永久不変の〈心配性〉な阪神ファン心理
1985年7月25日刊行の『知的新人類のための現代用語集』(角川文庫)より引用。執筆者は妙齢の女性(という設定)の「草野進(くさの・しん)」＝カリスマ映画評論家で元・東大総長の蓮實重彦(はすみ・しげひこ／1936－)氏です。
《【●真の阪神ファンとは】 今シーズン初頭の阪神の快進撃を見て、それが何かの間違いだと直観しえたもののみが真の阪神ファンである。今日こそ連勝がストップし、明日から連敗が始まるという予感におびえつつ毎朝目覚めたもののみが真の阪神ファンである。誰ひとりタイガースの優勝を信じた者はいないが、その中でも、ことによるとと思ってしまったものは、真の阪神ファンたる資格をもたない。それが、巨人ファンに対する阪神ファンの厳しさというものだ。その意味での真の阪神ファンは、いうまでもなく、阪神タイガースの首脳陣であろう。自称阪神ファンは、彼らにくらべるとまだまだ甘いといわねばなるまい。阪神は、球団首脳以上の阪神ファンを、十年かけてでも育成しなければならない。》
※1985年は阪神が日本一の年。私は1987年の〈暗黒期〉からファンに(涙)。
オードリーの若林正恭(わかばやし・まさやす／1978－)が阪神ファンとは！
彼らのラジオを聴いていないが、若林氏は「父と息子の絆」を描いた『フィールド・オブ・ドリームス』(1989／米)が好きな映画らしい。理解できた。
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