出でよ!ジャンヌダルク!! #14

NPO法人 AQUAkids safety projectの菅原絵美さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
8月のゲストは、NPO法人 AQUAkids safety projectの菅原絵美代表です。

エミさん

(写真、真ん中)
菅原さんが代表を務めるAQUAkids safety projectでは、「子どもの水の事故をゼロにすること!」をミッションに、親子向け、子供向けの水辺の安全教室を、リアルだけでなくWEBで行ったり、スイミングコーチの研修や、溺れてしまった時の手当てを含む小児への応急手当の講座などを開催しておられます。
さて、そんな菅原さんは、1982年7月に新潟県三条市で誕生。小さい頃は小児ぜんそくで決して丈夫な身体ではなかったそうですが、水の中では発作が起きない。そこでお姉さんも通っていたスイミング教室にご自身も通うようになってからは水泳の魅力の虜に。この魅力を多くの人たちに知って欲しいと、早い段階から水泳のインストラクターを夢見ることになり、高校卒業後に、そうした職に就きたいと希望しますが、しかし!

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(※写真は大学生時代)
親からは「大学には行っておくべきだ」と言われ、水泳とは全く関係の無い芸術系の大阪の大学へ!大学卒業後に、スイミング教室を運営している会社への就職を希望しますが、最終面接で緊張しすぎて不採用。一旦、全く違う業種の企業に就職しますが、やはり水泳に関する仕事がしたいと2年で退職し、障害児を対象にした水泳教室を運営する団体に、頼み込むようにして採用してもらいます。しかし、ここでも人間関係が上手くいかず、そこも退職。そんな菅原さんの“もがく姿”を、番組の中では、こう表現しました。
「非常に冷たく言っちゃうと、挫折の連続、なかなか夢は叶いません」と。
一方、プライベートは充実され、その団体を退職後に結婚。その2年後には、第一子を授かることになるんですが、さぁ、そこからNPO立ち上げまでには、どんな経緯があり、何がきっかけ、だったのでしょうか?
そこで、その瞬間をドラマ風にご紹介しました。
そのシナリオがこちらです。

「あなたは、本当に何も心配ない。お金も心配ない。子供も心配ない。そして、お家も心配ない。で、あなたは、本当は何をやってみたいんですか?」
第一子を授かったエミは、何かモヤモヤとしていました。
そこで、親子カフェで知り合ったマザーコーチングをしているママ友から
心理テストを受けると、どの項目も満足度が高かったものの、唯一、低かったのが“自分自身”と言う項目。そこで、ママ友が言った言葉が「あなたが、本当にやりたいことは、何ですか?」だったのです。

この言葉は、エミには、衝撃的でした。
「確かに、私がやってみたいこととは、さて、何だろう?」
そう思って考えてみると、毎年、夏になって水難事故のニュースを見聞きする度にTwitterで呟いていたことがありました。それは・・・
「誰かがおぼれたら助けに飛び込まないでね」 でした。
そして、夫に「なぜ、みんな、もっと注意しないんだろうね?」と聞くと、
夫はこう答えたのです。
「君は水泳のインストラクターをやっていたから知っているんだろうけど
みんなは、知らないよ」
エミにとっては、目から鱗でした。そこから、エミは、水難事故防止に関する発信に力を注ぐようになるのです。

「講演をすると、みんな、大変興味を持って聞いてくれる。ニーズは、ある。そして、その使命も大きい。出来れば、もっと学校などで耳を傾けて欲しい。でも、個人では限界がある。ならば!」
と、エミは、今年2月にNPO法人を立ち上げたのです。
中学生の時代から「水泳」に関する仕事がしたいと憧れてきましたが、その後は挫折続き。けれど、その夢を諦めることなく、夢を追い続け、そして、ようやくその夢を掴んだジャンヌダルクは、こうして誕生したのです。

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しかし、ここでは紹介しきれなかったことを、スタジオで、さらに突っ込んで伺いました。
すると、菅原さんは、こんなエピソードをご紹介下さいました。
「インストラクター時代、和歌山沖でスキューバーダイビングしていた時に溺れかけました。その日は視界が悪い日で、波で、海中で身体が回転してしまって、どっちが上でどっちが下かが分らなくなったんです。泳げる人でもパニックになる可能性があるとは知っていたけれど、初めて怖いと思いました。その一方で、インストラクターとしては凄い貴重な経験をしたなと、この経験を活かそうと思いました」
いやぁ、転んでもただでは起きない。いやぁ、溺れても・・・ですが。
さぁ、そんな前向きな菅原さんが、今、一番力を入れておられるのがこちらです。

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菅原さんは、このプロジェクトに関して、こう説明してくれました。
「サンダルなど海や川で流されたものを追いかけて溺れてしまう事故をなくそうと考えた企画なんですね。ボールや帽子やサンダルを追いかけてそのまま溺れて亡くなるという子どもの水難事故が、去年も今年も起きています。モノは買えても、命は買えませんよね。モノが流されたら追いかけずに、バイバイしようと言うのがサンダルバイバイで、バイバイをさらに条約というツールにしたものがサンダルバイバイ親子条約なんです」
いやぁ~、これは面白い!「モノを大切に使いなさい」と、子どもに躾はするけれど、まずは命を大切することが前提。とても良き取り組みかと思います。これはHPから無料でダウンロード出来ますから、皆さんも、ご活用下さい。(HPのURLはこのコラムの最後に記載)
ところで、スタジオにお越しになられた菅原さんの耳には、これが!

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なんとサンダルを模したイヤリング。これは、様々な作家の方々とコラボしたもので、これらのグッズを購入すると、売上の8%がプロジェクトに寄付されると言う仕組みになっているそうです。こちらもHPをご覧下さい。

ところで、菅原さんから、人気講座「水辺の安全教室」か「小児の応急手当講座」に参加出来る無料招待券を、3人の方にプレゼントしていただけることになりました。
ただ、スケジュールがありますので、当選された方は、その後、スケジュールを直接、NPO法人の方に問い合わせて下さいね。
プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

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さて、そんな菅原さんが「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、エレファントカシマシの「俺たち明日」♪だそうです。この曲のライブバージョンでは、間奏のところで「行くしかないでしょ」と言う台詞が入るんですが、その言葉に、例えば弱気になっている時でも背中を押される感じがする、とのことでした。
菅原さん、興味深いお話し、本当にありがとうございました。

さて、次回の放送は、9月3日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

※「NPO法人AQUAkids safety project」https://aquaproject721.wixsite.com/website



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