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話し合いで 私は夕ご飯を作りたければ作るということになりました

日常の気づきを書きとめることで自分の気持ちを整えているあっきぃです。


家族とは 現在は一緒に暮らしている三男(ツンツン・22歳)と

自分のことであります。

生まれた時から自立心旺盛で万年反抗期のようなツンツンと私のコミュニケーションは掛け違うことが多く、私が地雷を踏むと怒り心頭でカッカするツンツンでした。わかり合える日はいつ来るのか、期待しないほうが賢明かと自分に言い聞かせたりしていました。


ここに至るまで数年かかっていて

何度も話し合いを経てのことであります。


まず、食のことは男子にとって重要なことであります。

ツンツンは 中学、高校時代

私の作るご飯を「ありえない」「味見をしたの?してないでしょ」と言ったり、自分で味を直したり、手を付けないこともありました。

味にこだわりが強くて、私の作る食事を気に入らないようでした。

どうしていたかというとバイトや外食、買って帰ってくるなどをしていました。夕飯時間全部とは言いませんが・・。あとは自分で作っていました。

家ご飯はたまに。または 一人で食べることを選んでいました。

その後

私が正規職員で働くようになり物理的に作る時間がなくなったことから夕飯が簡単なものになって行きました。適当な食事は家族本位ではないと文句を言ってきたツンツン。そこで話し合い、期間限定で遅番の時だけ ツンツンが作ることになりました。するとツンツンは、その日のために前々日から準備をし、当日は2-3時間かけて作っていました。その内容ははフランス料理だったり、アジア系の無国籍料理だったり、煮物の日本料理だったりと多彩でした。


私も仕事から帰ってみて驚くばかりで さらにその味は美味しくてクオリティ高くて感激ものでした。

ツンツンは、後片付けにもこだわりがあり、すぐに片づけません。私は調理後すぐにかたづけることが当たり前だと思う人なので、このことでも意見が食い違い、話し合いを何度も重ねました。

そして、後片付け、食器洗い問題は、使った人がやることになりました。ツンツンの使った食器は3-4日は放置してありますが私はノータッチです。

調理器具は共有なので、放置してある場合は言いました。

期間限定の夕飯つくりも終わりを迎えました。

期間の更新はありませんでした。ツンツンから「やっぱりずっと作るとかは無理」「時間に間に合わせることは大変だ。あなたはいつも空腹だし・・俺は出来立てを食べてもらいたいから気を遣う。長くはできない」と言われたからであります。「あんなに時間をかけてこだわって作っているから、無理もないよ」と私は言いました。そして「毎回、何を食べさせてくれるか楽しみだったよ」とも付け加えました。


こうして

夕飯つくりは振り出しに戻りました。

やがて、

ツンツンは2カ月間、専門学校の泊りの実習に出かけました。

帰ってくると私のご飯を黙って食べるようになりました。あんなに、食材や買い物の仕方や献立や味にダメ出し満載だった人が、何にも言わずに食べるようになりました。


残さずに食べてくれることはやはり嬉しくて、作り甲斐はありました。


一方で 私は疲れているときに、夕飯をお弁当で済ませたいと思うことがありましたが、ツンツンにはそのことを言うと嫌な顔をされた時があり、実はお弁当にすることは言いにくい感じでした(ツンツンがいなかった時は、よく買って帰りました)

年度末になり 私の仕事が、とても忙しくなり残業と早番がつながっていたりする日が続きました。本当にへとへとでした。

「今日の夕飯はお弁当にしようと思うんだけど、君はどうする?」

Lineでさらっと言ってみると「俺はいらない」「お弁当、頼む」とツンツンから返信が来るようになりました。

そして、私が遅番の時に、もし作れたら作るというツンツンからの申し出がありました。その時はLineで作ってあることを連絡すると。

それは、とても嬉しい申し出でした。が、実際はなかなか頻度はなく ほぼ私が作ることをしていました。


私は 忙しくなくても、夕飯つくりがしんどい、面倒くさいと思うようになりました。

いくら面倒くさくても やらないといけない。

その思いでいると私は帰宅するや否や黙々と作っていました。1度、座ってしまうとやりたくなくなるので、ちゃっちゃっと作って終わろうとしていました。とにかく作ればそれでいいのだと。


時には、自分だけお弁当を買い、ツンツンのご飯は作ったりもしていました。ツンツンは、そのことを見て見ぬふりをしていたようです。


ある日、ツンツンから夕飯つくりについて話があると言われました。

疲れていても作る。イヤイヤ作っている。いったい何なの?と。


「あなたの本当の気持ちは?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「黙っていたらわかんないよ!」

「・・・・・・・・」

「本音を言ってみてよ。どうなのっ!」

「本音・・本音は言えないよ・・。でも、知りたいから君は質問するよね。

ではホンネを言います。言うから、まずはそう思っているんだと

1回受け止めてほしい。それをしないんだったら、言わない」

「・・・・わかったよ」

「私の本音は疲れているときは作りたくない。そしてもし君が忙しくないのであれば自分の分は作ってほしい。さらに私の分も作ってくれたら嬉しい」

「・・・・・やっぱり作りたくなかったんだね」

「うん」

「じゃ、これからは作っても作らなくてもどっちでもいいよ。」

「作りたかったら作り、多すぎたら置いといてくれたら食べるし

 何もなかったら俺は自分で作るし。」

「今日は作るとか作らないとか言う必要は?」

「それもいらない。お互い、気にしないでやるということで」


これは私にとって、驚きの提案でした。


母である限り、

同居しているのであれば必ずご飯を作る

そう固く思い込んでいた自分だったから。


まさか

ツンツンから

こんなことを提案されるとは思ってもみないことでした。


義務感でガチガチになっていた自分の心の一部が

解き放たれた感覚でした。


こうして

私は夕飯つくりを

作っても作らなくてもよくなったのであります。


まさか

こんな日が来るなんて・・。


義務感から解放されたことで

今は作りたいなと思ったら

作っています。



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