日記を書こう

疲れて感情がバグってるのか、感情がバグってるから疲れてるように思うのかわからない。とにかく今日は疲れた。普段は家で酒を飲むことはしないんだけど、今日は特別に嗜む程度の酒を飲んでる。

今日は暑かった。

暑さの形容で「溶ける」という言葉を使うけど、暑くて汗をかいてると本当に身体が溶けてるんじゃないかと錯覚する。暑さを認識する身体が溶けて小さくなれば少しは涼しく感じるんだろうかといった妄想が頭のなかをグルグルした。

気温はそうでもないんだろうけど、湿度が高くてまいる。わたしの妄想はさておき、現実問題としても空気中の水分が飽和状態で汗が蒸発する余地が全くない感じがする。身体の温度がちっとも下がらない。こっちは気化熱に期待して鼻の下にまで汗をかいてるのに、バカらしいったらありゃしない。

これから先もっともっと気温が上がる日がくるだろう。何十回と夏を迎えても、その度に新鮮な気持ちでうんざりする。本当に嫌だ。

むかーしむかし、シドニースミスさんが暑さに苦しがって「皮を脱いで肉を脱いで骨だけで涼みたい」と言ったらしい。暑さに対する愚痴も表現を選べば文学になる。こんな不快な気持ちすらも後世に残るなんてある意味気の毒だ。

わたしは価値のない人間だから、何かに対して表現する義務もなければ、その言葉を慎重に選ぶ必要もない。それが誰かに評価されることもない。競争も強いられない。これはひとつの自由だ。数少ない、自分に対して気に入っていることのひとつだ。本当によかった。

だからこの自由をもって言おう。

夏はクソ。