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【祝 東京ドーム公演】『Aqoursぬまづフェスティバル 』で見えた”好き”のパワー

よみうりランドで2022年5月~6月の期間限定で開催された『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル in よみうりランド』。
「ラブライブ!サンシャイン!!」発の少女9人グループ「Aqours」と、そのメンバーが住む静岡県沼津市をテーマにしたイベントです。

公演そのものはすでに終了してしまいましたが、今回の鮮烈な体験から湧いてきた感情を言葉にせざるを得ませんでした。


公演の模様はSNSにて「#Aqoursぬまづフェス」と検索してみてください!
参加者と浦女生徒を演じたキャストさんの感想・写真が沢山見られます。


・走り続けるAqoursの追っかけ続けて

最初に自分語りになってしまい恐縮ですが、僕はAqoursが発足してから7年間、彼女たちの活躍を追い続けています。

本格的にAqoursに触れはじめたのは、2016年のμ'sファイナルライブの後。
思えば、μ'sが表舞台から一度姿を消したあとの、心の穴埋めのような感覚で彼女たちを見ていました。
しかし、彼女たちのがむしゃらに突き進む姿に心を動かされ、現在はいち「ラブライブ!」のコンテンツとしてだけでなく、「Aqours」という一つのグループとして応援しています。

毎回の公演に参加していたから肌で感じるのか、パフォーマンスはステージを追うごとにレベルアップ。特に、2020年のラブライブフェスでのダンスは自分の心に残り続けています。
キャスト陣はライブの度にファン達へ力強いメッセージを残し、引っ張ってきました。

また、彼女たちのおかげで静岡県沼津市の魅力、そして、一つの町を愛する楽しみを知りました。
アニメが放送されてから、沼津に何度行ったことか…。

コンテンツの大きな看板であるアニメは完結を迎えたものの、新しいやり方で更なる輝きを追い求めるAqoursからは目が離せませんでした。

その後、コロナ禍の影響で予定されたライブは約2年にわたって中止が相次ぎ、キャストもファンも不安な日々が続きました。
そして、ようやく有観客で開催された「Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~「Aqours 6th LoveLive!~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~」。久々に生で見れるAqoursのパフォーマンスに、止まっていた時間が動き出したかのような感覚に見舞われたことを覚えています。

6thライブの埼玉公演後には東京ドームでの6thライブ追加公演が発表となり、ここまで追い続けたファンにとっては感無量といっても良い展開が待っていました。
そして、東京ドーム公演を待ちわびる僕たちの前に現れたイベントが、今回の「Aqoursぬまづフェスティバル」でした。

・Aqoursや浦女生徒たちと沼津を盛り上げる!

今回は謎解きゲームの企画で有名な「SCLAP」主催のイベントです。
SCLAPとコラボはこれが初めてではなく、沼津の淡島や、各地のホールを利用したイベントを行ってきました。
今回は従来の謎解き要素の強かったイベントとは毛色が異なり、Aqoursが沼津の町を盛り上げるフェスを開催するというもの。
参加者はAqours、そして浦の星女学院の生徒達の「助っ人さん」としてフェスを盛り上げるお手伝いをします。

ちなみに、前回2019年に開催された「学校祭ライブ中止の危機からの脱出」でも出てきた助っ人さんの設定は今回のイベントでも取り入れられています。
僕自身も前回のイベントに参加していたため、繋がりを感じさせる設定に感慨深くなりました。

本イベントの最大の特徴は、助っ人さんとなった参加者が、フェスで出展されるブースの設営の手伝いを行い、その後は実際にフェスを楽しむというもの。

手伝いといっても、ミニゲームや寄せ書き作りまで様々。
特に、沼津の魅力を伝えるお手伝いが多かったです。以下、例をいくつか。
・鉢巻きに沼津の魅力を書いて頭に巻く
・沼津の名産品、おすすめの場所を付箋に書いて紹介

浦の星女学院の生徒たちと、時々(声で)現れるAqoursのメンバーたちと一緒に行った準備の時間もあっという間に過ぎ…。

準備が終わると、助っ人さん達が書いたフラッグを掲げてフェスが開幕!
完成したフェスは、沼津の魅力が詰まった空間になっていました。

特に「I LOVE沼津展示」という、助っ人さんが沼津各地のおすすめスポットを紹介するブースは印象的でした。
地図は助っ人さんが書いた付箋で埋め尽くされており、「実は助っ人全員沼津市民なんじゃないか…?」と感嘆する程。

また、「ぬまづアンテナショップ」では、のっぽパンや深海プリンなど、沼津で手に入る食べ物を購入することが出来ちゃいます。そこにも助っ人さんが商品のポイントを紹介する付箋が!

