指す将九回戦
相手はまついさんでして、棋譜からは振り飛車党の方だと思い、対抗系か相振飛車のどちらかにするか直前まで迷い、指し慣れた対抗系と決めました。
居飛車でも振飛車でも初手角道開けるのは充分ありますが対抗系(居飛車)と決めうちしてましたので、飛車先の歩をつきました。対する相手は三間飛車となり、対抗系の幕が切って落とされました。
自分は左美濃右四間を採用し、一方でまついさんは四間に転換し高美濃と、持久戦模様の勝負となりました。最初、午後10時開始でしたので、翌日に響かないよう早く終わるような急戦を検討してましたが、盤面を前にすると、この形に収まりました。
お互い間合いを図るかのように陣形を整えまして、先に攻勢をとったのはまついさんでした。先に銀桂交換できていたものの、5四銀の居場所が追われ、かといって移動すると、止めていた飛車が入ってきて6一に成られてしまったら勝ち目はないと思い動けませんでした。
どの手もいい手にはならない気がしまして、金銀で角を請求することにしましたが小駒から手を繋ぐのがうまく、みるみるうちに陣形は薄くなっていきました。
詰めろの足場の駒は一枚ですが、一手空けると寄せられる未来しかみえず、はじくための駒も高い駒しかなく、精算されると、何処からでも手掛かりがありそうなので、大差の将棋になったなと反省しつつ、捕まらない手だけを読み続けました。
この手を指された瞬間、飛車取りと、角成からの王手が痛いと思っていましたが一夜明けて冷静になると、飛車逃げて、成られても2二玉でなんともなかったと判明し、指し手に恐れ過ぎました。また、金が4一にいると錯覚していましたのもあります。
局後の感想でタップミスとありましたが、
この手で、ずっともがき続けていた攻めの荒波から脱出できたと感じ、体制を整えました。
しかし、緊張の糸が切れて、4四飛車成をうっかりして角を抜かれてしまい、何度目かの茫然になりました。
一方でまついさんも、同桂の手をうっかりされていて、ここからは詰むか詰まざるかの意地と意地のぶつかり合いとなっていきました。
受ける方針だったのですが、6八竜から詰まないかと思い、指しました。
△6八竜▲5八桂△5九角▲3九玉
△2九金▲3八玉
と、進みましたが足りないと気付き、時間が迫るなか馬成から王手を続けましたがついに王手で繋ぐ手がなくなり、仕方なく自陣に手を戻しました。
3一角を取れたことで緩んでしまい、後先考えずに手成りで進めましたがここでこそ冷静になって読みをいれるべきでした。
この銀の詰めろがほどけないため、負けを悟り、どうにかないかと王手をしながら考えましたが覆るはずもなく投了しました。
15分の持ち時間とは思えない合計消費時間約一時間半197手の激戦となりました。
対抗系持久戦は何度も勝ってきましたし負けてきた形で、こういった捻り合いを指すことが何より楽しいなと改めて感じました。
何度かチャンスはあったと思うので、それだけに勝ちたかったと悔しい思いと棋力差を感じました。
現在4-5で後2戦と、次負けますと負け越しが決まるので勝てるように切り替えて頑張ります。
まついさん、遅くまで対局と感想戦していただきありがとうございました。
次回のおふろさん戦も頑張ります。