてケースもあろう。だが、中島美嘉はまさにゼロからの出発だったという。それこそ、パソコンを買うところから取り掛かり、録音できる最低限の環境を整えた。

 本人も「こんなにたくさん作るとは思っていなかった」というが、結果的には全13曲を自ら書き上げた。デビュー当時からの彼女を知る、COLDFEETのサポートを受けたことも話していた。ダイジェスト映像で曲の欠片をチラリと聴いただけでも、4曲目の『I'm here』なんかは、中島美嘉が作っているはずなのに、Lori Fineの気配を感じる音がする。
 新作アルバム3曲目に収録の『僕には』も、ライブ音源でオンエアされた。この曲はライブ音源としては本邦初公開となるだけに、こちらも貴重。当日会場にいたファンや、放送を聴いたリスナーは、特別な時間が過ごせたことだろう。

中島美嘉のアルバム『I』は、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズより、5月4日発売!


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