彼らの口コミに共感するだけでなく、新しい沼津の魅力を発見するきっかけにもなるでしょう。

・浦女生徒とスタッフが織りなす粋な演出

個人的にこのイベントで一番感動したのが、「浦の星女学院」(浦女)の生徒たちの存在。

アニメの劇中でもAqoursを支えた彼女たちが、このイベントでも精力的にサポートを行っていました。

彼女たちの存在感は公演前も際立っており、らんらんホールへ向かう道中では、道案内を努めていた子に「一緒に頑張りましょう!」と声をかけて貰いました。

その後、ブースの出店準備、フェス開催後も彼女たちとお話しする機会が沢山。
鉢巻きに書いたコメントに突っ込みを入れてきたり、フェス中の謎解きに困っていたらヒントをくれたり…。

個人的には、インタビューのために声をかけてきた子が印象に残っています。
その子はなんと曜ちゃんの家の近所に住んでいるとのこと。「もしかしたら私たちどこかでニアミスしているかも?」なんて話で盛り上がりました。

浦女の生徒には、一人ひとりに設定が設けられているようです。
演じるキャストさんは設定に従って、アドリブで助っ人さんとお話している風に見えました。
公演後にSNSでキャストさん達のプロフィールを見たのですが、声優や、俳優の卵として活躍されている方が多かったように思えます。
(同時に、だから皆いい声だったんだ…と納得)

共通している事は、皆さん全員「ラブライブ!サンシャイン!!」が大好きだ、という事。
それが証拠に、浦女の生徒たちがサンシャインの世界から飛び出してきた! と思わせるような様々な仕掛けを用意してくれました。
キャストさんのコンテンツ、ひいてはAqoursへの愛あってこそのイベントだったと言えます。

また、演出の節々に散らばる小ネタも豊富でした。

公演に参加した後に知ったのですが、フェス中にある条件を満たすと、Aqoursの楽屋に入ることができたようです。
楽屋の中には、Aqoursがこのフェスのために準備していた様子が見て取れます。さらに、彼女たちがこの場所にいた!と思えるような形跡まで。
リアリティに溢れた演出が、写真越しでも伝わってきました。

フェス中には、楽曲「サンシャインぴっかぴか音頭」を浦女生、及び助っ人さん皆で踊るパートが。
振り付けはここが初出しではなく、2017年に行われた沼津夏祭りでAqoursキャストが披露したもの。
観客も一緒に踊れるという珍しいイベントから輸入してきました。

また、晴れた日に行われるシャボン玉飛ばしは、アニメ2期3話の学校説明会でのライブの際に浦女生徒がやっていた事を想起させます。

さらに、フェス開幕時に掲げたフラッグにも、実はAqoursメンバーが書いた寄せ書きが混じっていたようです。

その他にも、ここでは伝えきれないネタが満載で、制作陣のこだわりを感じました。
細かな部分に気を使い、目を凝らさないと分からないような仕掛けには、ラブライブ!サンシャイン!!”らしさ”が出ていました。

・愛ある空間を作り上げた、”好き”のパワー

浦女生徒に扮するキャストの皆さん、演出を手掛けたSCLAPの方々は、Aqoursや沼津の魅力を引き出すイベントの土台を作り上げてくれました。

参加者である助っ人さんはそれに答える形で、Aqours、沼津への熱い思いを表現し、浦女生徒たちと共にフェスを完成させました。

こんな愛があふれた空間を作れた要因は、Aqoursにある。
Aqoursが僕たちをそうさせたんじゃないか?と思っています。

『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル』は、SCLAPスタッフ、ファン代表である浦女の生徒達、そして「助っ人さん」が”好き”を具現化した世界でした。
Aqoursが沢山の人たちにパワーを与えていった、その積み重ねが生んだ場所です。

「好き」は、いわば行動を起こすためのパワー。
僕はアニメやステージ上で輝く彼女たちを好きになりました。好きだから彼女たちの雄姿をもっと見たい。
だからこそ、今でもイベントに足を運び続けたり、彼女たちのために行動を起こすパワーをもらっています。
彼女たちを通して好きになった沼津にも、何度だって訪れています。

僕だけでなく、他の助っ人さん達も、おそらく似たような考えを持っていると思います。
Aqoursが「好き」という感情に突き動かされてよみうりランドに来て、沼津に対する「好き」をフェスの中で形にした。

キャストさん達もそう、Aqoursが大好きで、同時に「Aqoursのように私も輝きたい」と願い、浦女の生徒として全力でイベントを楽しまれたと思います。

いつかのライブMCで、千歌役の伊波さんが言っていた「Aqoursすごいんだぞ!」って言葉は、チームワーク、パフォーマンスだけでなく、”人の心を動かす力”も含まれているのでは?と感じました。

最近、SNS上には「Aqoursのライブに初参戦します!」といった旨の発言を見かけます。
コロナでリアルライブができない中でも、過去の活動を通じてAqoursのファンとなった人が増えている。
一介のファンとしても嬉しい限りです。
彼らも、Aqoursの”すごさ”に魅了されて好きになったはず。

そんな新規のファン達も助っ人さんとしてイベントを訪れ、他の助っ人さんやキャストさんが表現したAqoursや沼津の魅力に触れたことでしょう。
その結果、益々コンテンツに対する思いが膨らんだのではないでしょうか?
想像しただけでもワクワクしてきます。

また、この記事を書いている時に気づいたのですが、本イベントのテーマ曲となった「SUKI for you, DREAM for you!」の歌詞と、フェス参加後の心境がこれでもかという程マッチしている事に驚きました。
作詞の畑さんが、参加者の心情まで想像しながら作っていたとしたら…。

Aqoursを追っかけていきたいと感じさせた「好き」のパワー。
貰った時期こそ違えど、参加者一人ひとりの気持ちが混ざり合った空間がそこにありました。

来る6月25日、26日は「Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~ <WINDY STAGE>」が開催されます。2018年の4thライブ以来、約3年半ぶり、再びの東京ドーム公演です。
ライブが終わっても、Aqoursは止まらずに僕たちの見たことのない境地へ走り続ける事でしょう。

「ぬまづフェスティバル」で感じた「ラブライブ!サンシャイン!!」のパワーが、過去、今、そして未来のファンに届くことを切に願っています。

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