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7Sについてまとめてみた

今回はグロービス学び放題で学んだ7Sというフレームワークについてアウトプットします。(本当はこのフレームワークを使ってトヨタの分析をしようと思ったのですが、思った以上に長くなったので次回にします…)

■7Sとは

マッキンゼーが提唱した組織を分析する時に用いるフレームワークで、組織のいくつかの要素の相互関係を表したものです。

1.Structure(組織構造)
2.Strategy(戦略)
3.System(経営システム)
4.Shared Value(共通の価値観)
5.Style(組織文化/経営スタイル)
6.Staff(人材)
7.Skill(組織スキル)

それぞれが整合しているだけではなく、補い合っている組織が最強な組織とのこと。
ハードのSソフトのSと呼ばれるものがあるので、それぞれで説明していきます。

▼ハードのS

ハードのSは比較的短期間に変更可能で、コントロールしやすいものと言われています。
具体的には下記の3つの要素があるそうです。

①Structure(組織構造)
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組織をどのようにわけ、どのような階層になっているのかを表したもの。

例えば、個々の機能によって組織を分けていく職能別組織(生産、研究、営業など…)、企業が展開している事業ごとに分ける事業部別組織(飲料事業、食品事業など…)、職能別と事業部別を融合させたマトリクス組織など。
その中で、どのような役職(社長、部長、課長など…)が存在しているのかをこの組織構造では分解していきます。
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②Strategy(戦略)
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いかに持続的な競争優位性を築き、業績を上げ、企業の目的を達成できるかを表したもの。外部環境や内部環境の変化に合わせて変えていく必要があります。

例えば、コンビニなどがよくやる、近いエリア内で店舗展開をして市場占有率を上げることで独占状態を狙うドミナント戦略や、市場の中で弱者とされる企業が、強者にどのようにして勝つかを考えるランチェスター戦略など。別に名前がないものでも、どのようにして相手を倒して勝ち残っていくかを組み立てていくものです。
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③System(経営システム)
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人事制度、評価制度、管理会計のことを指します。

例えば、上司からの評価だけではなく、一緒に働く身の回りの人達の評価も汲み取る360°評価であったり、管理会計も企業や業種、業態によって固定費型か変動費型なのか大きく変わったりします。
会社としての機能面を表すのがこの経営システムの部分です。
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▼ソフトのS

人の素質などが関連するもので、強制的、短時間な変更が難しいものです。
強力なリーダーシップや丁寧なコミュニケーションを通して根気よく変えていく必要があると言われています。

④Shared Value(共通の価値観)
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組織に根付いた価値観のことを指します。
行動や判断をするときのよりどころで、戦略と紐付いている必要があると言われています。

例えば、IBMの創業者ワトソンは、ある日IBMの営業部長たちが集まる会議で何もいい考えが思い浮かばなかったときに「われわれ全員が抱えている問題は、十分に考えようとしないことだ」と述べ、以降【THINK】という会社スローガンを掲げるようになります。
そしてそれを体現するための「個人の尊重」「最善の顧客サービス」「完全性の追求」という3つの行動指針を掲げます。
こうすることで、社員として持つべき共通の価値観を明文化し、行動や判断の基準の1つと置くようになります。
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⑤Style(組織文化/経営スタイル)
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企業で受け入れられやすい考え方、行動のことを指します。

例えば、ディズニーは「ハートのこもった特別なエンターテインメントをお届けします」というメッセージを掲げ、それを守るべき原則としてとして「楽しさ」「物語性」「革新」「品質」「共同体」「前向きな精神」「品位」といった7つの項目を掲げています。
全部を解説すると長くなってしまうので詳細は割愛しますが、それぞれの項目ごとに「~します。」といった具体的な行動が掲げられています。
このように明文化することで、企業は、こういう人を評価するよ、受け入れるよといったように表すことができます。
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⑥Staff(人材)
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従業員の特性を表します。

例えば、企業によって様々なので一概には言えないですが、ベンチャー企業であれば「成長意欲が高い」「起業願望が強い」などといった要素が挙げられるかなと思います。
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⑦Skill(組織スキル)
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組織として持つ能力、人が変わっても受け継がれる能力を指します。

例えば、ソフトウェア系の会社だったり印刷機器売ってる会社など、人が多少変わっても持っているプロダクトが強ければ生き残っていくことができます。もちろん時代とともに変わりましますが。
あとは無形サービスであっても、それを売るための、例えば営業資料体系化、みたいなのがしっかり会社に残っていて根付いていれば、これも該当することになるかと。
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こんな感じでまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
全部そうなんですが、個人的にソフトのSに関しては企業によって色が全然違くて調べていて面白かったです。

今回はこの7Sを元に広く浅く調べた感じになったので、次回は1つの企業に対して深く掘り下げる形でアウトプットしていこうと思います!