箇条書きの近況報告

緑色のゼリーに絶対的な信頼がある。わたしは青りんご味とマスカット味が大好きで、緑色をしたゼリーはたいていどちらかの味がするので、とりあえずパッと見の印象が緑色のゼリーがあったらそれを手に取るようにする。アメやグミも同様だけど、たまーーにメロン味のブツに遭遇することもある。パッケージは見ずに色で判断してるのでそのときはすごいびっくりする。ちなみに青りんご味とマスカット味が大好きなだけで、りんごは赤くてシャリシャリの品種が好きだし、マスカットと巨峰が並んで売ってたら巨峰を買う。この間も抹茶の味と抹茶味は違う、という旨の主張をした。偽物には偽物のよさがあって、この愛を認めてもらえないと世界から消え失せてしまうものがわたしには結構あったりする。


今の職場は月に1回大掃除の日があって、いろんなものを退かしてその下の床を拭いたりする。書類が入ってる引き出しを退かすと手のひらより二周りくらい小さい、黒くて丸いプラスチックが落ちていて、だらしのない職場だから壊れたキャスターの破片とかをいつか直そうとそのままにしてるんだろうと思ってた。最近職場の先輩が「昨日ゴキブリ2匹も見たんだよね~」と言いながらゴキブリが食べたら死ぬエサが入ったケースを至るところにセットしてたんだけど、それがわたしが壊れたキャスターの破片だと思ってたものと同一だった。


この間、立葵という花の名前を教えてもらった。そのときは、そうか、これが立葵か、と思っただけだったんだけど、帰り道ひとりになったとき、中学生の頃にも同じことがあったことを思い出した。そのときもわたしは好きな男と一緒にいて、同じように上野で花の名前を教えてもらった。子どもの頃から何も変わってない自分を恥じ、立葵を見るたび思い出すであろうことに苛立ち、同じような未来が繰り返されたらと焦ったり、急にいろんな感情が襲ってきたけど、もうそんな気持ちの波に真っ向乗っかる体力もないので、今度から恋愛話を振られたら「花の名前を教えてくれるような男ばかり好きになってる」と答えようと思った。


眠くなってきた。おわり。