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ますむらひろし『永遠なる瞳の群』(1979年)。私の好きな「短編マンガ本」のひとつ。

◆『永遠なる瞳の群(むれ)』(1979年朝日ソノラマ) ※新書判(絶版)


収録された「全11作」の短編漫画と初出掲載誌(単行本の目次より)
・「永遠なる瞳の群」 ※「マンガ少年」1978年11月増刊号
・「自動販売機」 ※「マンガ少年」1976年9月号
・「夏の終りにやって来た春」 ※「マンガ少年」1976年10月号
・「理科室の地下で」 ※「マンガ少年」1976年12月号
・「氷山1977」 ※「マンガ少年」1977年1月号
・「ぼくらが地上に帰る時」 ※「マンガ少年」1977年2月号
・「霧にむせぶ夜」 ※「週刊少年ジャンプ」1973年・第33号〈増村 博
・「1975」 ※「ガロ」1973年8月号〈増村 博
・「再会」 ※「ガロ」1973年11月号〈増村 博
・「母なる大地の子供たち」 ※「ガロ」1973年12月号〈増村 博
・「星ふる夜の天使たち」 ※「ガロ」1974年5月号


本書において猫が実質的な主役の「ネコ漫画」と呼べるのは、「理科室の地下で」「霧にむせぶ夜」「1975」「再会」「母なる大地の子供たち」「星ふる夜の天使たち」の6作。「ネコ漫画」以外では、表題作の「永遠なる瞳の群」は「鉱物ファンタジー」?で、他の4作は「終末論(世界の終わり)」の色が濃い「ダーク・ファンタジー」。大体どの話も奇想天外な設定とオチが短いページ数の中で展開する。感情移入する間もなく始まり終わるので物語的なカタルシスは無いが、見事な「絵」と「突拍子もない世界」とのマッチングに魅せられる。総合的に「(人間への敵意)の牙を持つファンタジー」。
ちなみに、私はますむら氏の愛読者ではありません。他には『ジャングル・ブギ』しか読んでいませんが、残念ながら私の好みではありませんでした。
個人的に、本書の中で一番おもしろくて好きなのは「霧にむせぶ夜」です。


単行本の書影

表紙はさわやかな「ほのぼのファンタジー」を偽装しているhttps://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1218637835


デビュー作霧にむせぶ夜』掲載の「週刊少年ジャンプ」1973年・第33号

https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1203294741
生まれて初めてかいた作品で受賞!感想の手紙かならずください!!〈博〉


↓『永遠なる瞳の群(むれ)』についてのカスタマーレビュー


https://aucview.aucfan.com/yahoo/f1059847309/


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